8.4. ファイルシステムオーバーヘッドの PVC 領域の確保
Filesystem
ボリュームモードを使用する永続ボリューム要求 (PVC) に仮想マシンディスクを追加する場合は、仮想マシンディスクおよびファイルシステムのオーバーヘッド (メタデータなど) 用に十分なスペースが PVC 上にあることを確認する必要があります。
デフォルトでは、OpenShift Virtualization は PVC 領域の 5.5% をオーバーヘッド用に予約し、その分、仮想マシンディスクに使用できる領域を縮小します。
HCO
オブジェクトを編集して、別のオーバーヘッド値を設定できます。値はグローバルに変更でき、特定のストレージクラスの値を指定できます。
8.4.1. デフォルトのファイルシステムオーバーヘッド値の上書き
HCO
オブジェクトの spec.filesystemOverhead
属性を編集することで、OpenShift Virtualization がファイルシステムオーバーヘッド用に予約する永続ボリューム要求 (PVC) 領域の量を変更します。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
次のコマンドを実行して、
HCO
オブジェクトを編集用に開きます。$ oc edit hyperconverged kubevirt-hyperconverged -n openshift-cnv
spec.filesystemOverhead
フィールドを編集して、選択した値でデータを設定します。# ... spec: filesystemOverhead: global: "<new_global_value>" 1 storageClass: <storage_class_name>: "<new_value_for_this_storage_class>" 2
-
エディターを保存して終了し、
HCO
オブジェクトを更新します。
検証
次のいずれかのコマンドを実行して、
CDIConfig
ステータスを表示し、変更を確認します。一般的に
CDIConfig
への変更を確認するには以下を実行します。$ oc get cdiconfig -o yaml
CDIConfig に対する
特定の変更を表示するには以下を実行します。$ oc get cdiconfig -o jsonpath='{.items..status.filesystemOverhead}'