4.17. RHOSP でのネットワークリソースの更新
独自のインフラストラクチャーを使用する Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) インストールの OpenShift Container Platform に必要なネットワークリソースを更新します。
前提条件
- Python 3 がマシンにインストールされている。
- 「Playbook 依存関係のダウンロード」でモジュールをダウンロードしている。
- 「インストール Playbook のダウンロード」で Playbook をダウンロードしている。
手順
オプション: 外部ネットワークの値を
inventory.yaml
Playbook に追加します。inventory.yaml
Ansible Playbook の外部ネットワーク値の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 重要inventory.yaml
ファイルのos_external_network
の値を指定しなかった場合は、仮想マシンが Glance および外部接続にアクセスできるようにする必要があります。オプション: 外部ネットワークおよび Floating IP (FIP) アドレスの値を
inventory.yaml
Playbook に追加します。inventory.yaml
Ansible Playbook の FIP 値の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 重要os_api_fip
およびos_ingress_fip
の値を定義しない場合、インストール後のネットワーク設定を実行する必要があります。os_bootstrap_fip
の値を定義しなかった場合、インストールプログラムが失敗したインストールからデバッグ情報をダウンロードできません。詳細は、「環境へのアクセスの有効化」を参照してください。
コマンドラインで、
security-groups.yaml
Playbook を実行してセキュリティーグループを作成します。ansible-playbook -i inventory.yaml security-groups.yaml
$ ansible-playbook -i inventory.yaml security-groups.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドラインで、
update-network-resources.yaml
Playbook を実行してネットワークリソースを更新します。ansible-playbook -i inventory.yaml update-network-resources.yaml
$ ansible-playbook -i inventory.yaml update-network-resources.yaml
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- この Playbook は、ネットワーク、サブネット、ポート、ルーターにタグを追加します。また、Floating IP アドレスを API ポートと Ingress ポートに接続し、それらのポートのセキュリティーグループを設定します。
オプション: Nova サーバーが使用するデフォルトのリゾルバーを制御する必要がある場合は、RHOSP CLI コマンドを実行します。
openstack subnet set --dns-nameserver <server_1> --dns-nameserver <server_2> "$INFRA_ID-nodes"
$ openstack subnet set --dns-nameserver <server_1> --dns-nameserver <server_2> "$INFRA_ID-nodes"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
オプション: 作成した
inventory.yaml
ファイルを使用して、インストールをカスタマイズできます。たとえば、ベアメタルマシンを使用するクラスターをデプロイすることができます。
4.17.1. ベアメタルマシンを使用したクラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターがベアメタルマシンを使用する必要がある場合は、inventory.yaml
ファイルを変更します。クラスターには、ベアメタル上でコントロールプレーンとコンピュートマシンの両方を実行させることも、コンピュートマシンのみを実行させることもできます。
install-config.yaml
ファイルで、ベアメタルワーカーに使用する RHOSP ネットワークが Floating IP アドレスをサポートするかどうかが反映されていることを確認します。
前提条件
- RHOSP Bare Metal サービス (Ironic) が有効になっており、RHOSP Compute API 経由でアクセスできる。
- ベアメタルを RHOSP フレーバー として利用できる。
- クラスターが 16.1.6 以降、16.2.4 未満の RHOSP バージョンで実行している場合は、メタデータサービスが OpenShift Container Platform ノード上のサービスで使用できなくなる 既知の問題 により、ベアメタルワーカーは機能しません。
- RHOSP ネットワークが、仮想マシンとベアメタルサーバーの両方の接続をサポートしている。
- 既存のネットワークにマシンをデプロイする場合、RHOSP サブネットがプロビジョニングされている。
- インストーラーによってプロビジョニングされるネットワークにマシンをデプロイする場合、RHOSP Bare Metal サービス (Ironic) が、テナントネットワークで実行される Preboot eXecution Environment (PXE) ブートマシンをリッスンして通信することができる。
-
inventory.yaml
ファイルを OpenShift Container Platform インストールプロセスの一部として作成している。
手順
inventory.yaml
ファイルで、マシンのフレーバーを編集します。
更新された inventory.yaml
ファイルを使用してインストールプロセスを完了します。デプロイメント時に作成されるマシンは、ファイルに追加したフレーバーを使用します。
インストーラーは、ベアメタルマシンの起動中にタイムアウトする可能性があります。
インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。
./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug