第1章 Red Hat OpenShift Service on AWS ストレージの概要
Red Hat OpenShift Service on AWS は、Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) および Amazon Elastic File System (Amazon EFS) ストレージをサポートします。Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターでは、永続データと非永続データのコンテナーストレージを管理できます。
1.1. Red Hat OpenShift Service on AWS ストレージの共通用語集
この用語集では、ストレージコンテンツで使用される一般的な用語を定義します。
- アクセスモード
ボリュームアクセスモードは、ボリューム機能を表します。アクセスモードを使用して、永続ボリューム要求 (PVC) と永続ボリューム (PV) を一致させることができます。次に、アクセスモードの例を示します。
- ReadWriteOnce (RWO)
- ReadOnlyMany (ROX)
- ReadWriteMany (RWX)
- ReadWriteOncePod (RWOP)
- config map
-
config map は、設定データを Pod に注入する方法を提供します。タイプ
ConfigMap
のボリューム内の config map に格納されたデータを参照できます。Pod で実行しているアプリケーションは、このデータを使用できます。 - Container Storage Interface (CSI)
- 異なるコンテナーオーケストレーション (CO) システム間でコンテナーストレージを管理するための API 仕様。
- 動的プロビジョニング
- このフレームワークを使用すると、ストレージボリュームをオンデマンドで作成できるため、クラスター管理者が永続ストレージを事前にプロビジョニングする必要がなくなります。
- 一時ストレージ
- Pod とコンテナーは、その操作のために一時的なローカルストレージを必要とする場合があります。この一時ストレージは、個別の Pod の寿命より長くなることはなく、一時ストレージは Pod 間で共有することはできません。
- fsGroup
- fsGroup は、Pod のファイルシステムグループ ID を定義します。
- hostPath
- OpenShift Container Platform クラスター内の hostPath ボリュームは、ファイルまたはディレクトリーをホストノードのファイルシステムから Pod にマウントします。
- KMS キー
- Key Management Service (KMS) は、さまざまなサービスで必要なレベルのデータ暗号化を実現するのに役立ちます。KMS キーを使用して、データの暗号化、復号化、および再暗号化を行うことができます。
- ローカルボリューム
- ローカルボリュームは、ディスク、パーティション、ディレクトリーなどのマウントされたローカルストレージデバイスを表します。
- OpenShift Data Foundation
- インハウスまたはハイブリッドクラウドのいずれの場合でもファイル、ブロック、およびオブジェクトストレージをサポートし、OpenShift Container Platform のすべてに対応する非依存永続ストレージのプロバイダーです。
- 永続ストレージ
- Pod とコンテナーは、その操作のために永続的なストレージを必要とする場合があります。Red Hat OpenShift Service on AWS は Kubernetes 永続ボリューム (PV) フレームワークを使用して、クラスター管理者がクラスターの永続ストレージのプロビジョニングを実行できるようにします。開発者は、基盤となるストレージインフラストラクチャーに関する特定の知識がなくても、PVC を使用して PV リソースを要求できます。
- 永続ボリューム (PV)
- Red Hat OpenShift Service on AWS は Kubernetes 永続ボリューム (PV) フレームワークを使用して、クラスター管理者がクラスターの永続ストレージのプロビジョニングを実行できるようにします。開発者は、基盤となるストレージインフラストラクチャーに関する特定の知識がなくても、PVC を使用して PV リソースを要求できます。
- 永続ボリューム要求 (PVC)
- PVC を使用して、PersistentVolume を Pod にマウントできます。クラウド環境の詳細を知らなくてもストレージにアクセスできます。
- Pod
- Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターで実行されている、ボリュームや IP アドレスなどの共有リソースを持つ 1 つ以上のコンテナー。Pod は、定義、デプロイ、および管理される最小のコンピュート単位です。
- 回収ポリシー
-
解放後のボリュームの処理方法をクラスターに指示するポリシー。ボリュームの回収ポリシーは、
Retain
、Recycle
またはDelete
のいずれかにすることができます。 - ロールベースアクセス制御 (RBAC)
- ロールベースのアクセス制御 (RBAC) は、組織内の個々のユーザーのロールに基づいて、コンピューターまたはネットワークリソースへのアクセスを規制する方法です。
- ステートレスアプリケーション
- ステートレスアプリケーションは、あるセッションで生成されたクライアントデータを、そのクライアントとの次のセッションで使用するために保存しないアプリケーションプログラムです。
- ステートフルアプリケーション
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ステートフルアプリケーションは、データを永続ディスクストレージに保存するアプリケーションプログラムです。サーバー、クライアント、およびアプリケーションは、永続ディスクストレージを使用できます。Red Hat OpenShift Service on AWS で
Statefulset
オブジェクトを使用して一連の Pod のデプロイメントとスケーリングを管理し、これらの Pod の順序と一意性を保証できます。 - 静的プロビジョニング
- クラスター管理者は、多数の PV を作成します。PV にはストレージの詳細が含まれます。PV は Kubernetes API に存在し、消費することができます。
- ストレージ
- Red Hat OpenShift Service on AWS は、オンプレミスプロバイダーとクラウドプロバイダーの両方で、多くのタイプのストレージをサポートします。Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターでは、永続データと非永続データのコンテナーストレージを管理できます。
- ストレージクラス
- ストレージクラスは、管理者が提供するストレージのクラスを説明する方法を提供します。さまざまなクラスが、サービスレベルの品質、バックアップポリシー、クラスター管理者によって決定された任意のポリシーにマップされる場合があります。