第7章 GCP へのインストール
7.1. GCP へのインストールの準備
7.1.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスについての詳細を確認している。
- クラスターンストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認している。
7.1.2. OpenShift Container Platform の GCP へのインストール要件
OpenShift Container Platform を Google Cloud Platform (GCP) にインストールする前に、サービスアカウントを作成し、GCP プロジェクトを設定する必要があります。プロジェクトの作成、API サービスの有効化、DNS の設定、GCP アカウントの制限、およびサポート対象の GCP リージョンに関する詳細は、GCP プロジェクトの設定 を参照してください。
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、他のオプションについて、GCP の IAM の手動作成 を参照してください。
7.1.3. GCP に OpenShift Container Platform をインストールする方法の選択
OpenShift Container Platform をインストーラーまたはユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールすることができます。デフォルトのインストールタイプは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用します。この場合、インストールプログラムがクラスターの基礎となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。OpenShift Container Platform は、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールすることもできます。インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用しない場合は、クラスターリソースをユーザー自身で管理し、維持する必要があります。
インストーラーおよびユーザーによってプロビジョニングされるインストールプロセスの詳細は、インストールプロセス を参照してください。
7.1.3.1. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのクラスターのインストール
以下の方法のいずれかを使用して、OpenShift Container Platform インストールプログラムでプロビジョニングされる GCP インフラストラクチャーに、クラスターをインストールできます。
- クラスターの GCP へのクイックインストール: OpenShift Container Platform インストールプログラムでプロビジョニングされる GCP インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。デフォルトの設定オプションを使用して、クラスターを迅速にインストールできます。
- カスタマイズされたクラスターの GCP へのインストール: インストールプログラムがプロビジョニングする GCP インフラストラクチャーに、カスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールプログラムは、インストールの段階で一部のカスタマイズを適用できるようにします。その他の数多くのカスタマイズオプションは、インストール後 に利用できます。
- ネットワークのカスタマイズを使用したクラスターの GCP へのインストール: インストール時に OpenShift Container Platform ネットワーク設定をカスタマイズすることで、クラスターが既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、ネットワーク要件に準拠することができます。
- ネットワークが制限された環境での GCP へのクラスターのインストール: インストールリリースコンテンツの内部ミラーを使用して、インストーラーでプロビジョニングされる GCP インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。この方法を使用して、ソフトウェアコンポーネントを取得するためにアクティブなインターネット接続を必要としないクラスターをインストールできます。ミラーリングされたコンテンツを使用して OpenShift Container Platform クラスターをインストールすることは可能ですが、クラスターが GCP API を使用するにはインターネットへのアクセスが必要です。
- クラスターの既存の Virtual Private Cloud へのインストール: OpenShift Container Platform を既存の GCP Virtual Private Cloud (VPC) にインストールできます。このインストール方法は、新規アカウントまたはインフラストラクチャーを作成する際の制限など、会社のガイドラインによる制約がある場合に使用できます。
- プライベートクラスターの既存の VPC へのインストール: プライベートクラスターを既存の GCP VPC にインストールできます。この方法を使用して、インターネット上に表示されない内部ネットワークに OpenShift Container Platform をデプロイすることができます。
7.1.3.2. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのクラスターのインストール
以下の方法のいずれかを使用して、独自にプロビジョニングする GCP インフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。
- ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの GCP へのクラスターのインストール: 独自に提供する GCP インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。提供される Deployment Manager テンプレートを使用して、インストールを支援できます。
- GCP でのユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーへの共有 VPC を設定したクラスターのインストール: 提供される Deployment Manager テンプレートを使用して、共有 VPC インフラストラクチャーに GCP リソースを作成できます。
- ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用したネットワークが制限された環境での GCP へのクラスターのインストール: ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して、ネットワークが制限された環境で GCP に OpenShift Container Platform をインストールできます。インストールリリースコンテンツの内部ミラーを作成することにより、ソフトウェアコンポーネントを取得するためのアクティブなインターネット接続を必要としないクラスターをインストールできます。また、このインストール方法を使用して、クラスターが外部コンテンツに対する組織の制御の条件を満たすコンテナーイメージのみを使用するようにすることもできます。