第13章 Hosted Control Plane のトラブルシューティング
Hosted Control Plane で問題が発生した場合は、次の情報を参照してトラブルシューティングを行ってください。
13.1. Hosted Control Plane のトラブルシューティング用の情報収集
ホステッドクラスターの問題をトラブルシューティングする必要がある場合は、must-gather
コマンドを実行して情報を収集できます。このコマンドは、管理クラスターとホステッドクラスターの出力を生成します。
管理クラスターの出力には次の内容が含まれます。
- クラスタースコープのリソース: これらのリソースは、管理クラスターのノード定義です。
-
hypershift-dump
圧縮ファイル: このファイルは、コンテンツを他の人と共有する必要がある場合に役立ちます。 - namespace リソース: これらのリソースには、config map、サービス、イベント、ログなど、関連する namespace のすべてのオブジェクトが含まれます。
- ネットワークログ: これらのログには、OVN ノースバウンドデータベースとサウスバウンドデータベース、およびそれぞれのステータスが含まれます。
- ホストされたクラスター: このレベルの出力には、ホストされたクラスター内のすべてのリソースが含まれます。
ホストされたクラスターの出力には、次の内容が含まれます。
- クラスタースコープのリソース: これらのリソースには、ノードや CRD などのクラスター全体のオブジェクトがすべて含まれます。
- namespace リソース: これらのリソースには、config map、サービス、イベント、ログなど、関連する namespace のすべてのオブジェクトが含まれます。
出力にはクラスターからのシークレットオブジェクトは含まれませんが、シークレットの名前への参照が含まれる可能性があります。
前提条件
-
管理クラスターへの
cluster-admin
アクセス権がある。 -
HostedCluster
リソースのname
値と、CR がデプロイされる namespace がある。 -
hcp
コマンドラインインターフェイスがインストールされている。詳細は、「Hosted Control Plane のコマンドラインインターフェイスのインストール」を参照してください。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
kubeconfig
ファイルがロードされ、管理クラスターを指している。
手順
トラブルシューティングのために出力を収集するには、次のコマンドを入力します。
$ oc adm must-gather \ --image=registry.redhat.io/multicluster-engine/must-gather-rhel9:v<mce_version> \ /usr/bin/gather hosted-cluster-namespace=HOSTEDCLUSTERNAMESPACE \ hosted-cluster-name=HOSTEDCLUSTERNAME \ --dest-dir=NAME ; tar -cvzf NAME.tgz NAME
ここでは、以下のようになります。
-
<mce_version>
を、使用しているマルチクラスターエンジン Operator のバージョン (例:2.6
) に置き換えます。 -
hosted-cluster-namespace=HOSTEDCLUSTERNAMESPACE
パラメーターはオプションです。このパラメーターを使用しないと、ホストされたクラスターがデフォルトの namespace (clusters
) にあるかのようにコマンドが実行します。 -
コマンドの結果を圧縮ファイルに保存する場合は、このパラメーターを指定して、
NAME
を、結果を保存するディレクトリーの名前に置き換えてます。
-