第22章 RHOSP での負荷分散


22.1. Kuryr SDN を使用した Octavia OVN ロードバランサープロバイダードライバーの使用

OpenShift Container Platform クラスターが Kuryr を使用し、これが後に RHOSP 16 にアップグレードされた Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 13 クラウドにインストールされている場合、これを Octavia OVN プロバイダードライバーを使用するように設定できます。

重要

Kuryr はプロバイダードライバーの変更後に既存のロードバランサーを置き換えます。このプロセスにより、ダウンタイムが生じます。

前提条件

  • RHOSP CLI の openstack をインストールします。
  • OpenShift Container Platform CLI の oc をインストールします。
  • RHOSP の Octavia OVN ドライバーが有効になっていることを確認している。

    ヒント

    利用可能な Octavia ドライバーの一覧を表示するには、コマンドラインで openstack loadbalancer provider list を入力します。

    ovn ドライバーはコマンドの出力に表示されます。

手順

Octavia Amphora プロバイダードライバーから Octavia OVN に変更するには、以下を実行します。

  1. kuryr-config ConfigMap を開きます。コマンドラインで、以下を実行します。

    $ oc -n openshift-kuryr edit cm kuryr-config
  2. ConfigMap で、kuryr-octavia-provider: default が含まれる行を削除します。以下に例を示します。

    ...
    kind: ConfigMap
    metadata:
      annotations:
        networkoperator.openshift.io/kuryr-octavia-provider: default 1
    ...
    1
    この行を削除します。クラスターは、ovn を値としてこれを再生成します。

    Cluster Network Operator が変更を検出し、kuryr-controller および kuryr-cni Pod を再デプロイするのを待機します。このプロセスには数分の時間がかかる可能性があります。

  3. kuryr-config ConfigMap アノテーションで ovn をその値として表示されていることを確認します。コマンドラインで、以下を実行します。

    $ oc -n openshift-kuryr edit cm kuryr-config

    ovn プロバイダーの値は出力に表示されます。

    ...
    kind: ConfigMap
    metadata:
      annotations:
        networkoperator.openshift.io/kuryr-octavia-provider: ovn
    ...
  4. RHOSP がそのロードバランサーを再作成していることを確認します。

    1. コマンドラインで、以下を実行します。

      $ openstack loadbalancer list | grep amphora

      単一の Amphora ロードバランサーが表示されます。以下に例を示します。

      a4db683b-2b7b-4988-a582-c39daaad7981 | ostest-7mbj6-kuryr-api-loadbalancer  | 84c99c906edd475ba19478a9a6690efd | 172.30.0.1     | ACTIVE              | amphora
    2. 以下を入力して ovn ロードバランサーを検索します。

      $ openstack loadbalancer list | grep ovn

      ovn タイプの残りのロードバランサーが表示されます。以下に例を示します。

      2dffe783-98ae-4048-98d0-32aa684664cc | openshift-apiserver-operator/metrics | 84c99c906edd475ba19478a9a6690efd | 172.30.167.119 | ACTIVE              | ovn
      0b1b2193-251f-4243-af39-2f99b29d18c5 | openshift-etcd/etcd                  | 84c99c906edd475ba19478a9a6690efd | 172.30.143.226 | ACTIVE              | ovn
      f05b07fc-01b7-4673-bd4d-adaa4391458e | openshift-dns-operator/metrics       | 84c99c906edd475ba19478a9a6690efd | 172.30.152.27  | ACTIVE              | ovn
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.