14.7. 低レイテンシー CNF チューニングステータスのデバッグ
PerformanceProfile
カスタムリソース (CR) には、チューニングのステータスを報告し、レイテンシーのパフォーマンスの低下の問題をデバッグするためのステータスフィールドが含まれます。これらのフィールドは、Operator の調整機能の状態を記述する状態について報告します。
パフォーマンスプロファイルに割り当てられるマシン設定プールのステータスが degraded 状態になると典型的な問題が発生する可能性があり、これにより PerformanceProfile
のステータスが低下します。この場合、マシン設定プールは失敗メッセージを発行します。
Performance Addon Operator には performanceProfile.spec.status.Conditions
ステータスフィールドが含まれます。
Status: Conditions: Last Heartbeat Time: 2020-06-02T10:01:24Z Last Transition Time: 2020-06-02T10:01:24Z Status: True Type: Available Last Heartbeat Time: 2020-06-02T10:01:24Z Last Transition Time: 2020-06-02T10:01:24Z Status: True Type: Upgradeable Last Heartbeat Time: 2020-06-02T10:01:24Z Last Transition Time: 2020-06-02T10:01:24Z Status: False Type: Progressing Last Heartbeat Time: 2020-06-02T10:01:24Z Last Transition Time: 2020-06-02T10:01:24Z Status: False Type: Degraded
Status
フィールドには、 パフォーマンスプロファイルのステータスを示す Type
値を指定する Conditions
が含まれます。
Available
- すべてのマシン設定および Tuned プロファイルが正常に作成され、クラスターコンポーネントで利用可能になり、それら (NTO、MCO、Kubelet) を処理します。
Upgradeable
- Operator によって維持されるリソースは、アップグレードを実行する際に安全な状態にあるかどうかを示します。
Progressing
- パフォーマンスプロファイルからのデプロイメントプロセスが開始されたことを示します。
Degraded
以下の場合にエラーを示します。
- パーマンスプロファイルの検証に失敗しました。
- すべての関連するコンポーネントの作成が完了しませんでした。
これらのタイプには、それぞれ以下のフィールドが含まれます。
Status
-
特定のタイプの状態 (
true
またはfalse
)。 Timestamp
- トランザクションのタイムスタンプ。
Reason string
- マシンの読み取り可能な理由。
Message string
- 状態とエラーの詳細を説明する人が判読できる理由 (ある場合)。
14.7.1. マシン設定プール
パフォーマンスプロファイルとその作成される製品は、関連付けられたマシン設定プール (MCP) に従ってノードに適用されます。MCP は、カーネル引数、kube 設定、Huge Page の割り当て、および rt-kernel のデプロイメントを含むパフォーマンスアドオンが作成するマシン設定の適用についての進捗に関する貴重な情報を保持します。パフォーマンスアドオンコントローラーは MCP の変更を監視し、それに応じてパフォーマンスプロファイルのステータスを更新します。
MCP がパフォーマンスプロファイルのステータスに返す状態は、MCP が Degraded
の場合のみとなり、この場合、performaceProfile.status.condition.Degraded = true
になります。
例
以下の例は、これに作成された関連付けられたマシン設定プール (worker-cnf
) を持つパフォーマンスプロファイルのサンプルです。
関連付けられたマシン設定プールの状態は degraded (低下) になります。
# oc get mcp
出力例
NAME CONFIG UPDATED UPDATING DEGRADED MACHINECOUNT READYMACHINECOUNT UPDATEDMACHINECOUNT DEGRADEDMACHINECOUNT AGE master rendered-master-2ee57a93fa6c9181b546ca46e1571d2d True False False 3 3 3 0 2d21h worker rendered-worker-d6b2bdc07d9f5a59a6b68950acf25e5f True False False 2 2 2 0 2d21h worker-cnf rendered-worker-cnf-6c838641b8a08fff08dbd8b02fb63f7c False True True 2 1 1 1 2d20h
MCP の
describe
セクションには理由が示されます。# oc describe mcp worker-cnf
出力例
Message: Node node-worker-cnf is reporting: "prepping update: machineconfig.machineconfiguration.openshift.io \"rendered-worker-cnf-40b9996919c08e335f3ff230ce1d170\" not found" Reason: 1 nodes are reporting degraded status on sync
degraded (低下) の状態は、
degraded = true
とマークされたパフォーマンスプロファイルのstatus
フィールドにも表示されるはずです。# oc describe performanceprofiles performance
出力例
Message: Machine config pool worker-cnf Degraded Reason: 1 nodes are reporting degraded status on sync. Machine config pool worker-cnf Degraded Message: Node yquinn-q8s5v-w-b-z5lqn.c.openshift-gce-devel.internal is reporting: "prepping update: machineconfig.machineconfiguration.openshift.io \"rendered-worker-cnf-40b9996919c08e335f3ff230ce1d170\" not found". Reason: MCPDegraded Status: True Type: Degraded