4.8. Insights Operator を使用した Simple Content Access エンタイトルメントのインポート
Insights Operator は、OpenShift Cluster Manager から Simple Content Access エンタイトルメントを定期的にインポートして openshift-config-managed
namespace の etc-pki-entitlement
シークレットに保存します。Simple Content Access は Red Hat のサブスクリプションツールの機能で、エンタイトルメントツールの動作を簡素化します。この機能は、サブスクリプションツールを設定する複雑さを伴わずに、Red Hat のサブスクリプションが提供するコンテンツを簡単に利用できます。
以前は、クラスター管理者は、openshift-config
namespace の サポートシークレット を使用して Insights Operator 設定を作成または編集していました。Red Hat Insights が、Operator を設定するための ConfigMap
オブジェクトの作成をサポートするようになりました。両方とも存在する場合、Operator はサポートシークレットよりも config map 設定を優先します。
Insights Operator は 8 時間ごとに Simple Content Access エンタイトルメントをインポートしますが、openshift-insights
namespace の insights-config ConfigMap
オブジェクトを使用すると、インポートを設定または無効にすることができます。
インポートを機能させるには、Red Hat Subscription Management で Simple Content Access を有効にする必要があります。
関連情報
- Simple Content Access の詳細は、Red Hat Subscription Central ドキュメントの Simple Content Access を参照してください。
- OpenShift Container Platform のビルドで Simple Content Access エンタイトルメントを使用する場合の詳細は、ビルドでの Red Hat サブスクリプションの使用 を参照してください。
4.8.1. Simple Content Access のインポート間隔の設定
openshift-insights
namespace の insights-config ConfigMap
オブジェクトを使用して、Insights Operator が Simple Content Access (SCA) エンタイトルメントをインポートする頻度を設定できます。エンタイトルメントのインポートは通常 8 時間ごとに行われますが、insights-config ConfigMap
オブジェクトで Simple Content Access の設定を更新すると、SCA のこの間隔を短くすることができます。
この手順では、インポート間隔を 2 時間 (2h) に更新する方法を説明します。時間 (h) または時間と分を指定できます (例: 2h30m)。
前提条件
- リモートヘルスレポートが有効になっている (デフォルト)。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。 -
insights-config
ConfigMap
オブジェクトが、openshift-insights
namespace に存在する。
手順
-
Workloads
ConfigMaps に移動し、Project: openshift-insights を選択します。 -
insights-config
ConfigMap
オブジェクトをクリックして開きます。 - Actions をクリックし、Edit ConfigMap を選択します。
- YAML view のラジオボタンをクリックします。
コンテンツを 2 時間ごとにインポートするには、ファイルの
sca
属性をinterval: 2h
に設定します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap # ... data: config.yaml: | sca: interval: 2h # ...
- Save をクリックします。insights-config config-map の詳細ページが開きます。
-
config.yaml
のsca
属性の値がinterval: 2h
に設定されていることを確認します。
4.8.2. Simple Content Access インポートの無効化
openshift-insights
namespace の insights-config ConfigMap
オブジェクトを使用して、Simple Content Access エンタイトルメントのインポートを無効にできます。
前提条件
- リモートヘルスレポートが有効になっている (デフォルト)。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールに
cluster-admin
としてログインしている。 -
insights-config
ConfigMap
オブジェクトが、openshift-insights
namespace に存在する。
手順
-
Workloads
ConfigMaps に移動し、Project: openshift-insights を選択します。 -
insights-config
ConfigMap
オブジェクトをクリックして開きます。 - Actions をクリックし、Edit ConfigMap を選択します。
- YAML view のラジオボタンをクリックします。
ファイルで、
sca
属性をdisabled: true
に設定します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap # ... data: config.yaml: | sca: disabled: true # ...
- Save をクリックします。insights-config config-map の詳細ページが開きます。
-
config.yaml
のsca
属性の値がdisabled: true
に設定されていることを確認します。
4.8.3. 無効にしていたシンプルコンテンツアクセスインポートの有効化
シンプルコンテンツアクセスエンタイトルメントのインポートが無効になっている場合、Insights Operator はシンプルコンテンツアクセスエンタイトルメントをインポートしません。この動作は変更できます。
前提条件
- リモートヘルスレポートが有効になっている (デフォルト)。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。 -
insights-config
ConfigMap
オブジェクトが、openshift-insights
namespace に存在する。
手順
-
Workloads
ConfigMaps に移動し、Project: openshift-insights を選択します。 -
insights-config
ConfigMap
オブジェクトをクリックして開きます。 - Actions をクリックし、Edit ConfigMap を選択します。
- YAML view のラジオボタンをクリックします。
ファイル内で、
sca
属性をdisabled: false
に設定します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap # ... data: config.yaml: | sca: disabled: false # ...
- Save をクリックします。insights-config config-map の詳細ページが開きます。
-
config.yaml
のsca
属性の値がdisabled: false
に設定されていることを確認します。