11.3. メトリクスの公開


OpenTelemetry Collector は、処理したデータ量に関する次のメトリクスを公開します。

otelcol_receiver_accepted_spans
パイプラインに正常にプッシュされたスパンの数。
otelcol_receiver_refused_spans
パイプラインにプッシュできなかったスパンの数。
otelcol_exporter_sent_spans
宛先に正常に送信されたスパンの数。
otelcol_exporter_enqueue_failed_spans
送信キューに追加できなかったスパンの数。
otelcol_receiver_accepted_logs
パイプラインに正常にプッシュされたログの数。
otelcol_receiver_refused_logs
パイプラインにプッシュできなかったログの数。
otelcol_exporter_sent_logs
宛先に正常に送信されたログの数。
otelcol_exporter_enqueue_failed_logs
送信キューに追加できなかったログの数。
otelcol_receiver_accepted_metrics
パイプラインに正常にプッシュされたメトリクスの数。
otelcol_receiver_refused_metrics
パイプラインにプッシュできなかったメトリクスの数。
otelcol_exporter_sent_metrics
宛先に正常に送信されたメトリクスの数。
otelcol_exporter_enqueue_failed_metrics
送信キューに追加できなかったメトリクスの数。

これらのメトリクスを使用して、Collector に関する問題をトラブルシューティングできます。たとえば、otelcol_receiver_refused_spans メトリクスの値が高い場合、Collector が着信スパンを処理できないことを示しています。

Operator は、メトリクスエンドポイントのスクレイプに使用できる <cr_name>-collector-monitoring テレメトリーサービスを作成します。

手順

  1. OpenTelemetryCollector カスタムリソース (CR) に次の行を追加して、テレメトリーサービスを有効にします。

    # ...
      config:
        service:
          telemetry:
            metrics:
              readers:
              - pull:
                  exporter:
                    prometheus:
                      host: 0.0.0.0
                      port: 8888 
    1
    
    # ...
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    内部 Collector のメトリクスが公開されるポート。デフォルトは :8888 です。
  2. ポート転送 Collector Pod を使用する次のコマンドを実行して、メトリクスを取得します。

    $ oc port-forward <collector_pod>
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  3. OpenTelemetryCollector CR で、enableMetrics フィールドを true に設定して内部メトリクスをスクレイピングします。

    apiVersion: opentelemetry.io/v1beta1
    kind: OpenTelemetryCollector
    spec:
    # ...
      mode: deployment
      observability:
        metrics:
          enableMetrics: true
    # ...
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    OpenTelemetry Collector のデプロイメントモードに応じて、PodMonitors または ServiceMonitors を使用して内部メトリクスがスクレイピングされます。

    注記

    または、enableMetrics フィールドを true に設定しない場合は、http://localhost:8888/metrics でメトリクスエンドポイントにアクセスできます。

  4. オプション: Web コンソールで ユーザーワークロードモニタリング 機能が有効になっている場合は、Web コンソールで Observe Dashboards に移動し、ドロップダウンリストから OpenTelemetry Collector ダッシュボードを選択して表示します。ユーザーワークロードモニタリング 機能の詳細は、モニタリング の「ユーザー定義プロジェクトのモニタリングの有効化」を参照してください。

    ヒント

    スパンやメトリクスなどの視覚化されたデータは、Collector インスタンス、namespace、またはプロセッサー、レシーバー、エクスポーターなどの OpenTelemetry コンポーネント別にフィルタリングできます。

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