6.5. 仮想マシンの編集
Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールを使用して、仮想マシン (VM) 設定を更新できます。YAML ファイルまたは VirtualMachine details ページを更新できます。
コマンドラインを使用して仮想マシンを編集することもできます。
6.5.1. 仮想マシン上でのメモリーのホットプラグ
Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールを使用して、仮想マシン (VM) を再起動することなく、仮想マシンに割り当てられるメモリーの量を追加または削除できます。
手順
-
Virtualization
VirtualMachines に移動します。 - 目的の仮想マシンを選択して、VirtualMachine details ページを開きます。
- Configuration タブで、Edit CPU|Memory をクリックします。
- 必要なメモリー量を入力し、Save をクリックします。
システムはこれらの変更をすぐに適用します。仮想マシンが移行可能な場合は、ライブマイグレーションがトリガーされます。そうでない場合、または変更をライブ更新できない場合は、RestartRequired
条件が仮想マシンに追加されます。
Linux ゲストにはカーネルバージョン 5.16 以降が必要であり、Windows ゲストには最新の viomem
ドライバーが必要です。
6.5.2. 仮想マシン上での CPU のホットプラグ
Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールを使用して、仮想マシン (VM) を再起動することなく、仮想マシンに割り当てられる CPU ソケットの数を増減できます。
手順
-
Virtualization
VirtualMachines に移動します。 - 目的の仮想マシンを選択して、VirtualMachine details ページを開きます。
- Configuration タブで、Edit CPU|Memory をクリックします。
- vCPU ラジオボタンを選択します。
必要な仮想 CPU ソケットの数を入力し、Save をクリックします。
仮想マシンが移行可能な場合は、ライブマイグレーションがトリガーされます。そうでない場合、または変更をライブ更新できない場合は、
RestartRequired
条件が仮想マシンに追加されます。
6.5.3. コマンドラインを使用した仮想マシンの編集
コマンドラインを使用して仮想マシンを編集できます。
前提条件
-
oc
CLI がインストールされている。
手順
次のコマンドを実行して、仮想マシンの設定を取得します。
$ oc edit vm <vm_name>
- YAML 設定を編集します。
実行中の仮想マシンを編集する場合は、以下のいずれかを実行する必要があります。
- 仮想マシンを再起動します。
新規の設定を有効にするために、以下のコマンドを実行します。
$ oc apply vm <vm_name> -n <namespace>
6.5.4. 仮想マシンへのディスクの追加
Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールを使用して、仮想ディスクを仮想マシン (VM) に追加できます。
手順
-
Web コンソールで Virtualization
VirtualMachines に移動します。 - 仮想マシンを選択して、VirtualMachine details ページを開きます。
- Disks タブで、Add disk をクリックします。
Source、Name、Size、Type、Interface、および Storage Class を指定します。
- オプション: 空のディスクソースを使用し、データボリュームの作成時に最大の書き込みパフォーマンスが必要な場合に、事前割り当てを有効にできます。そのためには、Enable preallocation チェックボックスをオンにします。
-
オプション: Apply optimized StorageProfile settings をクリアして、仮想ディスクの Volume Mode と Access Mode を変更できます。これらのパラメーターを指定しない場合、システムは
kubevirt-storage-class-defaults
config map のデフォルト値を使用します。
- Add をクリックします。
仮想マシンが実行中の場合は、仮想マシンを再起動して変更を適用する必要があります。
6.5.4.1. ストレージフィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
空白 (PVC の作成) | 空のディスクを作成します。 |
URL を使用したインポート (PVC の作成) | URL (HTTP または HTTPS エンドポイント) を介してコンテンツをインポートします。 |
既存 PVC の使用 | クラスターですでに利用可能な PVC を使用します。 |
既存の PVC のクローン作成 (PVC の作成) | クラスターで利用可能な既存の PVC を選択し、このクローンを作成します。 |
レジストリーを使用したインポート (PVC の作成) | コンテナーレジストリーを使用してコンテンツをインポートします。 |
名前 |
ディスクの名前。この名前には、小文字 ( |
Size | ディスクのサイズ (GiB 単位)。 |
タイプ | ディスクのタイプ。例: Disk または CD-ROM |
Interface | ディスクデバイスのタイプ。サポートされるインターフェイスは、virtIO、SATA、および SCSI です。 |
Storage Class | ディスクの作成に使用されるストレージクラス。 |
ストレージの詳細設定
以下のストレージの詳細設定はオプションであり、Blank、Import via URL、および Clone existing PVC ディスクで利用できます。
これらのパラメーターを指定しない場合、システムはデフォルトのストレージプロファイル値を使用します。
パラメーター | オプション | パラメーターの説明 |
---|---|---|
ボリュームモード | Filesystem | ファイルシステムベースのボリュームで仮想ディスクを保存します。 |
Block |
ブロックボリュームで仮想ディスクを直接保存します。基礎となるストレージがサポートしている場合は、 | |
アクセスモード | ReadWriteOnce (RWO) | ボリュームはシングルノードで読み取り/書き込みとしてマウントできます。 |
ReadWriteMany (RWX) | ボリュームは、一度に多くのノードで読み取り/書き込みとしてマウントできます。 注記 このモードはライブマイグレーションに必要です。 |
6.5.5. 仮想マシンに Windows ドライバーディスクをマウントする
Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールを使用して、Windows ドライバーディスクを仮想マシンにマウントできます。
手順
-
Virtualization
VirtualMachines に移動します。 - 目的の仮想マシンを選択して、VirtualMachine details ページを開きます。
- Configuration タブで、Storage をクリックします。
Mount Windows drivers disk チェックボックスを選択します。
マウント済みディスクのリストに、Windows ドライバーディスクが表示されます。
6.5.6. シークレット、設定マップ、またはサービスアカウントの仮想マシンへの追加
Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールを使用して、シークレット、config map、またはサービスアカウントを仮想マシンに追加します。
これらのリソースは、ディスクとして仮想マシンに追加されます。他のディスクをマウントするように、シークレット、設定マップ、またはサービスアカウントをマウントします。
仮想マシンが実行中の場合、仮想マシンを再起動するまで、変更は有効になりません。新しく追加されたリソースは、ページの上部で保留中の変更としてマークされます。
前提条件
- 追加するシークレット、設定マップ、またはサービスアカウントは、ターゲット仮想マシンと同じ namespace に存在する必要がある。
手順
-
サイドメニューから Virtualization
VirtualMachines をクリックします。 - 仮想マシンを選択して、VirtualMachine details ページを開きます。
-
Configuration
Environment をクリックします。 - Add Config Map, Secret or Service Account をクリックします。
- Select a resource をクリックし、リストから resource を選択します。6 文字のシリアル番号が、選択したリソースについて自動的に生成されます。
- オプション: Reload をクリックして、環境を最後に保存した状態に戻します。
- Save をクリックします。
検証
-
VirtualMachine details ページで、Configuration
Disks をクリックし、リソースがディスクのリストに表示されていることを確認します。 -
Actions
Restart をクリックして、仮想マシンを再起動します。
他のディスクをマウントするように、シークレット、設定マップ、またはサービスアカウントをマウントできるようになりました。