第4章 ネットワークセキュリティーの監査ロギング


OVN-Kubernetes ネットワークプラグインは、Open Virtual Network (OVN) アクセス制御リスト (ACL) を使用して、AdminNetworkPolicyBaselineAdminNetworkPolicyNetworkPolicy、および EgressFirewall オブジェクトを管理します。監査ログは、NetworkPolicyEgressFirewall、および BaselineAdminNetworkPolicy カスタムリソース (CR) の allow および deny ACL イベントを公開します。ロギングは、AdminNetworkPolicy (ANP) CR の allowdenypass ACL イベントも公開します。

注記

監査ログは、OVN-Kubernetes ネットワークプラグイン でのみ使用できます。

4.1. 監査設定

監査ロギングの設定は、OVN-Kubernetes クラスターネットワークプロバイダー設定の一部として指定されます。次の YAML は、監査ログのデフォルト値を示しています。

監査ロギング設定

apiVersion: operator.openshift.io/v1
kind: Network
metadata:
  name: cluster
spec:
  defaultNetwork:
    ovnKubernetesConfig:
      policyAuditConfig:
        destination: "null"
        maxFileSize: 50
        rateLimit: 20
        syslogFacility: local0
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次の表では、監査ログの設定フィールドを説明します。

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表4.1 policyAuditConfig オブジェクト
フィールド説明

rateLimit

integer

ノードごとに毎秒生成されるメッセージの最大数。デフォルト値は、1 秒あたり 20 メッセージです。

maxFileSize

integer

監査ログの最大サイズ (バイト単位)。デフォルト値は 50000000 (50MB) です。

maxLogFiles

integer

保持されるログファイルの最大数。

destination

string

以下の追加の監査ログターゲットのいずれかになります。

libc
ホスト上の journald プロセスの libc syslog() 関数。
udp:<host>:<port>
syslog サーバー。<host>:<port> を syslog サーバーのホストおよびポートに置き換えます。
unix:<file>
<file> で指定された Unix ドメインソケットファイル。
null
監査ログを追加のターゲットに送信しないでください。

syslogFacility

string

RFC5424 で定義される kern などの syslog ファシリティー。デフォルト値は local0 です。

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