This documentation is for a release that is no longer maintained
See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.第21章 カスタム PKI の設定
Web コンソールなどの一部のプラットフォームコンポーネントは、通信にルートを使用し、それらと対話するために他のコンポーネントの証明書を信頼する必要があります。カスタムのパブリックキーインフラストラクチャー (PKI) を使用している場合は、プライベートに署名された CA 証明書がクラスター全体で認識されるようにこれを設定する必要があります。
プロキシー API を使用して、クラスター全体で信頼される CA 証明書を追加できます。インストール時またはランタイム時にこれを実行する必要があります。
インストール 時に、クラスター全体のプロキシーを設定します。プライベートに署名された CA 証明書は、
install-config.yaml
ファイルのadditionalTrustBundle
設定で定義する必要があります。インストールプログラムは、定義した追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の ConfigMap を生成します。次に Cluster Network Operator は、これらの CA 証明書を Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
ConfigMap を作成し、この ConfigMap はプロキシーオブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。-
ランタイム 時に、デフォルトのプロキシーオブジェクトを変更して、プライベートに署名された CA 証明書を追加 します (これは、クラスターのプロキシー有効化のワークフローの一部です)。これには、クラスターで信頼される必要があるプライベートに署名された CA 証明書が含まれる ConfigMap を作成し、次にプライベートに署名された証明書の ConfigMap を参照する
trustedCA
でプロキシーリソースを変更することが関係します。
インストーラー設定の additionalTrustBundle
フィールドおよびプロキシーリソースの trustedCA
フィールドは、クラスター全体の信頼バンドルを管理するために使用されます。 additionalTrustBundle
はインストール時に使用され、プロキシーの trustedCA
がランタイム時に使用されます。
trustedCA
フィールドは、クラスターコンポーネントによって使用されるカスタム証明書とキーのペアを含む ConfigMap
の参照です。
21.1. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合には、インストールプログラムは、
openshift-config
namespace にuser-ca-bundle
という名前の設定魔府を生成して、追加の CA 証明書を保存します。additionalTrustBundle
と少なくとも 1 つのプロキシー設定を指定した場合には、Proxy
オブジェクトはtrusted CA
フィールドでuser-ca-bundle
設定マップを参照するように設定されます。その後、Cluster Network Operator は、trustedCA
パラメーターに指定されたコンテンツを RHCOS トラストバンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成します。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。- ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。