1.2. 適用される制限


OpenShift Virtualization 用の OpenShift Container Platform 環境を計画するときには、オブジェクトのテスト済み最大値を参考にしてください。ただし、最大値に近いと、パフォーマンスが低下し、レイテンシーが増加する可能性があります。必ず具体的なユースケースを計画し、クラスターのスケーリングに影響を与える可能性のあるすべての要素を考慮してください。

クラスター設定とパフォーマンスに影響するオプションの詳細は、Red Hat ナレッジベースの OpenShift Virtualization - Tuning & Scaling Guide を参照してください。

1.2.1. OpenShift Virtualization のテスト済み最大値

大規模な OpenShift Virtualization 4.x 環境には、次の制限が適用されます。これらの制限は、作成可能な最大サイズの単一クラスターに基づくものです。環境を計画するときは、複数の小規模なクラスターがユースケースに最適な選択肢になる可能性があることに留意してください。

1.2.1.1. 仮想マシンの最大値

OpenShift Virtualization 上で実行される仮想マシン (VM) には、次の最大値が適用されます。これらの値は、Virtualization limits for Red Hat Enterprise Linux with KVM に記載されている制限に準じます。

対象 (仮想マシンあたり)テスト済みの制限理論上の制限

仮想 CPU

216 個の仮想 CPU

255 個の仮想 CPU

Memory

6 TB

16 TB

1 つのディスクのサイズ

20 TB

100 TB

ホットプラグ可能なディスク

255 個のディスク

該当なし

注記

各仮想マシンには少なくとも 512 MB のメモリーが必要です。

1.2.1.2. ホストの最大値

OpenShift Virtualization に使用される OpenShift Container Platform ホストには、次の最大値が適用されます。

対象 (ホストあたり)テスト済みの制限理論上の制限

論理 CPU コアまたはスレッド

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) と同じ

該当なし

RAM

RHEL と同じ

該当なし

同時ライブマイグレーション

デフォルトでは、ノードあたり 2 つのアウトバウンドマイグレーション、クラスターあたり 5 つの同時マイグレーション

NIC 帯域幅に依存

ライブマイグレーション帯域幅

デフォルトの制限なし

NIC 帯域幅に依存

1.2.1.3. クラスターの最大値

OpenShift Virtualization で定義されたオブジェクトには、次の最大値が適用されます。

対象 (クラスターあたり)テスト済みの制限理論上の制限

ノードあたりの接続 PV 数

該当なし

CSI ストレージプロバイダーに依存

PV 最大サイズ

該当なし

CSI ストレージプロバイダーに依存

ホスト

500 台のホスト (100 以下を推奨) [1]

OpenShift Container Platform と同じ

定義された仮想マシン

10,000 台の仮想マシン [2]

OpenShift Container Platform と同じ

  1. 100 を超えるノードを使用する場合は、単一のコントロールプレーンをスケールアウトするのではなく、Red Hat Advanced Cluster Management (RHACM) を使用して複数のクラスターを管理することを検討してください。クラスターが大きくなると複雑さが増し、更新に長い時間が必要になります。また、ノードのサイズとオブジェクトの合計密度によっては、コントロールプレーンのストレスが増加する可能性があります。

    複数のクラスターを使用すると、クラスターごとの分離や高可用性などの面でメリットが得られます。

  2. ノードあたりの仮想マシンの最大数は、ホストのハードウェアとリソース容量によって異なります。また、次のパラメーターによって制限されます。

    • ノードにスケジュールできる Pod の数を制限する設定。たとえば、maxPods などです。
    • KVM デバイスのデフォルトの数。たとえば、devices.kubevirt.io/kvm: 1k などです。

1.2.2. 関連情報

トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat, Inc.