第3章 Serverless のインストール


3.1. OpenShift Serverless のインストールの準備

OpenShift Serverless をインストールする前に、サポートされる設定および前提条件についての以下の情報を確認してください。

  • OpenShift Serverless は、ネットワークが制限された環境でのインストールに対してサポートされません。
  • 現時点で、OpenShift Serverless は単一クラスター上でのマルチテナント設定で使用することはできません。

3.1.1. サポートされる構成

OpenShift Serverless(最新バージョンおよび以前のバージョン) のサポートされる機能、設定、および統合のセットは、サポートされる設定 についてのページで確認できます。

3.1.2. スケーラビリティーおよびパフォーマンス

OpenShift Serverless は、3 つのメインノードと 3 つのワーカーノードの設定でテストされています。各ノードには、64 個の CPU、457 GB のメモリー、および 394 GB のストレージがあります。

この設定を使用して作成できる Knative サービスの最大数は 3,000 です。これは、OpenShift Container Platform の Kubernetes サービスの制限である 10,000 に相当します。これは、1 つの Knative サービスが 3 つの Kubernetes サービスを作成するためです。

ゼロ応答時間からの平均スケールは約 3.4 秒で、最大応答時間は 8 秒で、単純な Quarkus アプリケーションの 99.9 パーセンタイルは 4.5 秒でした。これらの時間は、アプリケーションとアプリケーションの実行時間によって異なる場合があります。

3.1.3. クラスターサイズ要件の定義

OpenShift Serverless をインストールし、使用するには、OpenShift Container Platform クラスターのサイズを適切に設定する必要があります。

注記

以下の要件は、OpenShift Container Platform クラスターのワーカーマシンのプールにのみ関連します。コントロールプレーンは一般的なスケジューリングには使用されず、要件から省略されます。

OpenShift Serverless を使用する最小要件は、10 CPU および 40GB メモリーを持つクラスターです。デフォルトで、各 Pod は CPU ~400m を要求し、推奨値のベースはこの値になります。

OpenShift Serverless を実行するために必要な総サイズは、インストールされているコンポーネントとデプロイされているアプリケーションに依存し、デプロイメントによって異なる場合があります。

3.1.4. コンピュートマシンセットを使用したクラスターのスケーリング

OpenShift Container Platform MachineSet API を使用して、クラスターを必要なサイズに手動でスケールアップすることができます。最小要件は、通常 2 つのマシンを追加することによってデフォルトのコンピュートマシンセットのいずれかをスケールアップする必要があることを意味します。コンピューティングマシンセットの手動スケーリング を参照してください。

3.1.4.1. 高度なユースケースの追加要件

OpenShift Container Platform でのロギングまたはメータリングなどの高度なユースケースの場合は、追加のリソースをデプロイする必要があります。このようなユースケースで推奨される要件は 24 vCPU および 96GB メモリーです。

クラスターで高可用性 (HA) を有効にしている場合、これには Knative Serving コントロールプレーンの各レプリカについて 0.5 - 1.5 コアおよび 200MB - 2GB のメモリーが必要です。HA は、デフォルトで一部の Knative Serving コンポーネントについて有効にされます。「高可用性コンポーネントレプリカの設定」のドキュメントに従って HA を無効にできます。

3.1.5. 関連情報

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