6.5. オフライン環境でのユーザーワークロードの監視


hypershift-addon マネージドクラスターアドオンは、HyperShift Operator の --enable-uwm-telemetry-remote-write オプションを有効にします。このオプションを有効にすると、ユーザーワークロードの監視が有効になり、コントロールプレーンから Telemetry メトリックをリモートで書き込むことができるようになります。

6.5.1. ユーザーワークロード監視の問題の解決

インターネットに接続されていない OpenShift Container Platform クラスターに multicluster engine Operator をインストールした場合、次のコマンドを入力して HyperShift Operator のユーザーワークロードの監視機能を実行しようとすると、エラーが発生して機能が失敗します。

$ oc get events -n hypershift

エラーの例

LAST SEEN   TYPE      REASON           OBJECT                MESSAGE
4m46s       Warning   ReconcileError   deployment/operator   Failed to ensure UWM telemetry remote write: cannot get telemeter client secret: Secret "telemeter-client" not found

エラーを解決するには、local-cluster namespace に config map を作成して、ユーザーワークロード監視オプションを無効にする必要があります。アドオンを有効にする前または後に config map を作成できます。アドオンエージェントは、HyperShift Operator を再設定します。

手順

  1. 次の config map を作成します。

    kind: ConfigMap
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: hypershift-operator-install-flags
      namespace: local-cluster
    data:
      installFlagsToAdd: ""
      installFlagsToRemove: "--enable-uwm-telemetry-remote-write"
  2. 以下のコマンドを実行して config map を適用します。

    $ oc apply -f <filename>.yaml

6.5.2. Hosted Control Plane 機能のステータス確認

Hosted Control Plane 機能がデフォルトで有効になりました。

手順

  1. この機能が無効になっており、有効にする場合は、次のコマンドを入力します。<multiclusterengine> は、multicluster engine Operator インスタンスの名前に置き換えます。

    $ oc patch mce <multiclusterengine> --type=merge -p '{"spec":{"overrides":{"components":[{"name":"hypershift","enabled": true}]}}}'

    この機能を有効にすると、hypershift-addon マネージドクラスターアドオンが local-cluster マネージドクラスターにインストールされ、アドオンエージェントによって HyperShift Operator が multicluster engine Operator ハブクラスターにインストールされます。

  2. 次のコマンドを入力して、hypershift-addon マネージドクラスターアドオンがインストールされていることを確認します。

    $ oc get managedclusteraddons -n local-cluster hypershift-addon

    出力例

    NAME               AVAILABLE   DEGRADED   PROGRESSING
    hypershift-addon   True        False

  3. このプロセス時のタイムアウトを回避するには、以下のコマンドを入力します。

    $ oc wait --for=condition=Degraded=True managedclusteraddons/hypershift-addon -n local-cluster --timeout=5m
    $ oc wait --for=condition=Available=True managedclusteraddons/hypershift-addon -n local-cluster --timeout=5m

    プロセスが完了すると、hypershift-addon マネージドクラスターアドオンと HyperShift Operator がインストールされ、local-cluster マネージドクラスターがホステッドクラスターをホストおよび管理できるようになります。

6.5.3. インフラストラクチャーノード上で実行する hypershift-addon マネージドクラスターアドオンの設定

デフォルトでは、hypershift-addon マネージドクラスターアドオンに対してノード配置設定は指定されていません。インフラストラクチャーノード上でアドオンを実行することを検討してください。そうすることで、サブスクリプション数に対する請求コストの発生や、個別のメンテナンスおよび管理タスクの発生を防ぐことができます。

手順

  1. ハブクラスターにログインします。
  2. 次のコマンドを入力して、hypershift-addon-deploy-config アドオンデプロイメント設定仕様を開いて編集します。

    $ oc edit addondeploymentconfig hypershift-addon-deploy-config -n multicluster-engine
  3. 以下の例のように、nodePlacement フィールドを仕様に追加します。

    apiVersion: addon.open-cluster-management.io/v1alpha1
    kind: AddOnDeploymentConfig
    metadata:
      name: hypershift-addon-deploy-config
      namespace: multicluster-engine
    spec:
      nodePlacement:
        nodeSelector:
          node-role.kubernetes.io/infra: ""
        tolerations:
        - effect: NoSchedule
          key: node-role.kubernetes.io/infra
          operator: Exists
  4. 変更を保存します。hypershift-addon マネージドクラスターアドオンは、新規および既存のマネージドクラスターのインフラストラクチャーノードにデプロイされます。
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