3.3. カスタムメトリクスオートスケーラーのインストール


OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して Custom Metrics Autoscaler Operator をインストールすることができます。

インストールにより、以下の 5 つの CRD が作成されます。

  • ClusterTriggerAuthentication
  • KedaController
  • ScaledJob
  • ScaledObject
  • TriggerAuthentication

3.3.1. カスタムメトリクスオートスケーラーのインストール

次の手順を使用して、Custom Metrics Autoscaler Operator をインストールできます。

前提条件

  • これまでにインストールしたテクノロジープレビューバージョンの Cluster Metrics Autoscaler Operator を削除する。
  • コミュニティーベースの KEDA バージョンをすべて削除する。

    次のコマンドを実行して、KEDA 1.x カスタムリソース定義を削除する。

    $ oc delete crd scaledobjects.keda.k8s.io
    $ oc delete crd triggerauthentications.keda.k8s.io
  • オプション: Custom Metrics Autoscaler Operator を外部 Kafka クラスターや外部 Prometheus サービスなどのクラスター外のサービスに接続する必要がある場合は、必要なサービス CA 証明書を config map に配置します。config map は、Operator がインストールされているのと同じ namespace に存在する必要があります。以下に例を示します。

    $ oc create configmap -n openshift-keda thanos-cert  --from-file=ca-cert.pem

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators OperatorHub をクリックします。
  2. 使用可能な Operator のリストから Custom Metrics Autoscaler を選択し、Install をクリックします。
  3. Install Operator ページで、Installation ModeAll namespaces on the cluster (default) オプションが選択されていることを確認します。これにより、Operator がすべての namespace にインストールされます。
  4. Installed Namespaceopenshift-keda namespace が選択されていることを確認します。クラスターに存在しない場合、OpenShift Container Platform は namespace を作成します。
  5. Install をクリックします。
  6. Custom Metrics Autoscaler Operator コンポーネントをリスト表示して、インストールを確認します。

    1. Workloads Pods に移動します。
    2. ドロップダウンメニューから openshift-keda プロジェクトを選択し、custom-metrics-autoscaler-operator-* Pod が実行されていることを確認します。
    3. Workloads Deployments に移動して、custom-metrics-autoscaler-operator デプロイメントが実行されていることを確認します。
  7. オプション: 次のコマンドを使用して、OpenShift CLI でインストールを確認します。

    $ oc get all -n openshift-keda

    以下のような出力が表示されます。

    出力例

    NAME                                                      READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    pod/custom-metrics-autoscaler-operator-5fd8d9ffd8-xt4xp   1/1     Running   0          18m
    
    NAME                                                 READY   UP-TO-DATE   AVAILABLE   AGE
    deployment.apps/custom-metrics-autoscaler-operator   1/1     1            1           18m
    
    NAME                                                            DESIRED   CURRENT   READY   AGE
    replicaset.apps/custom-metrics-autoscaler-operator-5fd8d9ffd8   1         1         1       18m

  8. 必要な CRD を作成する KedaController カスタムリソースをインストールします。

    1. OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators Installed Operators をクリックします。
    2. Custom Metrics Autoscaler をクリックします。
    3. Operator Details ページで、KedaController タブをクリックします。
    4. KedaController タブで、Create KedaController をクリックしてファイルを編集します。

      kind: KedaController
      apiVersion: keda.sh/v1alpha1
      metadata:
        name: keda
        namespace: openshift-keda
      spec:
        watchNamespace: '' 1
        operator:
          logLevel: info 2
          logEncoder: console 3
          caConfigMaps: 4
          - thanos-cert
          - kafka-cert
        metricsServer:
          logLevel: '0' 5
          auditConfig: 6
            logFormat: "json"
            logOutputVolumeClaim: "persistentVolumeClaimName"
            policy:
              rules:
              - level: Metadata
              omitStages: ["RequestReceived"]
              omitManagedFields: false
            lifetime:
              maxAge: "2"
              maxBackup: "1"
              maxSize: "50"
        serviceAccount: {}
      1
      Custom Metrics Autoscaler Operator がアプリケーションをスケーリングする単一の namespace を指定します。空白のままにするか、または空にして、すべての namespace でアプリケーションをスケーリングします。このフィールドは、namespace があるか、空である必要があります。デフォルト値は空です。
      2
      Custom Metrics Autoscaler Operator ログメッセージの詳細レベルを指定します。許可される値は debuginfoerror です。デフォルトは info です。
      3
      Custom Metrics Autoscaler Operator ログメッセージのログ形式を指定します。許可される値は console または json です。デフォルトは コンソール です。
      4
      オプション: CA 証明書を持つ 1 つ以上の config map を指定します。Custom Metrics Autoscaler Operator はこれを使用して、TLS 対応のメトリクスソースに安全に接続できます。
      5
      Custom Metrics Autoscaler Metrics Server のログレベルを指定します。許可される値は、info の場合は 0 で、debug の場合は 4 です。デフォルトは 0 です。
      6
      Custom Metrics Autoscaler Operator の監査ログをアクティブにして、使用する監査ポリシーを指定します (「監査ログの設定」セクションを参照)。
    5. Create をクリックして KEDA コントローラーを作成します。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.