3.4. oc-mirror プラグインを使用した非接続インストールのイメージのミラーリング
プライベートレジストリー内の OpenShift Container Platform コンテナーイメージのミラーリングされたセットからクラスターをインストールすることにより、インターネットに直接接続せずに制限されたネットワークでクラスターを実行することができます。このレジストリーは、クラスターが実行されている限り、常に実行されている必要があります。詳細は、前提条件 セクションを参照してください。
oc-mirror OpenShift CLI (oc) プラグインを使用して、完全なまたは部分的な非接続環境でイメージをミラーレジストリーにミラーリングできます。公式の Red Hat レジストリーから必要なイメージをダウンロードするには、インターネット接続のあるシステムから oc-mirror を実行する必要があります。
3.4.1. oc-mirror プラグインについて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror OpenShift CLI(oc) プラグインを使用すると、単一のツールを使用して、必要なすべての OpenShift Container Platform コンテンツおよびその他のイメージをミラーレジストリーにミラーリングできます。次の機能を提供します。
- OpenShift Container Platform のリリース、Operator、Helm チャート、およびその他のイメージをミラーリングするための一元化された方法を提供します。
- OpenShift Container Platform および Operator の更新パスを維持します。
- 宣言型イメージセット設定ファイルを使用して、クラスターに必要な OpenShift Container Platform リリース、Operator、およびイメージのみを含めます。
- 将来のイメージセットのサイズを縮小するインクリメンタルミラーリングを実行します。
- 前回の実行以降にイメージセット設定から除外されたターゲットミラーレジストリーからのイメージをプルーニングします。
- オプションで、OpenShift Update Service (OSUS) を使用する際のサポートアーティファクトを生成します。
oc-mirror プラグインを使用する場合、イメージセット設定ファイルでミラーリングするコンテンツを指定します。この YAML ファイルでは、クラスターに必要な OpenShift Container Platform リリースと Operator のみを含めるように設定を微調整できます。これにより、ダウンロードして転送する必要のあるデータの量が減ります。oc-mirror プラグインは、任意の Helm チャートと追加のコンテナーイメージをミラーリングして、ユーザーがワークロードをミラーレジストリーにシームレスに同期できるようにすることもできます。
oc-mirror プラグインを初めて実行すると、非接続クラスターのインストールまたは更新を実行するために必要なコンテンツがミラーレジストリーに入力されます。非接続クラスターが更新を受信し続けるには、ミラーレジストリーを更新しておく必要があります。ミラーレジストリーを更新するには、最初に実行したときと同じ設定を使用して oc-mirror プラグインを実行します。oc-mirror プラグインは、ストレージバックエンドからメタデータを参照し、ツールを最後に実行してからリリースされたもののみをダウンロードします。これにより、OpenShift Container Platform および Operator の更新パスが提供され、必要に応じて依存関係の解決が実行されます。
3.4.1.1. ワークフローの概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の手順は、oc-mirror プラグインを使用してイメージをミラーレジストリーにミラーリングする方法の概要を示しています。
- イメージセット設定ファイルを作成します。
次のいずれかの方法を使用して、イメージセットをターゲットミラーレジストリーにミラーリングします。
- イメージセットをターゲットミラーレジストリーに直接ミラーリングします。
- イメージセットをディスクにミラーリングし、イメージセットをターゲット環境に転送してから、イメージセットをターゲットミラーレジストリーにアップロードします。
- oc-mirror プラグインが生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
- 必要に応じてこれらの手順を繰り返して、ターゲットミラーレジストリーを更新します。
oc-mirror CLI プラグインを使用してミラーレジストリーに入力した場合、ターゲットミラーレジストリーへのそれ以降の更新は、oc-mirror プラグインを使用して行う必要があります。
3.4.2. oc-mirror プラグインの互換性とサポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror プラグインは、OpenShift Container Platform バージョン 4.12 以降の OpenShift Container Platform ペイロードイメージと Operator カタログのミラーリングをサポートします。
aarch64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーでは、oc-mirror プラグインは OpenShift Container Platform バージョン 4.14 以降でのみサポートされます。
ミラーリングする必要がある OpenShift Container Platform のバージョンに関係なく、使用可能な最新バージョンの oc-mirror プラグインを使用してください。
3.4.3. ミラーレジストリーについて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
必要なコンテナーイメージを取得するには、インターネットへのアクセスが必要です。代替レジストリーを使用すると、お使いのネットワークとインターネットの両方にアクセスできるミラーホストにミラーレジストリーを配置することになります。
OpenShift Container Platform のインストールとその後の製品更新に必要なイメージを、Red Hat Quay などの Docker v2-2 をサポートするコンテナーミラーレジストリーにミラーリングできます。大規模なコンテナーレジストリーにアクセスできない場合は、OpenShift Container Platform サブスクリプションに含まれる小規模なコンテナーレジストリーである mirror registry for Red Hat OpenShift を使用できます。
選択したレジストリーに関係なく、インターネット上の Red Hat がホストするサイトから分離されたイメージレジストリーにコンテンツをミラーリングする手順は同じです。コンテンツをミラーリングした後に、各クラスターをミラーレジストリーからこのコンテンツを取得するように設定します。
OpenShift イメージレジストリーはターゲットレジストリーとして使用できません。これは、ミラーリングプロセスで必要となるタグを使わないプッシュをサポートしないためです。
mirror registry for Red Hat OpenShift 以外のコンテナーレジストリーを選択する場合は、プロビジョニングするクラスター内のすべてのマシンからそのレジストリーにアクセスできる必要があります。レジストリーに到達できない場合、インストール、更新、またはワークロードの再配置などの通常の操作が失敗する可能性があります。そのため、ミラーレジストリーは可用性の高い方法で実行し、ミラーレジストリーは少なくとも OpenShift Container Platform クラスターの実稼働環境の可用性の条件に一致している必要があります。
ミラーレジストリーを OpenShift Container Platform イメージで設定する場合、2 つのシナリオを実行することができます。インターネットとミラーレジストリーの両方にアクセスできるホストがあり、クラスターノードにアクセスできない場合は、そのマシンからコンテンツを直接ミラーリングできます。このプロセスは、connected mirroring (接続ミラーリング) と呼ばれます。このようなホストがない場合は、イメージをファイルシステムにミラーリングしてから、そのホストまたはリムーバブルメディアを制限された環境に配置する必要があります。このプロセスは、disconnected mirroring (非接続ミラーリング) と呼ばれます。
ミラーリングされたレジストリーの場合は、プルされたイメージのソースを表示するには、CRI-O ログで Trying to access のログエントリーを確認する必要があります。ノードで crictl images コマンドを使用するなど、イメージのプルソースを表示する他の方法では、イメージがミラーリングされた場所からプルされている場合でも、ミラーリングされていないイメージ名を表示します。
Red Hat は、OpenShift Container Platform を使用してサードパーティーのレジストリーをテストしません。
3.4.4. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Quay など、OpenShift Container Platform クラスターをホストする場所に Docker v2-2 をサポートするコンテナーイメージレジストリーを持っている。
注記Red Hat Quay を使用する場合は、oc-mirror プラグインでバージョン 3.6 以降を使用する必要があります。Red Hat Quay のライセンスをお持ちの場合は、概念実証のため に、または Red Hat Quay Operator を使用 して Red Hat Quay をデプロイする方法を記載したドキュメントを参照してください。レジストリーの選択とインストールについてさらにサポートが必要な場合は、営業担当者または Red Hat サポートにお問い合わせください。
コンテナーイメージレジストリーの既存のソリューションがまだない場合には、OpenShift Container Platform のサブスクライバーに mirror registry for Red Hat OpenShift が提供されます。mirror registry for Red Hat OpenShift はサブスクリプションに含まれており、切断されたインストールで OpenShift Container Platform で必須のコンテナーイメージのミラーリングに使用できる小規模なコンテナーレジストリーです。
3.4.5. ミラーホストの準備 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror プラグインを使用してイメージをミラーリングする前に、プラグインをインストールし、コンテナーイメージレジストリーの認証情報ファイルを作成して、Red Hat からお使いのミラーへのミラーリングを許可する必要があります。
3.4.5.1. oc-mirror OpenShift CLI プラグインのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
非接続環境でイメージセットを管理するには、oc-mirror OpenShift CLI プラグインをインストールします。
前提条件
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。完全な非接続環境でイメージセットをミラーリングする場合は、次の点を確認してください。- インターネットにアクセスできるホストに oc-mirror プラグインをインストールした。
- 非接続環境のホストが、ターゲットミラーレジストリーにアクセスできる。
-
oc-mirror を使用するオペレーティングシステムで、
umaskパラメーターを0022に設定した。 - 使用している RHEL バージョンに適したバイナリーをインストールした。
手順
oc-mirror CLI プラグインをダウンロードします。
- Red Hat Hybrid Cloud Console の Downloads ページに移動します。
- OpenShift disconnected installation tools セクションで、ドロップダウンメニューから OpenShift Client (oc) mirror plugin の OS type と Architecture type を選択します。
- Download をクリックしてファイルを保存します。
次のコマンドを実行してアーカイブを展開します。
tar xvzf oc-mirror.tar.gz
$ tar xvzf oc-mirror.tar.gzCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 必要に応じて、次のコマンドを実行し、プラグインファイルを更新して実行可能にします。
chmod +x oc-mirror
$ chmod +x oc-mirrorCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記oc-mirrorファイルの名前を変更しないでください。次のコマンドを実行して、
PATH(例:/usr/local/bin) にファイルを配置し、oc-mirror CLI プラグインをインストールします。sudo mv oc-mirror /usr/local/bin/.
$ sudo mv oc-mirror /usr/local/bin/.Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
次のコマンドを実行して、oc-mirror プラグイン v1 が正常にインストールされていることを確認します。
oc mirror help
$ oc mirror helpCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.4.5.2. イメージのミラーリングを可能にする認証情報の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat からミラーにイメージをミラーリングできるように、コンテナーイメージレジストリーの認証情報ファイルを作成します。インストールホストで以下の手順を実行します。
クラスターのインストール時に、このイメージレジストリー認証情報ファイルをプルシークレットとして使用しないでください。クラスターのインストール時にこのファイルを指定すると、クラスター内のすべてのマシンにミラーレジストリーへの書き込みアクセスが付与されます。
前提条件
- 非接続環境で使用するミラーレジストリーを設定した。
- イメージをミラーリングするミラーレジストリー上のイメージリポジトリーの場所を特定している。
- イメージのイメージリポジトリーへのアップロードを許可するミラーレジストリーアカウントをプロビジョニングしている。
- ミラーレジストリーへの書き込みアクセス権がある。
手順
-
registry.redhat.ioプルシークレットを Red Hat OpenShift Cluster Manager からダウンロードします。 次のコマンドを実行して、プルシークレットのコピーを JSON 形式で作成します。
cat ./pull-secret | jq . > <path>/<pull_secret_file_in_json>
$ cat ./pull-secret | jq . > <path>/<pull_secret_file_in_json>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow プルシークレットを保存するディレクトリーへのパスおよび作成する JSON ファイルの名前を指定します。
プルシークレットの例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ファイルを、
~/.docker/config.jsonまたは$XDG_RUNTIME_DIR/containers/auth.jsonとして保存します。.dockerまたは$XDG_RUNTIME_DIR/containersディレクトリーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。mkdir -p <directory_name>
$ mkdir -p <directory_name>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この場合の
<directory_name>は、~/.dockerまたは$XDG_RUNTIME_DIR/containersのいずれかです。次のコマンドを入力して、プルシークレットを適切なディレクトリーにコピーします。
cp <path>/<pull_secret_file_in_json> <directory_name>/<auth_file>
$ cp <path>/<pull_secret_file_in_json> <directory_name>/<auth_file>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <
;directory_name> は~/.dockerまたは$XDG_RUNTIME_DIR/containersで、<auth_file> はconfig.jsonまたはauth.jsonのいずれかになります。
次のコマンドを実行して、ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名とパスワードまたはトークンを生成します。
echo -n '<user_name>:<password>' | base64 -w0
$ echo -n '<user_name>:<password>' | base64 -w0Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <user_name>および<password>には、レジストリーに設定したユーザー名およびパスワードを指定します。出力例
BGVtbYk3ZHAtqXs=
BGVtbYk3ZHAtqXs=Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow JSON ファイルを編集し、レジストリーを記述するセクションをこれに追加します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
<
mirror_registry> 値については、レジストリードメイン名と、ミラーレジストリーがコンテンツを提供するために使用するポートをオプションで指定します。たとえば、registry.example.comまたはregistry.example.com:8443です。 <
credentials> 値については、ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名およびパスワードを指定します。変更済みのプルシークレットの例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
<
3.4.6. イメージセット設定の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror プラグインを使用してイメージセットをミラーリングする前に、イメージセット設定ファイルを作成する必要があります。このイメージセット設定ファイルは、ミラーリングする OpenShift Container Platform リリース、Operator、およびその他のイメージと、oc-mirror プラグインの他の設定を定義します。
イメージセット設定ファイルでストレージバックエンドを指定する必要があります。このストレージバックエンドは、Docker v2-2 をサポートするローカルディレクトリーまたはレジストリーにすることができます。oc-mirror プラグインは、イメージセットの作成中にこのストレージバックエンドにメタデータを保存します。
oc-mirror プラグインによって生成されたメタデータを削除または変更しないでください。同じミラーレジストリーに対して oc-mirror プラグインを実行するたびに、同じストレージバックエンドを使用する必要があります。
前提条件
- コンテナーイメージレジストリーの認証情報ファイルを作成している。手順は、「イメージのミラーリングを可能にする認証情報の設定」を参照してください。
手順
oc mirror initコマンドを使用して、イメージセット設定のテンプレートを作成し、それをimageset-config.yamlというファイルに保存します。oc mirror init --registry <storage_backend> > imageset-config.yaml
$ oc mirror init --registry <storage_backend> > imageset-config.yaml1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- ストレージバックエンドのロケーションを指定します (例:
example.com/mirror/oc-mirror-metadata)。
ファイルを編集し、必要に応じて設定を調整します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
archiveSizeを追加して、イメージセット内の各ファイルの最大サイズを GiB 単位で設定します。- 2
- イメージセットのメタデータを保存するバックエンドの場所を設定します。この場所は、レジストリーまたはローカルディレクトリーにすることができます。
storageConfig値を指定する必要があります。 - 3
- ストレージバックエンドのレジストリー URL を設定します。
- 4
- OpenShift Container Platform イメージを取得するためのチャネルを設定します。
- 5
graph: trueを追加して、グラフデータイメージをビルドし、ミラーレジストリーにプッシュします。OpenShift Update Service (OSUS) を作成するには、graph-data イメージが必要です。graph: trueフィールドはUpdateServiceカスタムリソースマニフェストも生成します。ocコマンドラインインターフェイス (CLI) は、UpdateServiceカスタムリソースマニフェストを使用して OSUS を作成できます。詳細は、OpenShift Update Service について を参照してください。- 6
- OpenShift Container Platform イメージを取得するための Operator カタログを設定します。
- 7
- イメージセットに含める特定の Operator パッケージのみを指定します。カタログ内のすべてのパッケージを取得するには、このフィールドを削除してください。
- 8
- イメージセットに含める Operator パッケージの特定のチャネルのみを指定します。そのチャネルでバンドルを使用しない場合も、常に Operator パッケージのデフォルトチャネルを含める必要があります。
oc mirror list operators --catalog=<catalog_name> --package=<package_name>コマンドを実行すると、デフォルトチャネルを見つけることができます。 - 9
- イメージセットに含める追加のイメージを指定します。
注記graph: trueフィールドは、他のミラーリングされたイメージとともにubi-microイメージもミラーリングします。OpenShift Container Platform Extended Update Support (EUS) バージョンをアップグレードする場合、現行バージョンとターゲットバージョンの間に中間バージョンが必要になる場合があります。たとえば、最新バージョンが
4.14で、ターゲットバージョンが4.16の場合、oc-mirror プラグイン v1 の使用時にImageSetConfigurationに4.15.8などのバージョンを含める必要がある場合があります。oc-mirror プラグイン v1 は必ずしもこれを自動的に検出するとは限りません。Cincinnati graph の Web ページで 必要な中間バージョンを確認し、手動で設定に追加してください。
パラメーターの完全なリストは、「イメージセットの設定パラメーター」を参照してください。また、さまざまなミラーリングのユースケースは、「イメージセットの設定例」を参照してください。
更新したファイルを保存します。
このイメージセット設定ファイルは、コンテンツをミラーリングするときに
oc mirrorコマンドで必要になります。
3.4.7. イメージセットをミラーレジストリーにミラーリングする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror CLI プラグインを使用して、部分的な非接続環境 または 完全な非接続環境 でイメージをミラーレジストリーにミラーリングできます。
これらの手順は、ミラーレジストリーがすでに設定されていることを前提としています。
3.4.7.1. 部分的な非接続環境でのイメージセットのミラーリング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
部分的な非接続環境では、イメージセットをターゲットミラーレジストリーに直接ミラーリングできます。
3.4.7.1.1. ミラーからミラーへのミラーリング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror プラグインを使用して、イメージセットの作成中にアクセス可能なターゲットミラーレジストリーにイメージセットを直接ミラーリングできます。
イメージセット設定ファイルでストレージバックエンドを指定する必要があります。このストレージバックエンドは、ローカルディレクトリーまたは Dockerv2 レジストリーにすることができます。oc-mirror プラグインは、イメージセットの作成中にこのストレージバックエンドにメタデータを保存します。
oc-mirror プラグインによって生成されたメタデータを削除または変更しないでください。同じミラーレジストリーに対して oc-mirror プラグインを実行するたびに、同じストレージバックエンドを使用する必要があります。
前提条件
- 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがある。
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。 -
oc-mirrorCLI プラグインをインストールしている。 - イメージセット設定ファイルを作成している。
手順
oc mirrorコマンドを実行して、指定されたイメージセット設定から指定されたレジストリーにイメージをミラーリングします。oc mirror --config=./<imageset-config.yaml> \ docker://registry.example:5000
$ oc mirror --config=./<imageset-config.yaml> \1 docker://registry.example:50002 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
-
生成された
oc-mirror-workspace/ディレクトリーに移動します。 -
results ディレクトリーに移動します (例:
results-1639608409/。 -
ImageContentSourcePolicyおよびCatalogSourceリソースに YAML ファイルが存在することを確認します。
ImageContentSourcePolicy YAML ファイルの repositoryDigestMirrors セクションは、インストール中に install-config.yaml ファイルとして使用されます。
次のステップ
- oc-mirror が生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
トラブルシューティング
3.4.7.2. 完全な非接続環境でのイメージセットのミラーリング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
完全な非接続環境でイメージセットをミラーリングするには、最初に イメージセットをディスクにミラーリング してから、ディスク上のイメージセットファイルをミラーにミラーリング する必要があります。
3.4.7.2.1. ミラーからディスクへのミラーリング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror プラグインを使用して、イメージセットを生成し、コンテンツをディスクに保存できます。生成されたイメージセットは、非接続環境に転送され、ターゲットレジストリーにミラーリングされます。
イメージセット設定ファイルで指定されている設定によっては、oc-mirror を使用してイメージをミラーリングすると、数百ギガバイトのデータがディスクにダウンロードされる場合があります。
多くの場合、ミラーレジストリーにデータを入力するときの最初のイメージセットのダウンロードが、最も大きなものとなります。最後にコマンドを実行した後に変更されたイメージのみをダウンロードするため、oc-mirror プラグインを再度実行すると、生成されるイメージセットは小さいことが多いです。
イメージセット設定ファイルでストレージバックエンドを指定する必要があります。このストレージバックエンドは、ローカルディレクトリーまたは docker v2 レジストリーにすることができます。oc-mirror プラグインは、イメージセットの作成中にこのストレージバックエンドにメタデータを保存します。
oc-mirror プラグインによって生成されたメタデータを削除または変更しないでください。同じミラーレジストリーに対して oc-mirror プラグインを実行するたびに、同じストレージバックエンドを使用する必要があります。
前提条件
- 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがある。
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。 -
oc-mirrorCLI プラグインをインストールしている。 - イメージセット設定ファイルを作成している。
手順
oc mirrorコマンドを実行して、指定されたイメージセット設定からディスクにイメージをミラーリングします。oc mirror --config=./imageset-config.yaml \ file://<path_to_output_directory>
$ oc mirror --config=./imageset-config.yaml \1 file://<path_to_output_directory>2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
出力ディレクトリーに移動します。
cd <path_to_output_directory>
$ cd <path_to_output_directory>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow イメージセットの
.tarファイルが作成されたことを確認します。ls
$ lsCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
mirror_seq1_000000.tar
mirror_seq1_000000.tarCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
- イメージセットの.tar ファイルを非接続環境に転送します。
トラブルシューティング
3.4.7.2.2. ディスクからミラーへのミラーリング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror プラグインを使用して、生成されたイメージセットの内容をターゲットミラーレジストリーにミラーリングできます。
前提条件
-
非接続環境に OpenShift CLI (
oc) をインストールしている。 -
非接続環境に
oc-mirrorCLI プラグインをインストールしている。 -
oc mirrorコマンドを使用してイメージセットファイルを生成している。 - イメージセットファイルを非接続環境に転送した。
手順
oc mirrorコマンドを実行して、ディスク上のイメージセットファイルを処理し、その内容をターゲットミラーレジストリーにミラーリングします。oc mirror --from=./mirror_seq1_000000.tar \ docker://registry.example:5000
$ oc mirror --from=./mirror_seq1_000000.tar \1 docker://registry.example:50002 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- この例では、
mirror_seq1_000000.tarという名前のイメージセット.tar ファイルをミラーに渡します。イメージセット設定ファイルでarchiveSize値が指定されている場合、イメージセットは複数の.tar ファイルに分割される可能性があります。この状況では、イメージセットの.tar ファイルを含むディレクトリーを渡すことができます。 - 2
- イメージセットファイルをミラーリングするレジストリーを指定します。レジストリーは
docker://で始まる必要があります。ミラーレジストリーに最上位の namespace を指定する場合は、これ以降の実行でもこれと同じ namespace を使用する必要があります。
このコマンドは、ミラーレジストリーをイメージセットで更新し、
ImageContentSourcePolicyおよびCatalogSourceリソースを生成します。
検証
-
生成された
oc-mirror-workspace/ディレクトリーに移動します。 -
results ディレクトリーに移動します (例:
results-1639608409/。 -
ImageContentSourcePolicyおよびCatalogSourceリソースに YAML ファイルが存在することを確認します。
次のステップ
- oc-mirror が生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
トラブルシューティング
3.4.8. oc-mirror が生成したリソースを使用するためのクラスター設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
イメージセットをミラーレジストリーにミラーリングした後に、生成された ImageContentSourcePolicy、CatalogSource、およびリリースイメージの署名リソースをクラスターに適用する必要があります。
ImageContentSourcePolicy リソースは、ミラーレジストリーをソースレジストリーに関連付け、イメージプル要求をオンラインレジストリーからミラーレジストリーにリダイレクトします。CatalogSource リソースは、Operator Lifecycle Manager (OLM) によって使用され、ミラーレジストリーで使用可能な Operator に関する情報を取得します。リリースイメージの署名は、ミラーリングされたリリースイメージの検証に使用されます。
前提条件
- 非接続環境で、イメージセットをレジストリーミラーにミラーリングしました。
-
cluster-adminロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
-
cluster-adminロールを持つユーザーとして OpenShift CLI にログインします。 以下のコマンドを実行して、results ディレクトリーからクラスターに YAML ファイルを適用します。
oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/
$ oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow リリースイメージをミラーリングした場合は、次のコマンドを実行して、リリースイメージの署名をクラスターに適用します。
oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/release-signatures/
$ oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/release-signatures/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターではなく Operator をミラーリングしている場合、
$ oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/release-signatures/を実行する必要はありません。適用するリリースイメージ署名がないため、このコマンドを実行するとエラーが返されます。
検証
以下のコマンドを実行して、
ImageContentSourcePolicyリソースが正常にインストールされたことを確認します。oc get imagecontentsourcepolicy
$ oc get imagecontentsourcepolicyCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、
CatalogSourceリソースが正常にインストールされたことを確認します。oc get catalogsource -n openshift-marketplace
$ oc get catalogsource -n openshift-marketplaceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.4.9. ミラーレジストリーコンテンツの更新 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
イメージセット設定ファイルを更新し、イメージセットをミラーレジストリーにミラーリングすることで、ミラーレジストリーの内容を更新できます。oc-mirror プラグインを次回実行したときに、前回の実行以降の新規イメージと更新されたイメージのみを含むイメージセットが生成されます。
ミラーレジストリーを更新する際には、次の点を考慮する必要があります。
生成およびミラーリングされた最新のイメージセットにイメージが含まれていない場合、そのイメージはターゲットミラーレジストリーからプルーニングされます。したがって、差分イメージセットのみが作成およびミラーリングされるように、以下と同じ組み合わせの主要コンポーネントのイメージを更新してください。
- イメージセットの設定
- 宛先レジストリー
- ストレージの設定
- ディスクからミラー、またはミラーからミラーへのワークフローの場合、イメージがプルーニングされる可能性があります。
- 生成されたイメージセットは、ターゲットミラーレジストリーに順番にプッシュする必要があります。シーケンス番号は、生成されたイメージセットアーカイブファイルのファイル名から取得できます。
- oc-mirror プラグインによって生成されたメタデータイメージを削除または変更しないでください。
- イメージセットの最初の作成時にミラーレジストリーにトップレベルの namespace を指定した場合は、同じミラーレジストリーに対して oc-mirror プラグインを実行するたびに、この同じ namespace を使用する必要があります。
ミラーレジストリーコンテンツを更新するワークフローの詳細は、「ワークフローの概要」セクションを参照してください。
3.4.9.1. ミラーレジストリーの更新例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このセクションでは、ミラーレジストリーをディスクからミラーに更新するユースケースを説明します。
以前ミラーリングに使用した ImageSetConfiguration ファイルの例
3.4.9.1.1. 既存のイメージをプルーニングして特定の OpenShift Container Platform バージョンをミラーリングする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
更新された ImageSetConfiguration ファイル
- 1
stable-4.13に置き換えると、stable-4.12のすべてのイメージがプルーニングされます。
3.4.9.1.2. 既存のイメージをプルーニングして Operator の最新バージョンに更新する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
更新された ImageSetConfiguration ファイル
- 1
- バージョンを指定せずに同じチャネルを使用すると、既存のイメージがプルーニングされ、最新バージョンのイメージに更新されます。
3.4.9.1.3. 既存の Operator をプルーニングして新しい Operator をミラーリングする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
更新された ImageSetConfiguration ファイル
- 1
rhacs-operatorをnew_operator_nameに置き換えると、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator がプルーニングされます。
3.4.9.1.4. すべての OpenShift Container Platform イメージをプルーニングする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
更新された ImageSetConfiguration ファイル
3.4.10. ドライランの実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実際にイメージをミラーリングせずに、oc-mirror を使用してドライランを実行できます。これにより、ミラーリングされるイメージのリストと、ミラーレジストリーからプルーニングされるイメージを確認できます。ドライランを使用すると、イメージセット設定のエラーを早期に検出したり、生成されたイメージリストを他のツールで使用してミラーリング操作を実行したりすることもできます。
前提条件
- 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがある。
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。 -
oc-mirrorCLI プラグインをインストールしている。 - イメージセット設定ファイルを作成している。
手順
--dry-runフラグを指定してoc mirrorコマンドを実行し、ドライランを実行します。oc mirror --config=./imageset-config.yaml \ docker://registry.example:5000 \ --dry-run
$ oc mirror --config=./imageset-config.yaml \1 docker://registry.example:5000 \2 --dry-run3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 生成されたワークスペースディレクトリーに移動します。
cd oc-mirror-workspace/
$ cd oc-mirror-workspace/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 生成された
mapping.txtファイルを確認します。このファイルには、ミラーリングされるすべてのイメージのリストが含まれています。
生成された
pruning-plan.jsonファイルを確認します。このファイルには、イメージセットの公開時にミラーレジストリーからプルーニングされるすべてのイメージのリストが含まれています。
注記pruning-plan.jsonファイルは、oc-mirror コマンドがミラーレジストリーを指し、プルーニングするイメージがある場合にのみ生成されます。
3.4.11. ローカルの OCI Operator カタログを含む リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform リリース、Operator カタログ、および追加イメージをレジストリーから部分的に切断されたクラスターにミラーリングするときに、ディスク上のローカルのファイルベースのカタログから Operator カタログイメージを含めることができます。ローカルカタログは Open Container Initiative (OCI) 形式である必要があります。
ローカルカタログとそのコンテンツは、イメージセット設定ファイル内のフィルタリング情報に基づいて、ターゲットミラーレジストリーにミラーリングされます。
ローカル OCI カタログをミラーリングする場合、ローカル OCI 形式のカタログとともにミラーリングする OpenShift Container Platform リリースまたは追加のイメージをレジストリーからプルする必要があります。
OCI カタログを oc-mirror イメージセットファイルと一緒にディスク上でミラーリングすることはできません。
OCI 機能を使用するユースケースの 1 つの例は、ディスク上の場所に OCI カタログを構築している CI/CD システムがあり、その OCI カタログを OpenShift Container Platform リリースとともにミラーレジストリーにミラーリングしたい場合です。
OpenShift Container Platform 4.12 の oc-mirror プラグインの Technology Preview OCI ローカルカタログ機能を使用した場合、完全に切断されたクラスターへのミラーリングの最初のステップとして、ローカルにカタログをコピーして OCI 形式に変換するために oc-mirror プラグインの OCI ローカルカタログ機能を使用できないようになりました。
前提条件
- 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがある。
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。 -
oc-mirrorCLI プラグインをインストールしている。
手順
イメージセット設定ファイルを作成し、必要に応じて設定を調整します。
次のイメージセット設定例では、OpenShift Container Platform リリースおよび
registry.redhat.ioの UBI イメージとともに、ディスク上の OCI カタログをミラーリングします。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- イメージセットのメタデータを保存するバックエンドの場所を設定します。この場所は、レジストリーまたはローカルディレクトリーにすることができます。
storageConfig値を指定する必要があります。 - 2
- オプションで、
registry.redhat.ioからミラーリングする OpenShift Container Platform リリースを含めます。 - 3
- ディスク上の OCI カタログの場所への絶対パスを指定します。OCI 機能を使用する場合、パスは
oci://で始まる必要があります。 - 4
- 必要に応じて、カタログをミラーリングする代替の namespace と名前を指定します。
- 5
- 必要に応じて、レジストリーから取得する追加の Operator カタログを指定します。
- 6
- 必要に応じて、レジストリーからプルする追加のイメージを指定します。
注記oc-mirror プラグイン v2 では、
additionalImagesにリストされているすべてのイメージに明示的なレジストリーホスト名を使用する必要があります。それ以外の場合、イメージは誤ったターゲットパスにミラーリングされます。oc mirrorコマンドを実行して、OCI カタログをターゲットミラーレジストリーにミラーリングします。oc mirror --config=./imageset-config.yaml \ docker://registry.example:5000
$ oc mirror --config=./imageset-config.yaml \1 docker://registry.example:50002 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow オプションで、他のフラグを指定して OCI 機能の動作を調整できます。
--oci-insecure-signature-policy- 署名をターゲットミラーレジストリーにプッシュしないでください。
--oci-registries-configTOML 形式の
registries.confファイルへのパスを指定します。これを使用して、イメージセット設定ファイルを変更することなく、テスト用の運用前の場所など、別のレジストリーからミラーリングできます。このフラグはローカル OCI カタログにのみ影響し、他のミラーリングされたコンテンツには影響しません。registries.conf ファイルの例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
- oc-mirror が生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
3.4.12. Image set configuration parameters リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror プラグインには、ミラーリングするイメージを定義するイメージセット設定ファイルが必要です。次の表に、ImageSetConfiguration リソースで使用可能なパラメーターを示します。
| パラメーター | 説明 | 値 |
|---|---|---|
|
|
|
文字列。例: |
|
| イメージセット内の各アーカイブファイルの最大サイズ (GiB 単位)。 |
整数。例: |
|
| イメージセットの設定。 | オブジェクト |
|
| イメージセットの追加のイメージ設定。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 additionalImages: - name: registry.redhat.io/ubi8/ubi:latest
|
|
| ミラーリングするイメージのタグまたはダイジェスト。 |
文字列。例: |
|
| ミラーリングからブロックするイメージの完全なタグ、ダイジェスト、またはパターン。 |
文字列の配列例: |
|
| イメージセットの Helm 設定。oc-mirror プラグインは、レンダリング時にユーザー入力を必要としない Helm チャートのみをサポートすることに注意してください。 | オブジェクト |
|
| ミラーリングするローカル Helm チャート。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 local:
- name: podinfo
path: /test/podinfo-5.0.0.tar.gz
|
|
| ミラーリングするローカル Helm チャートの名前。 |
文字列。例: |
|
| ミラーリングするローカル Helm チャートのパス。 |
文字列。例: |
|
| ミラーリング元のリモート Helm リポジトリー。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 |
|
| ミラーリング元の Helm リポジトリーの名前。 |
文字列。例: |
|
| ミラーリング元の helm リポジトリーの URL。 |
文字列。例: |
|
| ミラーリングするリモート Helm チャート。 | オブジェクトの配列。 |
|
| ミラーリングする Helm チャートの名前。 |
文字列。例: |
|
| ミラーリングする名前付き Helm チャートのバージョン。 |
String。例: |
|
| イメージセットの Operators 設定。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 operators:
- catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.17
packages:
- name: elasticsearch-operator
minVersion: '2.4.0'
|
|
| イメージセットに含める Operator カタログ。 |
String。たとえば、 |
|
|
|
ブール値。デフォルト値は |
|
| Operator パッケージ設定 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 operators:
- catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.17
packages:
- name: elasticsearch-operator
minVersion: '5.2.3-31'
|
|
| イメージセットに含める Operator パッケージ名 |
String。例: |
|
| Operator パッケージのチャネル設定。 | オブジェクト |
|
| イメージセットに含める、パッケージ内で一意の Operator チャネル名。 |
文字列。たとえば、 |
|
| Operator が存在するすべてのチャネルでミラーリングする最上位バージョンの Operator。詳細は、以下の注記を参照してください。 |
文字列。例: |
|
| 含める最小バンドルの名前と、チャネルヘッドへの更新グラフ内のすべてのバンドル。名前付きバンドルにセマンティックバージョンメタデータがない場合にのみ、このフィールドを設定します。 |
文字列。例: |
|
| 存在するすべてのチャネル間でミラーリングする Operator の最低バージョン。詳細は、以下の注記を参照してください。 |
文字列。例: |
|
| Operator が存在するすべてのチャネルでミラーリングする最上位バージョンの Operator。詳細は、以下の注記を参照してください。 |
文字列。例: |
|
| 存在するすべてのチャネル間でミラーリングする Operator の最低バージョン。詳細は、以下の注記を参照してください。 |
文字列。例: |
|
|
|
ブール値。デフォルト値は |
|
| 参照されるカタログをミラーリングするための代替名とオプションの namespace 階層。 |
文字列。例: |
|
| 参照されたカタログをミラーリングするための代替名。
|
文字列。例: |
|
|
|
文字列。例: |
|
| イメージセットのプラットフォーム設定。 | オブジェクト |
|
| ミラーリングするプラットフォームリリースペイロードのアーキテクチャー。 | 文字列の配列以下に例を示します。
デフォルト値は |
|
| イメージセットのプラットフォームチャネル設定。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 channels: - name: stable-4.10 - name: stable-4.17
|
|
|
|
ブール値。デフォルト値は |
|
| リリースチャネルの名前。 |
文字列。例: |
|
| ミラーリングされる参照プラットフォームの最小バージョン。 |
String。例: |
|
| ミラーリングされる参照プラットフォームの最上位バージョン。 |
文字列。例: |
|
| 最短パスミラーリングまたはフルレンジミラーリングを切り替えます。 |
ブール値。デフォルト値は |
|
| ミラーリングするプラットフォームのタイプ。 |
文字列。例: |
|
| OSUS グラフがイメージセットに追加され、その後ミラーに公開されるかどうかを示します。 |
ブール値。デフォルト値は |
|
| イメージセットのバックエンド設定。 | オブジェクト |
|
| イメージセットのローカルバックエンド設定。 | オブジェクト |
|
| イメージセットのメタデータを含むディレクトリーのパス。 |
文字列。例: |
|
| イメージセットのレジストリーバックエンド設定。 | オブジェクト |
|
| バックエンドレジストリー URI。オプションで、URI に namespace 参照を含めることができます。 |
文字列。例: |
|
| オプションで、参照されるバックエンドレジストリーの TLS 検証をスキップします。 |
ブール値。デフォルト値は |
minVersion および maxVersion プロパティーを使用して特定の Operator バージョン範囲をフィルターすると、複数のチャネルヘッドエラーが発生する可能性があります。エラーメッセージには、multiple channel heads があることが示されます。これは、フィルターを適用すると、Operator の更新グラフが切り捨てられるためです。
すべての Operator チャネルに、1 つのエンドポイント (つまり最新バージョンの Operator) を持つ更新グラフを構成するバージョンが含まれている必要があります。これは Operator Lifecycle Manager の要件です。フィルター範囲を適用すると、更新グラフが 2 つ以上の個別のグラフ、または複数のエンドポイントを持つグラフに変換されることがあります。
このエラーを回避するには、最新バージョンの Operator を除外しないでください。それでもエラーが発生する場合は、Operator に応じて、maxVersion プロパティーを増やすか、minVersion プロパティーを減らす必要があります。Operator グラフはそれぞれ異なる可能性があるため、エラーが解決するまでこれらの値を調整する必要がある場合があります。
3.4.13. Image set configuration examples リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の ImageSetConfiguration ファイルの例は、さまざまなミラーリングのユースケースの設定を示しています。
3.4.13.1. ユースケース: 最短の OpenShift Container Platform 更新パスを含める リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の ImageSetConfiguration ファイルは、ローカルストレージバックエンドを使用し、最小バージョン 4.11.37 から最大バージョン 4.12.15 への最短更新パスに沿ってすべての OpenShift Container Platform バージョンを含めます。
ImageSetConfiguration ファイルの例
3.4.13.2. 使用事例: マルチアーキテクチャーリリースの最小バージョンから最新バージョンまでの OpenShift Container Platform のすべてのバージョンを含める リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の ImageSetConfiguration ファイルは、レジストリーストレージバックエンドを使用し、最小バージョン 4.13.4 からチャネルの最新バージョンまでのすべての OpenShift Container Platform バージョンを含みます。このイメージセット設定で oc-mirror を呼び出すたびに、stable-4.13 チャネルの最新リリースが評価されるため、定期的に oc-mirror を実行すると、OpenShift Container Platform イメージの最新リリースを自動的に受け取ることができます。
platform.architectures の値を multi に設定すると、マルチアーキテクチャーリリースでミラーリングがサポートされるようになります。
ImageSetConfiguration ファイルの例
3.4.13.3. ユースケース: 最小から最新までの Operator バージョンを含める リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の ImageSetConfiguration ファイルは、ローカルストレージバックエンドを使用し、これには、stable チャネルの Kubernetes Operator 用の Red Hat Advanced Cluster Security (4.0.1 以降のバージョン) のみが含まれています。
最小または最大のバージョン範囲を指定した場合、その範囲内のすべての Operator バージョンを受信できない可能性があります。
デフォルトで、oc-mirror は、Operator Lifecycle Manager (OLM) 仕様でスキップされたバージョン、または新しいバージョンに置き換えられたバージョンを除外します。スキップされた Operator のバージョンは、CVE の影響を受けるか、バグが含まれている可能性があります。代わりに新しいバージョンを使用してください。スキップおよび置き換えられたバージョンの詳細は、OLM を使用した更新グラフの作成 を参照してください。
指定した範囲内のすべての Operator バージョンを受信するには、mirror.operators.full フィールドを true に設定します。
ImageSetConfiguration ファイルの例
最新バージョンではなく最大バージョンを指定するには、mirror.operators.packages.channels.maxVersion フィールドを設定します。
3.4.13.4. ユースケース: Nutanix CSI Operator を含める リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の ImageSetConfiguration ファイルは、ローカルストレージバックエンドを使用します。このファイルには、Nutanix CSI Operator、OpenShift Update Service (OSUS) グラフイメージ、および追加の Red Hat Universal Base Image (UBI) が含まれます。
ImageSetConfiguration ファイルの例
3.4.13.5. ユースケース: デフォルトの Operator チャネルを含める リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の ImageSetConfiguration ファイルには、OpenShift Elasticsearch Operator の stable-5.7 および stable チャネルが含まれています。stable-5.7 チャネルのパッケージのみが必要な場合でも、stable チャネルを ImageSetConfiguration ファイルに含める必要があります。このチャネルは Operator のデフォルトチャネルであるためです。そのチャネルでバンドルを使用しない場合も、常に Operator パッケージのデフォルトチャネルを含める必要があります。
oc mirror list operators --catalog=<catalog_name> --package=<package_name> コマンドを実行すると、デフォルトチャネルを見つけることができます。
ImageSetConfiguration ファイルの例
3.4.13.6. ユースケース: カタログ全体を含める (すべてのバージョン) リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の ImageSetConfiguration ファイルは、mirror.operators.full フィールドを true に設定して、Operator カタログ全体のすべてのバージョンを含めます。
ImageSetConfiguration ファイルの例
3.4.13.7. ユースケース: カタログ全体を含める (チャネルヘッドのみ) リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の ImageSetConfiguration ファイルには、Operator カタログ全体のチャネルヘッドが含まれています。
デフォルトでは、カタログ内の各 Operator において、oc-mirror にはデフォルトチャネルから Operator の最新バージョン (チャネルヘッド) が含まれています。チャネルヘッドだけでなく、すべての Operator バージョンをミラーリングする場合は、mirror.operators.full フィールドを true に設定する必要があります。
この例では、targetCatalog フィールドを使用して、カタログをミラーリングする代替 namespace と名前も指定します。
ImageSetConfiguration ファイルの例
3.4.13.8. ユースケース: 任意のイメージと Helm チャートを含む リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の ImageSetConfiguration ファイルは、レジストリーストレージバックエンドを使用し、これには Helm チャートと追加の Red Hat Universal Base Image (UBI) が含まれています。
ImageSetConfiguration ファイルの例
3.4.13.9. 使用例: EUS リリースのアップグレードパスを含める リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の ImageSetConfiguration ファイルには eus-<version> チャネルが含まれており、maxVersion の値は minVersion の値より 2 マイナーバージョン以上大きい値になっています。
たとえばこの ImageSetConfiguration ファイルでは、minVersion が 4.12.28 に設定されており、eus-4.14 チャネルの maxVersion は 4.14.16 です。
ImageSetConfiguration ファイルの例
3.4.13.10. ユースケース: multicluster engine Operator 用のマルチアーキテクチャー OpenShift Container Platform イメージとカタログを含める リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の ImageSetConfiguration ファイルには、multicluster engine for Kubernetes Operator と、チャネル内の最小バージョン 4.17.0 以降のすべての OpenShift Container Platform バージョンが含まれています。
ImageSetConfigurationファイルの例
3.4.14. oc-mirror のコマンドリファレンス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表は、oc mirror サブコマンドとフラグを説明しています。
| サブコマンド | 説明 |
|---|---|
|
| 指定されたシェルのオートコンプリートスクリプトを生成します。 |
|
| イメージセットの内容を出力します。 |
|
| サブコマンドに関するヘルプを表示します。 |
|
| 初期イメージセット設定テンプレートを出力します。 |
|
| 利用可能なプラットフォームと Operator のコンテンツとそのバージョンを一覧表示します。 |
|
| oc-mirror バージョンを出力します。 |
| フラグ | 説明 |
|---|---|
|
| イメージセット設定ファイルへのパスを指定します。 |
|
| イメージのプルに関連しないエラーが発生した場合は、続行して、可能な限りミラーリングを試みます。 |
|
| ターゲットレジストリーの TLS 検証を無効にします。 |
|
| ターゲットレジストリーにはプレーン HTTP を使用します。 |
|
|
イメージをミラーリングせずにアクションを出力します。 |
|
| oc-mirror の実行によって生成されたイメージセットアーカイブへのパスを指定して、ターゲットレジストリーにロードします。 |
|
| ヘルプを表示します。 |
|
| イメージをダウンロードしてレイヤーをパックするときに、過去のミラーリングを無視します。増分ミラーリングを無効にし、より多くのデータをダウンロードする可能性があります。 |
|
|
|
|
|
ネストされたパスを制限する宛先レジストリーのネストされたパスの最大数を指定します。デフォルトは |
|
|
レジストリーごとに許可される同時要求の数を指定します。デフォルト値は |
|
|
( |
|
|
( |
|
| アーティファクトディレクトリーの削除を省略します。 |
|
| Operator カタログのイメージタグをダイジェストピンに置き換えないでください。 |
|
| イメージセットの公開時にメタデータをスキップします。 注記
これは、イメージセットが |
|
| イメージが見つからない場合は、エラーを報告して実行を中止する代わりにスキップします。イメージセット設定で明示的に指定されたカスタムイメージには適用されません。 |
|
| ターゲットミラーレジストリーからのイメージの自動プルーニングを無効にします。 |
|
| ダイジェストの検証を省略します。 |
|
| ソースレジストリーの TLS 検証を無効にします。 |
|
| ソースレジストリーにはプレーン HTTP を使用します。 |
|
|
ログレベルの詳細度の数値を指定します。有効な値は |