第7章 必要な AWS サービスクォータ
Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターの実行に必要な Amazon Web Service (AWS) サービスクォータのリストを確認します。
7.1. 必要な AWS サービスクォータ
以下の表は、1 つの Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターを作成して実行するために必要な AWS サービスのクォータとレベルを示しています。ほとんどのデフォルト値は大抵のワークロードに適していますが、次の場合には追加クォータのリクエストが必要になることがあります。
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ROSA (クラシックアーキテクチャー) クラスターでは、クラスターの作成、可用性、およびアップグレードを提供するために、最低 100 vCPU の AWS EC2 サービスクォータが必要です。実行中のオンデマンド標準 Amazon EC2 インスタンスに割り当てられる vCPU のデフォルトの最大値は
5
です。したがって、以前に同じ AWS アカウントを使用して ROSA クラスターを作成したことがない場合は、Running On-Demand Standard (A, C, D, H, I, M, R, T, Z) instances
を実行するための追加の EC2 クォータをリクエストする必要があります。 -
カスタムセキュリティーグループなど、一部のオプションのクラスター設定機能により、追加クォータのリクエストが必要になることがあります。たとえば、ROSA はデフォルトで 1 つのセキュリティーグループをワーカーマシンプールのネットワークインターフェイスに関連付けますが、
Security groups per network interface
のデフォルトのクォータは5
であるため、5 つのカスタムセキュリティーグループを追加するには、追加のクォータをリクエストする必要があります。セキュリティーグループを追加すると、ワーカーのネットワークインターフェイス上のセキュリティーグループが、合計 6 つになるためです。
AWS SDK を使用すると、ROSA はクォータをチェックできますが、AWS SDK の計算では、既存の使用量が考慮されません。そのため、クォータチェックが AWS SDK で合格しても、クラスターの作成が失敗する可能性があります。この問題を修正するには、クォータを増やします。
特定のクォータを変更または増やす必要がある場合は、Amazon のドキュメントの requesting a quota increase を参照してください。大きなクォータリクエストはレビューのために Amazon サポートに送信され、承認されるまでに時間がかかります。クォータリクエストが緊急の場合は、AWS サポートにお問い合わせください。
クォータ名 | サービスコード | クォータコード | AWS のデフォルト | 最小要件 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
Running On-Demand Standard (A, C, D, H, I, M, R, T, Z) instances | ec2 | L-1216C47A | 5 | 100 | オンデマンド標準 (A、C、D、H、I、M、R、T、Z) インスタンスの実行に割り当てられる vCPU の最大数。 デフォルト値の 5 vCPU は、ROSA クラスターを作成するには不十分です。ROSA では、クラスター作成に必要な vCPU は最低 100 個です。 |
Storage for General Purpose SSD (gp2) volume storage in TiB | ebs | L-D18FCD1D | 50 | 300 | このリージョンの汎用 SSD (gp2) ボリューム全体にプロビジョニングできるストレージの最大集計量 (TiB 単位)。 |
Storage for General Purpose SSD (gp3) volume storage in TiB | ebs | L-7A658B76 | 50 | 300 | このリージョンの汎用 SSD (gp3) ボリューム全体にプロビジョニングできるストレージの最大集計量 (TiB 単位)。 最適なパフォーマンスを得るには、300 TiB のストレージが最低限必要です。 |
Storage for Provisioned IOPS SSD (io1) volumes in TiB | ebs | L-FD252861 | 50 | 300 | このリージョンのプロビジョンド IOPS SSD (io1) ボリューム全体にプロビジョニングできるストレージの最大集計量 (TiB 単位)。 最適なパフォーマンスを得るには、300 TiB のストレージが最低限必要です。 |
クォータ名 | サービスコード | クォータコード | AWS のデフォルト | 最小要件 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
EC2-VPC Elastic IPs | ec2 | L-0263D0A3 | 5 | 5 | このリージョンで EC2-VPC に割り当てることができる Elastic IP アドレスの最大数。 |
VPCs per Region | vpc | L-F678F1CE | 5 | 5 | リージョンあたりの VPC の最大数。このクォータは、リージョンあたりのインターネットゲートウェイの最大数に直接関係しています。 |
Internet gateways per Region | vpc | L-A4707A72 | 5 | 5 | リージョンあたりのインターネットゲートウェイの最大数。このクォータは、リージョンあたりの VPC の最大数に直接関係しています。このクォータを増やすには、リージョンあたりの VPC の数を増やします。 |
Network interfaces per Region | vpc | L-DF5E4CA3 | 5,000 | 5,000 | リージョンあたりのネットワークインターフェイスの最大数。 |
Security groups per network interface | vpc | L-2AFB9258 | 5 | 5 | ネットワークインターフェイスごとのセキュリティーグループの最大数。セキュリティーグループごとのルール数のクォータとこのクォータを掛けた値が 1000 を超えることはできません。 |
Snapshots per Region | ebs | L-309BACF6 | 10,000 | 10,000 | リージョンあたりのスナップショットの最大数 |
IOPS for Provisioned IOPS SSD (Io1) volumes | ebs | L-B3A130E6 | 300,000 | 300,000 | このリージョンのプロビジョンド IOPS SDD (io1) ボリューム全体にプロビジョニングできる IOPS の最大集計数。 |
Application Load Balancers per Region | elasticloadbalancing | L-53DA6B97 | 50 | 50 | 各リージョンに存在できる Application Load Balancer の最大数。 |
Classic Load Balancers per Region | elasticloadbalancing | L-E9E9831D | 20 | 20 | 各リージョンに存在できる Classic Load Balancer の最大数。 |