1.4. Red Hat OpenShift Serverless 1.27 のリリースノート
OpenShift Serverless 1.27 が公開されました。以下では、OpenShift Container Platform 上の OpenShift Serverless に関連する新機能、変更点および既知の問題について説明します。
1.4.1. 新機能
- OpenShift Serverless は Knative Serving 1.6 を使用するようになりました。
- OpenShift Serverless は Knative Eventing 1.6 を使用するようになりました。
- OpenShift Serverless は Kourier 1.6 を使用するようになりました。
-
OpenShift Serverless は Knative (
kn
) CLI 1.6 を使用するようになりました。 - OpenShift Serverless は Knative Kafka 1.6 を使用するようになりました。
-
kn func
CLI プラグインはfunc
1.9.1 バージョンを使用するようになりました。 - OpenShift Serverless Functions の Node.js および TypeScript ランタイムが一般提供 (GA) になりました。
- OpenShift Serverless Functions の Python ランタイムがテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。
- Knative Serving のマルチコンテナーサポートがテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。この機能により、単一の Knative サービスを使用してマルチコンテナー Pod をデプロイできます。
OpenShift Serverless 1.29 以降では、Knative Eventing の以下のコンポーネントが 2 つの Pod から 1 つの Pod にスケールダウンされます。
-
imc-controller
-
imc-dispatcher
-
mt-broker-controller
-
mt-broker-filter
-
mt-broker-ingress
-
Serving CR の
serverless.openshift.io/enable-secret-informer-filtering
アノテーションは非推奨になりました。アノテーションは Istio に対してのみ有効で、Kourier に対しては有効ではありません。OpenShift Serverless 1.28 では、OpenShift Serverless Operator により、
net-istio
とnet-kourier
の両方に環境変数ENABLE_SECRET_INFORMER_FILTERING_BY_CERT_UID
を挿入できます。シークレットフィルターリングを有効にする場合は、すべてのシークレットに
networking.internal.knative.dev/certificate-uid: "<id>" でラベルを付ける必要が
あります。それ以外の場合、Knative Serving はそれらを検出しないため、エラーが発生します。新規および既存のシークレットの両方にラベルを付ける必要があります。以下の OpenShift Serverless リリースのいずれかで、シークレットフィルターリングはデフォルトで有効にされます。失敗を防ぐには、事前にシークレットにラベルを付けます。
1.4.2. 既知の問題
現在、Python のランタイムは、IBM Power、IBM zSystems、および IBM® LinuxONE 上の OpenShift Serverless Functions ではサポートされていません。
これらのアーキテクチャーでは、Node.js、TypeScript、および Quarkus 関数がサポートされています。
Windows プラットフォームでは、
app.sh
ファイルのアクセス許可が原因で、Source-to-Image ビルダーを使用して Python 関数をローカルでビルド、実行、またはデプロイすることはできません。この問題を回避するには、Windows Subsystem for Linux を使用します。