1.2. 環境要件


OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前に、以下の Nutanix AOS 環境要件を確認してください。

1.2.1. インフラストラクチャーの要件

OpenShift Container Platform は、オンプレミスの Nutanix クラスター、Amazon Web Services (AWS) 上の Nutanix Cloud Clusters (NC2)、または Microsoft Azure 上の NC2 にインストールできます。

詳細は、Nutanix Cloud Clusters on AWS および Nutanix Cloud Clusters on Microsoft Azure を参照してください。

1.2.2. 必要なアカウント特権

インストールプログラムには、クラスターをデプロイし、その日次の操作を維持するために必要な権限のある Nutanix アカウントへのアクセスが必要です。以下のオプションを使用できます。

  • 管理者権限を持つローカル Prism Central ユーザーアカウントを使用できます。ローカルアカウントを使用することは、必要な権限を持つアカウントへのアクセスを許可する最も簡単な方法です。
  • 組織のセキュリティーポリシーにより、より制限の厳しい権限セットを使用する必要がある場合は、次の表にリストされている権限を使用して、Prism Central でカスタムの Cloud Native ロールを作成します。その後、Prism Central 認証ディレクトリーのメンバーであるユーザーアカウントにロールを割り当てることができます。

このユーザーアカウントを管理するときは、次の点を考慮してください。

  • エンティティーをロールに割り当てるときは、ユーザーが仮想マシンのデプロイに必要な Prism Element とサブネットのみにアクセスできるようにしてください。
  • ユーザーが、仮想マシンを割り当てる必要があるプロジェクトのメンバーであることを確認してください。

詳細は、Custom Cloud Native ロール の作成、ロールの割り当てプロジェクトへのユーザーの追加に関する Nutanix ドキュメントを参照してください。

例1.1 Custom Cloud Native ロールの作成に必要な権限

Expand
Nutanix オブジェクト必要になる場合Nutanix API で必要な権限説明

Categories

常時

Create_Category_Mapping
Create_Or_Update_Name_Category
Create_Or_Update_Value_Category
Delete_Category_Mapping
Delete_Name_Category
Delete_Value_Category
View_Category_Mapping
View_Name_Category
View_Value_Category

OpenShift Container Platform マシンに割り当てられたカテゴリーを作成、読み取り、削除します。

Images

常時

Create_Image
Delete_Image
View_Image

OpenShift Container Platform マシンに使用されるオペレーティングシステムイメージを作成、読み取り、削除します。

仮想マシン

常時

Create_Virtual_Machine
Delete_Virtual_Machine
View_Virtual_Machine

OpenShift Container Platform マシンを作成、読み取り、削除します。

クラスター

常時

View_Cluster

OpenShift Container Platform マシンをホストする Prism Element クラスターを表示します。

サブネット

常時

View_Subnet

OpenShift Container Platform マシンをホストするサブネットを表示します。

プロジェクト

プロジェクトをコンピューティングマシン、コントロールプレーンマシン、またはすべてのマシンに関連付ける場合。

View_Project

Prism Central で定義されたプロジェクトを表示し、プロジェクトを OpenShift Container Platform マシンに割り当てることができるようにします。

Tasks

常時

View_Task

OpenShift Container Platform マシンとノードを含む Prism Element 上のタスクを取得して表示します。

ホスト

コンピュートマシンで GPU を使用する場合。

View_Host

GPU がアタッチされている Prism Element 上のホストを取得して表示します。

1.2.3. クラスターの制限

利用可能なリソースはクラスターによって異なります。Nutanix 環境内で可能なクラスターの数は、主に、使用可能なストレージスペースと、クラスターが作成するリソースに関連する制限、および IP アドレスやネットワークなど、クラスターをデプロイするために必要なリソースによって制限されます。

1.2.4. クラスターリソース

標準クラスターを使用するには、最低 800 GB のストレージが必要です。

installer-provisioned infrastructure を使用する OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合、インストールプログラムは Nutanix インスタンスに複数のリソースを作成できる必要があります。これらのリソースは 856 GB のストレージを使用しますが、ブートストラップノードはインストールプロセスの一部として破棄されます。

標準的な OpenShift Container Platform インストールでは、以下のリソースを作成します。

  • 1 ラベル
  • 仮想マシン:

    • 1 ディスクイメージ
    • 1 一時的ブートストラップノード
    • 3 コントロールプレーンノード
    • 3 コンピュートマシン

1.2.5. ネットワーク要件

ネットワークには AHV IP アドレス管理 (IPAM) または動的ホスト設定プロトコル (DHCP) のいずれかを使用し、クラスターマシンに永続的な IP アドレスを提供するように設定されていることを確認する必要があります。さらに、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前に、以下のネットワークリソースを作成します。

  • IP アドレス
  • DNS レコード

Nutanix Flow Virtual Networking は、新しいクラスターのインストールでサポートされます。この機能を使用するには、インストールする前に AHV クラスターで Flow Virtual Networking を有効にします。詳細は、Flow Virtual Networking の概要 を参照してください。

注記

クラスターの各 OpenShift Container Platform ノードは、DHCP を使用して検出可能な Network Time Protocol (NTP) サーバーにアクセスできることが推奨されます。NTP サーバーなしでインストールが可能です。ただし、NTP サーバーは、非同期サーバークロックに通常関連するエラーを防ぎます。

1.2.5.1. 必要な IP アドレス

installer-provisioned installation には、2 つの静的仮想 IP (VIP) アドレスが必要です。

  • API の VIP アドレスが必要です。このアドレスは、クラスター API にアクセスするために使用されます。
  • Ingress 用の VIP アドレスが必要です。このアドレスは、クラスターの Ingress トラフィックに使用されます。

これらの IP アドレスは、OpenShift Container Platform クラスターをインストールするときに指定します。

1.2.5.2. DNS レコード

OpenShift Container Platform クラスターをホストする Nutanix インスタンスについて 2 つの静的 IP アドレスの DNS レコードを適切な DNS サーバーに作成する必要があります。各レコードで、<cluster_name> はクラスター名で、<base_domain> は、クラスターのインストール時に指定するクラスターのベースドメインです。

独自の DNS または DHCP サーバーを使用する場合は、ブートストラップ、コントロールプレーン、コンピュートノードなどの各ノードのレコードも作成する必要があります。

完全な DNS レコードは <component>.<cluster_name>.<base_domain>. の形式を取ります。

Expand
表1.2 必要な DNS レコード
コンポーネントレコード説明

API VIP

api.<cluster_name>.<base_domain>.

この DNS A/AAAA または CNAME レコードは、コントロールプレーンマシンのロードバランサーを参照する必要があります。このレコードは、クラスター外のクライアントおよびクラスター内のすべてのノードで解決できる必要があります。

Ingress VIP

*.apps.<cluster_name>.<base_domain>.

Ingress ルーター Pod を実行するマシンをターゲットにするロードバランサーを参照するワイルドカード DNS A/AAAA または CNAME レコードです。このレコードは、クラスター外のクライアントおよびクラスター内のすべてのノードで解決できる必要があります。

トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat