4.2. 開発者としてメトリクスにアクセスする


メトリクスにアクセスして、クラスターワークロードのパフォーマンスを監視できます。

Red Hat OpenShift Service on AWS メトリクスクエリーブラウザーを使用して Prometheus Query Language (PromQL) でクエリーを実行し、グラフでメトリクスを可視化して検証できます。この機能により、モニタリングしているユーザー定義ワークロードに関する情報が提供されます。

開発者として、メトリクスのクエリー時にプロジェクト名を指定する必要があります。選択したプロジェクトのメトリクスを表示するには、必要な権限が必要です。

メトリクス UI には、CPU、メモリー、帯域幅、ネットワークパケットなどの定義済みクエリーが含まれています。これらのクエリーは、選択したプロジェクトに制限されています。プロジェクト用のカスタムの Prometheus クエリー言語 (PromQL) クエリーを実行することもできます。

前提条件

  • 開発者として、またはメトリクスで表示しているプロジェクトの表示権限を持つユーザーとしてクラスターへのアクセスがある。
  • ユーザー定義プロジェクトのモニタリングが有効化されている。
  • ユーザー定義プロジェクトにサービスをデプロイしている。
  • サービスのモニター方法を定義するために、サービスの ServiceMonitor カスタムリソース定義 (CRD) を作成している。

手順

  1. Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールで、Observe Metrics をクリックします。
  2. 1 つ以上のクエリーを追加するために、次のいずれかの操作を実行します。

    Expand
    オプション説明

    既存のクエリーを選択する

    Select query ドロップダウンリストから、既存のクエリーを選択します。

    カスタムクエリーを作成する

    Prometheus Query Language (PromQL) クエリーを Expression フィールドに追加します。

    PromQL 式を入力すると、オートコンプリートの提案がドロップダウンリストに表示されます。これらの提案には、関数、メトリクス、ラベル、および時間トークンが含まれます。キーボードの矢印を使用して、提案された項目の中から 1 つを選択し、Enter キーを押して、その項目を式に追加します。提案された項目の上にマウスポインターを移動すると、その項目の簡単な説明が表示されます。

    複数のクエリーを追加する

    Add query をクリックします。

    既存のクエリーを複製する

    クエリーの横にあるオプションメニュー kebab をクリックし、Duplicate query を選択します。

    クエリーの実行を無効する

    クエリーの横にあるオプションメニュー kebab をクリックし、Disable query を選択します。

  3. 作成したクエリーを実行するために、Run queries をクリックします。クエリーからのメトリクスはプロットで可視化されます。クエリーが無効な場合は、UI にエラーメッセージが表示されます。

    注記
    • 時系列グラフを描画する場合、大量のデータを操作するクエリーにより、タイムアウトが発生したり、ブラウザーに過負荷がかかったりする可能性があります。これを回避するには、Hide graph をクリックし、メトリクステーブルのみを使用してクエリーを調整してください。次に、使用できるクエリーを確認した後に、グラフを描画できるようにプロットを有効にします。
    • デフォルトでは、クエリーテーブルに、すべてのメトリクスとその現在の値をリスト表示する拡張ビューが表示されます。クエリーの拡張ビューを最小化するには、下矢印 (˅) をクリックします。
  4. オプション: このクエリーのセットを今後再度使用するには、ページの URL を保存します。
  5. 視覚化されたメトリクスを調べます。最初に、有効な全クエリーの全メトリクスがプロットに表示されます。次のいずれかの操作を実行して、表示するメトリクスを選択します。

    Expand
    オプション説明

    クエリーのすべてのメトリクスを非表示にする

    クエリーのオプションメニュー kebab をクリックし、Hide all series をクリックします。

    特定のメトリクスを非表示にする

    クエリーテーブルに移動し、メトリクス名の近くにある色付きの四角形をクリックします。

    プロットを拡大し、時間範囲を変更する

    次のいずれかの操作を実行します。

    • プロットを水平にクリックし、ドラッグして、時間範囲を視覚的に選択します。
    • メニューを使用して時間範囲を選択します。

    時間範囲をリセットする

    Reset zoom をクリックします。

    特定の時点におけるすべてのクエリーの出力を表示する

    プロット上の目的のポイントにマウスを移動します。クエリーの出力がポップアップボックスに表示されます。

    プロットを非表示にする

    Hide graph をクリックします。

4.2.2. 開発者が行うモニタリングダッシュボードの確認

開発者は、パーミッションを持つプロジェクトに関連するダッシュボードを表示できます。

重要

Red Hat OpenShift Service on AWS 4.19 以降、Web コンソールのパースペクティブが統合されました。Developer パースペクティブは、デフォルトでは有効になっていません。

すべてのユーザーはすべての Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソール機能を操作できます。ただし、クラスター所有者でない場合は、クラスター所有者に特定の機能に対するパーミッションを要求する必要がある場合があります。

引き続き Developer パースペクティブを有効にできます。Web コンソールの Getting Started ペインでは、コンソールツアーの実行、クラスター設定に関する情報の検索、Developer パースペクティブを有効にするためのクイックスタートの表示、リンク先を表示して新機能の確認などを行えます。

前提条件

  • 開発者またはユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
  • ダッシュボードを表示するプロジェクトの表示権限がある。
  • クラスター管理者が Web コンソールで Developer パースペクティブを有効にした

手順

  1. Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールの 開発者 パースペクティブで、監視 をクリックし、ダッシュボード タブに移動します。
  2. Project: ドロップダウンリストからプロジェクトを選択します。
  3. Dashboard ドロップダウンリストからダッシュボードを選択し、フィルターされたメトリクスを表示します。
  4. 必要に応じて、Time Range 一覧でグラフの時間範囲を選択します。

    • 事前定義された期間を選択します。
    • Time Range リストで Custom time range をクリックして、カスタムの時間範囲を設定します。

      1. From および To の日付と時間を入力または選択します。
      2. Save をクリックして、カスタムの時間範囲を保存します。
  5. オプション: Refresh Interval を選択します。
  6. ダッシュボードの各グラフにカーソルを合わせて、特定の項目に関する詳細情報を表示します。
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