9.4. メトリクスのクエリー


OpenShift Container Platform モニタリングダッシュボードでは、Prometheus のクエリー言語 (PromQL) クエリーを実行し、プロットに可視化されるメトリクスを検査できます。この機能により、クラスターの状態と、モニターしているユーザー定義のワークロードに関する情報が提供されます。

クラスター管理者は、すべての OpenShift Container Platform のコアプロジェクトおよびユーザー定義プロジェクトのメトリクスをクエリーできます。

開発者として、メトリクスのクエリー時にプロジェクト名を指定する必要があります。選択したプロジェクトのメトリクスを表示するには、必要な権限が必要です。

9.4.1. クラスター管理者としてのすべてのプロジェクトのメトリクスのクエリー

クラスター管理者またはすべてのプロジェクトの表示権限を持つユーザーとして、メトリクス UI ですべてのデフォルト OpenShift Container Platform およびユーザー定義プロジェクトのメトリクスにアクセスできます。

メトリクス UI には、すべてのプロジェクトの CPU、メモリー、帯域幅、ネットワークパケットなどの定義済みクエリーが含まれています。カスタムの Prometheus クエリー言語 (PromQL) クエリーを実行することもできます。

前提条件

  • cluster-admin クラスターロールまたはすべてのプロジェクトの表示権限を持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールの Administrator パースペクティブで、Observe をクリックし、Metrics タブに移動します。
  2. 1 つ以上のクエリーを追加するために、次のいずれかの操作を実行します。

    オプション説明

    既存のクエリーを選択する

    Select query ドロップダウンリストから、既存のクエリーを選択します。

    カスタムクエリーを作成する

    Prometheus Query Language (PromQL) クエリーを Expression フィールドに追加します。

    PromQL 式を入力すると、オートコンプリートの提案がドロップダウンリストに表示されます。これらの提案には、関数、メトリクス、ラベル、および時間トークンが含まれます。キーボードの矢印を使用して、提案された項目の中から 1 つを選択し、Enter キーを押して、その項目を式に追加します。提案された項目の上にマウスポインターを移動すると、その項目の簡単な説明が表示されます。

    複数のクエリーを追加する

    Add query をクリックします。

    既存のクエリーを複製する

    クエリーの横にあるオプションメニュー kebab をクリックし、Duplicate query を選択します。

    クエリーの実行を無効する

    クエリーの横にあるオプションメニュー kebab をクリックし、Disable query を選択します。

  3. 作成したクエリーを実行するために、Run queries をクリックします。クエリーからのメトリクスはプロットで可視化されます。クエリーが無効な場合は、UI にエラーメッセージが表示されます。

    注記
    • 時系列グラフを描画する場合、大量のデータを操作するクエリーにより、タイムアウトが発生したり、ブラウザーに過負荷がかかったりする可能性があります。これを回避するには、Hide graph をクリックし、メトリクステーブルのみを使用してクエリーを調整してください。次に、使用できるクエリーを確認した後に、グラフを描画できるようにプロットを有効にします。
    • デフォルトでは、クエリーテーブルに、すべてのメトリクスとその現在の値をリスト表示する拡張ビューが表示されます。クエリーの拡張ビューを最小化するには、下矢印 (˅) をクリックします。
  4. オプション: ページ URL には、実行したクエリーが含まれます。このクエリーのセットを再度使用できるようにするには、この URL を保存します。
  5. 視覚化されたメトリクスを調べます。最初に、有効な全クエリーの全メトリクスがプロットに表示されます。次のいずれかの操作を実行して、表示するメトリクスを選択します。

    オプション説明

    クエリーのすべてのメトリクスを非表示にする

    クエリーのオプションメニュー kebab をクリックし、Hide all series をクリックします。

    特定のメトリクスを非表示にする

    クエリーテーブルに移動し、メトリクス名の近くにある色付きの四角形をクリックします。

    プロットを拡大し、時間範囲を変更する

    次のいずれかの操作を実行します。

    • プロットを水平にクリックし、ドラッグして、時間範囲を視覚的に選択します。
    • メニューを使用して時間範囲を選択します。

    時間範囲をリセットする

    Reset zoom をクリックします。

    特定の時点におけるすべてのクエリーの出力を表示する

    プロット上の目的のポイントにマウスを移動します。クエリーの出力がポップアップボックスに表示されます。

    プロットを非表示にする

    Hide graph をクリックします。

関連情報

9.4.2. 開発者が行うユーザー定義プロジェクトのメトリクスのクエリー

ユーザー定義のプロジェクトのメトリクスには、開発者またはプロジェクトの表示権限を持つユーザーとしてアクセスできます。

メトリクス UI には、CPU、メモリー、帯域幅、ネットワークパケットなどの定義済みクエリーが含まれています。これらのクエリーは、選択したプロジェクトに制限されています。プロジェクト用のカスタムの Prometheus クエリー言語 (PromQL) クエリーを実行することもできます。

注記

開発者は Developer パースペクティブのみを使用でき、Administrator パースペクティブは使用できません。開発者は、1 度に 1 つのプロジェクトのメトリクスのみをクエリーできます。

前提条件

  • 開発者として、またはメトリクスで表示しているプロジェクトの表示権限を持つユーザーとしてクラスターへのアクセスがある。
  • ユーザー定義プロジェクトのモニタリングが有効化されている。
  • ユーザー定義プロジェクトにサービスをデプロイしている。
  • サービスのモニター方法を定義するために、サービスの ServiceMonitor カスタムリソース定義 (CRD) を作成している。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールの Developer パースペクティブで、Observe をクリックし、Metrics タブに移動します。
  2. Project: 一覧でメトリクスで表示するプロジェクトを選択します。
  3. 1 つ以上のクエリーを追加するために、次のいずれかの操作を実行します。

    オプション説明

    既存のクエリーを選択する

    Select query ドロップダウンリストから、既存のクエリーを選択します。

    カスタムクエリーを作成する

    Prometheus Query Language (PromQL) クエリーを Expression フィールドに追加します。

    PromQL 式を入力すると、オートコンプリートの提案がドロップダウンリストに表示されます。これらの提案には、関数、メトリクス、ラベル、および時間トークンが含まれます。キーボードの矢印を使用して、提案された項目の中から 1 つを選択し、Enter キーを押して、その項目を式に追加します。提案された項目の上にマウスポインターを移動すると、その項目の簡単な説明が表示されます。

    複数のクエリーを追加する

    Add query をクリックします。

    既存のクエリーを複製する

    クエリーの横にあるオプションメニュー kebab をクリックし、Duplicate query を選択します。

    クエリーの実行を無効する

    クエリーの横にあるオプションメニュー kebab をクリックし、Disable query を選択します。

  4. 作成したクエリーを実行するために、Run queries をクリックします。クエリーからのメトリクスはプロットで可視化されます。クエリーが無効な場合は、UI にエラーメッセージが表示されます。

    注記
    • 時系列グラフを描画する場合、大量のデータを操作するクエリーにより、タイムアウトが発生したり、ブラウザーに過負荷がかかったりする可能性があります。これを回避するには、Hide graph をクリックし、メトリクステーブルのみを使用してクエリーを調整してください。次に、使用できるクエリーを確認した後に、グラフを描画できるようにプロットを有効にします。
    • デフォルトでは、クエリーテーブルに、すべてのメトリクスとその現在の値をリスト表示する拡張ビューが表示されます。クエリーの拡張ビューを最小化するには、下矢印 (˅) をクリックします。
  5. オプション: ページ URL には、実行したクエリーが含まれます。このクエリーのセットを再度使用できるようにするには、この URL を保存します。
  6. 視覚化されたメトリクスを調べます。最初に、有効な全クエリーの全メトリクスがプロットに表示されます。次のいずれかの操作を実行して、表示するメトリクスを選択します。

    オプション説明

    クエリーのすべてのメトリクスを非表示にする

    クエリーのオプションメニュー kebab をクリックし、Hide all series をクリックします。

    特定のメトリクスを非表示にする

    クエリーテーブルに移動し、メトリクス名の近くにある色付きの四角形をクリックします。

    プロットを拡大し、時間範囲を変更する

    次のいずれかの操作を実行します。

    • プロットを水平にクリックし、ドラッグして、時間範囲を視覚的に選択します。
    • メニューを使用して時間範囲を選択します。

    時間範囲をリセットする

    Reset zoom をクリックします。

    特定の時点におけるすべてのクエリーの出力を表示する

    プロット上の目的のポイントにマウスを移動します。クエリーの出力がポップアップボックスに表示されます。

    プロットを非表示にする

    Hide graph をクリックします。

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