3.2. OpenShift Virtualization のインストール
OpenShift Virtualization をインストールして、Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターに仮想化機能を追加します。
3.2.1. OpenShift Virtualization Operator のインストール
Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールまたはコマンドラインを使用して、OpenShift Virtualization Operator をインストールします。
3.2.1.1. Web コンソールを使用した OpenShift Virtualization Operator のインストール
Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールを使用して OpenShift Virtualization Operator をデプロイできます。
前提条件
- Red Hat OpenShift Service on AWS 4 をクラスターにインストールする。
-
cluster-admin
権限を持つユーザーとして、Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールにログインする。 - ベアメタルコンピュートノードインスタンスタイプに基づいてマシンプールを作成する。詳細は、このセクションの関連情報の「マシンプールの作成」を参照してください。
手順
-
Administrator パースペクティブから、Operators
OperatorHub をクリックします。 - Filter by keyword に Virtualization と入力します。
- Red Hat ソースラベルが示されている OpenShift Virtualization Operator タイルを選択します。
- Operator の情報を確認してから、Install をクリックします。
Install Operator ページで以下を行います。
- 選択可能な Update Channel オプションの一覧から stable を選択します。これにより、Red Hat OpenShift Service on AWS のバージョンと互換性のある OpenShift Virtualization のバージョンが確実にインストールされます。
インストールされた namespace の場合、Operator recommended namespace オプションが選択されていることを確認します。これにより、Operator が必須の
openshift-cnv
namespace にインストールされます。この namespace は存在しない場合は、自動的に作成されます。警告OpenShift Virtualization Operator を
openshift-cnv
以外の namespace にインストールしようとすると、インストールが失敗します。Approval Strategy の場合に、stable 更新チャネルで新しいバージョンが利用可能になったときに OpenShift Virtualization が自動更新されるように、デフォルト値である Automaticを選択することを強く推奨します。
Manual 承認ストラテジーを選択することは可能ですが、クラスターのサポート容易性および機能に対応するリスクが高いため、推奨できません。これらのリスクを完全に理解していて、Automatic を使用できない場合のみ、Manual を選択してください。
警告OpenShift Virtualization は、対応する Red Hat OpenShift Service on AWS バージョンで使用される場合にのみサポートされるため、OpenShift Virtualization の更新が欠落していると、クラスターがサポートされなくなる可能性があります。
-
Install をクリックし、Operator を
openshift-cnv
namespace で利用可能にします。 - Operator が正常にインストールされたら、Create HyperConverged をクリックします。
- オプション: OpenShift Virtualization コンポーネントの Infra および Workloads ノード配置オプションを設定します。
- Create をクリックして OpenShift Virtualization を起動します。
検証
-
Workloads
Pods ページに移動して、OpenShift Virtualization Pod がすべて Running 状態になるまでこれらの Pod をモニターします。すべての Pod で Running 状態が表示された後に、OpenShift Virtualization を使用できます。
関連情報
3.2.1.2. コマンドラインを使用した OpenShift Virtualization Operator のインストール
OpenShift Virtualization カタログをサブスクライブし、クラスターにマニフェストを適用して OpenShift Virtualization Operator をインストールします。
3.2.1.2.1. CLI を使用した OpenShift Virtualization カタログのサブスクライブ
OpenShift Virtualization をインストールする前に、OpenShift Virtualization カタログにサブスクライブする必要があります。サブスクライブにより、openshift-cnv
namespace に OpenShift Virtualization Operator へのアクセスが付与されます。
単一マニフェストをクラスターに適用して Namespace
、OperatorGroup
、および Subscription
オブジェクトをサブスクライブし、設定します。
前提条件
- Red Hat OpenShift Service on AWS 4 をクラスターにインストールする。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
権限を持つユーザーとしてログインしている。
手順
以下のコマンドを実行して、OpenShift Virtualization に必要な
Namespace
、OperatorGroup
、およびSubscription
オブジェクトを作成します。$ oc apply -f <file name>.yaml
YAML ファイルで、証明書のローテーションパラメーターを設定 できます。
3.2.1.2.2. CLI を使用した OpenShift Virtualization Operator のデプロイ
oc
CLI を使用して OpenShift Virtualization Operator をデプロイすることができます。
前提条件
-
openshift-cnv
namespace の OpenShift Virtualization カタログへのサブスクリプション。 -
cluster-admin
権限を持つユーザーとしてログインしている。 - ベアメタルコンピュートノードインスタンスタイプに基づいてマシンプールを作成する。
手順
以下のマニフェストを含む YAML ファイルを作成します。
apiVersion: hco.kubevirt.io/v1beta1 kind: HyperConverged metadata: name: kubevirt-hyperconverged namespace: openshift-cnv spec:
以下のコマンドを実行して OpenShift Virtualization Operator をデプロイします。
$ oc apply -f <file_name>.yaml
検証
openshift-cnv
namespace の Cluster Service Version (CSV) のPHASE
を監視して、OpenShift Virtualization が正常にデプロイされたことを確認します。以下のコマンドを実行します。$ watch oc get csv -n openshift-cnv
以下の出力は、デプロイメントに成功したかどうかを表示します。
出力例
NAME DISPLAY VERSION REPLACES PHASE kubevirt-hyperconverged-operator.v4.17.2 OpenShift Virtualization 4.17.2 Succeeded
関連情報
3.2.2. 次のステップ
- ホストパスプロビジョナー は、OpenShift Virtualization 用に設計されたローカルストレージプロビジョナーです。仮想マシンのローカルストレージを設定する必要がある場合、まずホストパスプロビジョナーを有効にする必要があります。