3.3. Red Hat OpenShift Service on AWS イメージリポジトリーのミラーリング


クラスターのインストールまたはアップグレード時に使用するために、Red Hat OpenShift Service on AWS イメージリポジトリーをお使いのレジストリーにミラーリングします。

前提条件

  • ミラーホストはインターネットにアクセスできる。
  • 使用するミラーレジストリーを設定している。
  • Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット をダウンロードし、ミラーリポジトリーへの認証を組み込むように変更している。
  • 自己署名証明書を使用する場合は、証明書にサブジェクトの別名を指定しています。

手順

ミラーホストで以下の手順を実行します。

  1. Red Hat OpenShift Service on AWS のダウンロードページ でインストールする Red Hat OpenShift Service on AWS のバージョンを確認し、Repository Tags ページで対応するタグを確認します。
  2. 必要な環境変数を設定します。

    1. リリースバージョンをエクスポートします。

      $ OCP_RELEASE=<release_version>

      <release_version> には、インストールする Red Hat OpenShift Service on AWS のバージョン (4.5.4 など) に対応するタグを指定します。

    2. ローカルレジストリー名とホストポートをエクスポートします。

      $ LOCAL_REGISTRY='<local_registry_host_name>:<local_registry_host_port>'

      <local_registry_host_name> には、ミラーレジストリーのレジストリードメイン名を指定し、<local_registry_host_port> には、コンテンツの送信に使用するポートを指定します。

    3. ローカルリポジトリー名をエクスポートします。

      $ LOCAL_REPOSITORY='<local_repository_name>'

      <local_repository_name> には、ocp4/openshift4 などのレジストリーに作成するリポジトリーの名前を指定します。

    4. ミラーリングするリポジトリーの名前をエクスポートします。

      $ PRODUCT_REPO='openshift-release-dev'

      実稼働環境のリリースの場合には、openshift-release-dev を指定する必要があります。

    5. パスをレジストリープルシークレットにエクスポートします。

      $ LOCAL_SECRET_JSON='<path_to_pull_secret>'

      <path_to_pull_secret> には、作成したミラーレジストリーのプルシークレットの絶対パスおよびファイル名を指定します。

    6. リリースミラーをエクスポートします。

      $ RELEASE_NAME="ocp-release"

      実稼働環境のリリースは、ocp-release を指定する必要があります。

    7. クラスターのアーキテクチャーのタイプをエクスポートします。

      $ ARCHITECTURE=<cluster_architecture> 1
      1
      x86_64aarch64s390x、または ppc64le など、クラスターのアーキテクチャーを指定します。
    8. ミラーリングされたイメージをホストするためにディレクトリーへのパスをエクスポートします。

      $ REMOVABLE_MEDIA_PATH=<path> 1
      1
      最初のスラッシュ (/) 文字を含む完全パスを指定します。
  3. バージョンイメージをミラーレジストリーにミラーリングします。

    1. 以下のコマンドを使用して、リリースイメージをローカルレジストリーに直接プッシュします。

      $ oc adm release mirror -a ${LOCAL_SECRET_JSON}  \
           --from=quay.io/${PRODUCT_REPO}/${RELEASE_NAME}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE} \
           --to=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY} \
           --to-release-image=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE}

      このコマンドは、リリース情報をダイジェストとしてプルします。その出力には、クラスターのインストール時に必要な imageContentSources データが含まれます。

    2. 直前のコマンドの出力の imageContentSources セクション全体を記録します。ミラーの情報はミラーリングされたリポジトリーに一意であり、インストール時に imageContentSources セクションを install-config.yaml ファイルに追加する必要があります。

      注記

      ミラーリングプロセス中にイメージ名に Quay.io のパッチが適用され、podman イメージにはブートストラップ仮想マシンのレジストリーに Quay.io が表示されます。

  4. ミラーリングしたコンテンツに基づくインストールプログラムを作成するには、次のコマンドを実行してインストールプログラムを抽出し、リリースに固定します。

    $ oc adm release extract -a ${LOCAL_SECRET_JSON} --command=openshift-install "${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE}"
    重要

    選択した Red Hat OpenShift Service on AWS のバージョンに適したイメージを確実に使用するために、ミラーリングしたコンテンツからインストールプログラムを展開する必要があります。

    インターネット接続のあるマシンで、このステップを実行する必要があります。

  5. installer-provisioned infrastructure を使用するクラスターの場合は、以下のコマンドを実行します。

    $ openshift-install
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