8.7. CPU およびメモリークォータをオーバーライドするための CDI の設定


Containerized Data Importer (CDI) を設定して、CPU およびメモリーリソースの制限が適用される namespace に仮想マシンディスクをインポートし、アップロードし、そのクローンを作成できるようになりました。

8.7.1. namespace の CPU およびメモリークォータについて

ResourceQuota オブジェクトで定義される リソースクォータ は、その namespace 内のリソースが消費できるコンピュートリソースの全体量を制限する制限を namespace に課します。

HyperConverged カスタムリソース (CR) は、Containerized Data Importer (CDI) のユーザー設定を定義します。CPU とメモリーの要求値と制限値は、デフォルト値の 0 に設定されています。これにより、コンピュートリソース要件を指定しない CDI によって作成される Pod にデフォルト値が付与され、クォータで制限される namespace での実行が許可されます。

AutoResourceLimits フィーチャーゲートを有効にすると、OpenShift Virtualization で自動的に CPU とメモリーの制限が管理されます。namespace に CPU とメモリーの両方のクォータがある場合、メモリー制限は基本割り当ての 2 倍に設定され、CPU 制限は vCPU ごとに 1 つになります。

8.7.2. CPU およびメモリーのデフォルトの上書き

HyperConverged カスタムリソース (CR) に spec.resourceRequirements.storageWorkloads スタンザを追加して、CPU およびメモリー要求のデフォルト設定とユースケースの制限を変更します。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. 以下のコマンドを実行して、HyperConverged CR を編集します。

    $ oc edit hyperconverged kubevirt-hyperconverged -n openshift-cnv
  2. spec.resourceRequirements.storageWorkloads スタンザを CR に追加し、ユースケースに基づいて値を設定します。以下に例を示します。

    apiVersion: hco.kubevirt.io/v1beta1
    kind: HyperConverged
    metadata:
      name: kubevirt-hyperconverged
    spec:
      resourceRequirements:
        storageWorkloads:
          limits:
            cpu: "500m"
            memory: "2Gi"
          requests:
            cpu: "250m"
            memory: "1Gi"
  3. エディターを保存して終了し、HyperConverged CR を更新します。

8.7.3. 関連情報

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