第2章 一時ストレージについて
2.1. 概要
永続ストレージに加え、Pod とコンテナーは、操作に一時または短期的なローカルストレージを必要とする場合があります。この一時ストレージは、個別の Pod の寿命より長くなることはなく、一時ストレージは Pod 間で共有することはできません。
Pod は、スクラッチ領域、キャッシュ、ログに一時ローカルストレージを使用します。ローカルストレージのアカウントや分離がないことに関連する問題には、以下が含まれます。
- Pod は利用可能なローカルストレージのサイズを認識しない。
- Pod がローカルストレージを要求しても確実に割り当てられない可能性がある。
- ローカルストレージはベストエフォートのリソースである。
- Pod は、他の Pod でローカルストレージがいっぱいになるとエビクトされる可能性があり、十分なストレージが回収されるまで、新しい Pod は入れない。
一時ストレージは、永続ボリュームとは異なり、体系化されておらず、システム、コンテナーランタイム、Openshift Container Platform での他の用途に加え、ノードで実行中のすべての Pod 間で領域を共有します。一時ストレージフレームワークにより、Pod は短期的なローカルストレージのニーズを指定できます。またこれにより、OpenShift Container Platform は該当する場合に Pod をスケジュールし、ローカルストレージの過剰な使用に対してノードを保護することができます。
一時ストレージフレームワークでは、管理者および開発者がこのローカルストレージの管理を改善できますが、I/O スループットやレイテンシーに関する確約はありません。