2.3. オブジェクトの作成
このセクションでは、クラスターおよびリソース向けの create
コマンドを説明します。
2.3.1. account-roles の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターに必要なアカウント全体のロールとポリシーリソースを作成します。
構文
rosa create account-roles [flags]
$ rosa create account-roles [flags]
オプション | 定義 |
---|---|
--debug | デバッグモードを有効化します |
-i, --interactive | 対話モードを有効にします。 |
-m, --mode string | 操作の実行方法。有効なオプションは以下のとおりです。
|
--path 文字列 | Operator ポリシーを含む、アカウント全体のロールとポリシーの ARN パス。 |
--permissions-boundary 文字列 | アカウントロールのアクセス許可の境界を設定するために使用されるポリシーの ARN。 |
--prefix 文字列 |
生成されたすべての AWS リソースのユーザー定義の接頭辞。デフォルトは |
--profile 文字列 | 認証情報ファイルから特定の AWS プロファイルを使用します。 |
-y, --yes | 自動的に Yes と回答して操作を確定します。 |
2.3.2. create admin リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターへのログインが可能な自動生成されたパスワードが設定されたクラスター管理者を作成します。
構文
rosa create admin --cluster=<cluster_name>|<cluster_id>
$ rosa create admin --cluster=<cluster_name>|<cluster_id>
オプション | 定義 |
---|---|
--cluster <cluster_name>|<cluster_id> | 必須。アイデンティティープロバイダー (IDP) に追加するクラスターの名前または ID (文字列)。 |
オプション | 定義 |
---|---|
--help | このコマンドのヘルプを表示します。 |
--debug | デバッグモードを有効にします。 |
--interactive | 対話モードを有効にします。 |
--profile 文字列 | 認証情報ファイルから AWS プロファイルを指定します。 |
例
mycluster
という名前のクラスターにログインできるクラスター管理者を作成します。
rosa create admin --cluster=mycluster
$ rosa create admin --cluster=mycluster
2.3.3. create cluster リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
新規クラスターを作成します。
構文
rosa create cluster --cluster-name=<cluster_name> [arguments]
$ rosa create cluster --cluster-name=<cluster_name> [arguments]
オプション | 定義 |
---|---|
--cluster-name <cluster_name> |
必須。クラスターの名前。 |
--compute-machine-type <instance_type> | クラスター内のコンピュートノードのインスタンスタイプ。これは、各コンピュートノードに割り当てられるメモリーおよび仮想 CPU の容量を決定します。有効なインスタンスタイプの詳細は、Red Hat OpenShift Service on AWS サービス定義 の AWS インスタンスタイプ を参照してください。 |
--compute-nodes n |
アベイラビリティーゾーンごとにプロビジョニングするワーカーノードの数。シングルゾーンクラスターには、2 つ以上のノードが必要です。マルチゾーンクラスターには、3 つ以上のノードが必要です。デフォルト: シングルゾーンクラスターの場合は |
--controlplane-iam-role <arn> | コントロールプレーンインスタンスにアタッチする IAM ロールの Amazon Resource Name (ARN)。 |
--disable-scp-checks | クラスターのインストールの試行時に、クラウドパーミッションチェックが無効になるかどうかを示します。 |
--dry-run | クラスターの作成をシミュレーションします。 |
--enable-autoscaling |
コンピュートノードの自動スケーリングを有効にします。デフォルトでは、自動スケーリングは |
--host-prefix <subnet> |
個々のノードに割り当てるサブネット接頭辞の長さを整数で指定します。たとえば、ホスト接頭辞が |
--machine-cidr <address_block> |
クラスターのインストール中に Red Hat OpenShift Service on AWS によって使用される IP アドレスのブロック (ipNet) (例: 重要
Red Hat OpenShift Service on AWS 4.11 以降のデフォルトのネットワークプロバイダーである OVN-Kubernetes は、IP アドレス範囲 |
--max-replicas <number_of_nodes> |
自動スケーリングを有効にする際のコンピュートノードの最大数を指定します。デフォルトは、 |
--min-replicas <number_of_nodes> |
自動スケーリングを有効にする際のコンピュートノードの最小数を指定します。デフォルトは、 |
--multi-az | 複数のデータセンターにデプロイします。 |
--operator-roles-prefix <string> | OpenShift インストーラーで必要な Operator によって使用されるすべての IAM ロールに使用する接頭辞。接頭辞を指定しない場合は、接頭辞が自動的に生成されます。 |
--pod-cidr <address_block> |
Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレス (ipNet) のブロックです (例: 重要
Red Hat OpenShift Service on AWS 4.11 以降のデフォルトのネットワークプロバイダーである OVN-Kubernetes は、IP アドレス範囲 |
--private | プライマリー API エンドポイントおよびアプリケーションルートを直接かつプライベートの接続に制限します。 |
--private-link |
AWS PrivateLink を使用して VPC とサービス間のプライベート接続を提供することを指定します。 |
--region <region_name> |
ワーカープールが配置される AWS リージョンの名前 (例: |
--role-arn <arn> | OpenShift Cluster Manager がクラスターを作成するために使用するインストーラーロールの Amazon Resource Name (ARN)。これは、アカウントのロールをまだ作成していない場合に必要です。 |
--service-cidr <address_block> |
サービス用の IP アドレス (ipNet) のブロック (例: 重要
Red Hat OpenShift Service on AWS 4.11 以降のデフォルトのネットワークプロバイダーである OVN-Kubernetes は、IP アドレス範囲 |
--sts | --non-sts | クラスターをデプロイするために AWS Security Token Service (STS) と IAM 認証情報 (非 STS) のどちらを使用するかを指定します。 |
--subnet-ids <aws_subnet_id> |
クラスターのインストール時に使用する AWS サブネット ID (例:
|
--support-role-arn 文字列 | Red Hat Site Reliabilty Engineer (SRE) がクラスターアカウントへのアクセスを有効にしてサポートを提供するために使用するロールの Amazon リソースネーム (ARN)。 |
--version 文字列 |
クラスターまたはクラスターリソースのインストールに使用される Red Hat OpenShift Service on AWS のバージョン。 |
--worker-iam-role 文字列 | コンピューティングインスタンスにアタッチされる IAM ロールの Amazon リソースネーム (ARN)。 |
オプション | 定義 |
---|---|
--help | このコマンドのヘルプを表示します。 |
--debug | デバッグモードを有効にします。 |
--interactive | 対話モードを有効にします。 |
--profile | 認証情報ファイルから AWS プロファイル (文字列) を指定します。 |
例
mycluster
という名前のクラスターを作成します。
rosa create cluster --cluster-name=mycluster
$ rosa create cluster --cluster-name=mycluster
特定の AWS リージョンでクラスターを作成します。
rosa create cluster --cluster-name=mycluster --region=us-east-2
$ rosa create cluster --cluster-name=mycluster --region=us-east-2
デフォルトのワーカーマシンプールで自動スケーリングを有効にして、クラスターを作成します。
rosa create cluster --cluster-name=mycluster -region=us-east-1 --enable-autoscaling --min-replicas=2 --max-replicas=5
$ rosa create cluster --cluster-name=mycluster -region=us-east-1 --enable-autoscaling --min-replicas=2 --max-replicas=5
2.3.4. create idp リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
アイデンティティープロバイダー (IDP) を追加して、ユーザーのクラスターへのログイン方法を定義します。
構文
rosa create idp --cluster=<cluster_name> | <cluster_id> [arguments]
$ rosa create idp --cluster=<cluster_name> | <cluster_id> [arguments]
オプション | 定義 |
---|---|
--cluster <cluster_name>|<cluster_id> | 必須。IDP が追加されるクラスターの名前または ID。 |
--ca <path_to_file> |
サーバーにリクエストを行うときに使用する PEM エンコードされた証明書ファイルへのパス ( |
--client-id | 登録されたアプリケーションのクライアント ID (文字列)。 |
--client-secret | 登録したアプリケーションのクライアントシークレット (文字列)。 |
--mapping-method |
新規アイデンティティー (文字列) がログイン時にユーザーにマップされる方法を指定します。デフォルトは、 |
--name | アイデンティティープロバイダーの名前 (文字列)。 |
--type |
アイデンティティープロバイダーのタイプ (文字列)。オプションは、 |
オプション | 定義 |
---|---|
--hostname | GitHub Enterprise のホストされたインスタンスで使用するためのオプションのドメイン (文字列)。 |
--organizations | ログインアクセス用の組織を指定します。リスト表示されている組織 (文字列) のうち、1 つ以上の組織のメンバーであるユーザーのみがログインできます。 |
--teams |
ログインアクセスのためのチームを指定します。リスト表示されているチーム (文字列) のうち、1 つ以上のチームのメンバーであるユーザーのみがログインできます。形式は |
オプション | 定義 |
---|---|
--host-url |
GitLab プロバイダーのホスト URL (文字列)。デフォルトは、 |
オプション | 定義 |
---|---|
--hosted-domain | ユーザーを Google Apps ドメイン (文字列) に制限します。 |
オプション | 定義 |
---|---|
--bind-dn | 検索フェーズでバインドするドメイン名 (文字列) です。 |
--bind-password | 検索フェーズでバインドするパスワード (文字列) です。 |
--email-attributes | メールアドレスとして使用する必要がある値を持つ属性のリスト (文字列) です。 |
--id-attributes |
ユーザー ID として使用する必要がある値を持つ属性のリスト (文字列) です。デフォルトは、 |
--insecure | サーバーへの TLS 接続を実行しません。 |
--name-attributes |
表示名として使用する必要がある値を持つ属性のリスト (文字列) です。デフォルトは、 |
--url | 使用する LDAP 検索パラメーターを指定する RFC 2255 URL (文字列) です。 |
--username-attributes |
優先ユーザー名として使用する必要がある値を持つ属性のリスト (文字列) です。デフォルトは、 |
オプション | 定義 |
---|---|
--email-claims | メールアドレスとして使用する要求のリスト (文字列) です。 |
--extra-scopes |
認可トークン要求時に |
--issuer-url | OpenID プロバイダーが発行者 ID としてアサートする URL (文字列)。URL クエリーパラメーターまたはフラグメントのない HTTPS スキームを使用する必要があります。 |
--name-claims | 表示名として使用する要求のリスト (文字列) です。 |
--username-claims | ユーザーをプロビジョニングする際に優先ユーザー名として使用される要求のリスト (文字列) です。 |
オプション | 定義 |
---|---|
--help | このコマンドのヘルプを表示します。 |
--debug | デバッグモードを有効にします。 |
--interactive | 対話モードを有効にします。 |
--profile | 認証情報ファイルから AWS プロファイル (文字列) を指定します。 |
例
GitHub アイデンティティープロバイダーを mycluster
という名前のクラスターに追加します。
rosa create idp --type=github --cluster=mycluster
$ rosa create idp --type=github --cluster=mycluster
インタラクティブなプロンプトに従って、アイデンティティープロバイダーを追加します。
rosa create idp --cluster=mycluster --interactive
$ rosa create idp --cluster=mycluster --interactive
2.3.5. create ingress リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Ingress エンドポイントを追加して、クラスターへの API アクセスを有効にします。
構文
rosa create ingress --cluster=<cluster_name> | <cluster_id> [arguments]
$ rosa create ingress --cluster=<cluster_name> | <cluster_id> [arguments]
オプション | 定義 |
---|---|
--cluster <cluster_name>|<cluster_id> | 必須: Ingress が追加されるクラスターの名前または ID。 |
--label-match | Ingress のラベル一致 (文字列)。形式は、キーと値のペアのコンマ区切りリストにする必要があります。ラベルが指定されていない場合は、すべてのルートが両方のルーターで公開されます。 |
--private | アプリケーションルートを直接かつプライベートの接続に制限します。 |
オプション | 定義 |
---|---|
--help | このコマンドのヘルプを表示します。 |
--debug | デバッグモードを有効にします。 |
--interactive | 対話モードを有効にします。 |
--profile | 認証情報ファイルから AWS プロファイル (文字列) を指定します。 |
例
mycluster
という名前のクラスターに内部イングレスを追加します。
rosa create ingress --private --cluster=mycluster
$ rosa create ingress --private --cluster=mycluster
mycluster
という名前のクラスターにパブリックイングレスを追加します。
rosa create ingress --cluster=mycluster
$ rosa create ingress --cluster=mycluster
ルートセレクターラベルが一致するイングレスを追加します。
rosa create ingress --cluster=mycluster --label-match=foo=bar,bar=baz
$ rosa create ingress --cluster=mycluster --label-match=foo=bar,bar=baz
2.3.6. create machinepool リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
マシンプールを既存クラスターに追加します。
構文
rosa create machinepool --cluster=<cluster_name> | <cluster_id> --replicas=<number> --name=<machinepool_name> [arguments]
$ rosa create machinepool --cluster=<cluster_name> | <cluster_id> --replicas=<number> --name=<machinepool_name> [arguments]
オプション | 定義 |
---|---|
--cluster <cluster_name>|<cluster_id> | 必須: マシンプールを追加するクラスターの名前または ID。 |
--enable-autoscaling |
コンピュートノードの自動スケーリングを有効または無効にします。自動スケーリングを有効にするには、 |
--instance-type |
使用する必要のあるインスタンスタイプ (文字列)。デフォルトは、 |
--labels | マシンプールのラベル (文字列)。形式は、キーと値のペアのコンマ区切りリストにする必要があります。このリストは、継続的にノードラベルに加えられるすべての変更を上書きします。 |
--max-replicas | 自動スケーリングを有効にする際のコンピュートノードの最大数を指定します。 |
--min-replicas | 自動スケーリングを有効にする際のコンピュートノードの最小数を指定します。 |
--name | 必須: マシンプールの名前 (文字列)。 |
--replicas | 自動スケーリングが設定されていない場合に必要です。このマシンプールのマシンの数 (整数)。 |
--taints |
マシンプールのテイント。この文字列値は、 |
オプション | 定義 |
---|---|
--help | このコマンドのヘルプを表示します。 |
--debug | デバッグモードを有効にします。 |
--interactive | 対話モードを有効にします。 |
--profile | 認証情報ファイルから AWS プロファイル (文字列) を指定します。 |
例
mycluster
という名前のクラスターにマシンプールをインタラクティブに追加します。
rosa create machinepool --cluster=mycluster --interactive
$ rosa create machinepool --cluster=mycluster --interactive
自動スケーリングが有効になっているクラスターに、mp-1
という名前のマシンプールを追加します。
rosa create machinepool --cluster=mycluster --enable-autoscaling --min-replicas=2 --max-replicas=5 --name=mp-1
$ rosa create machinepool --cluster=mycluster --enable-autoscaling --min-replicas=2 --max-replicas=5 --name=mp-1
m5.xlarge
の 3 つのレプリカを含む mp-1
という名前のマシンプールをクラスターに追加します。
rosa create machinepool --cluster=mycluster --replicas=3 --instance-type=m5.xlarge --name=mp-1
$ rosa create machinepool --cluster=mycluster --replicas=3 --instance-type=m5.xlarge --name=mp-1
ラベル付きのマシンプールをクラスターに追加します。
rosa create machinepool --cluster=mycluster --replicas=2 --instance-type=r5.2xlarge --labels=foo=bar,bar=baz --name=mp-1
$ rosa create machinepool --cluster=mycluster --replicas=2 --instance-type=r5.2xlarge --labels=foo=bar,bar=baz --name=mp-1
2.3.7. ocm-role の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターに必要な ocm-role リソースを作成します。
構文
rosa create ocm-role [flags]
$ rosa create ocm-role [flags]
オプション | 定義 |
---|---|
--admin | ロールの管理機能を有効にします。 |
--debug | デバッグモードを有効化します |
-i, --interactive | 対話モードを有効にします。 |
-m, --mode string | 操作の実行方法。有効なオプションは以下のとおりです。
|
--path 文字列 | OCM ロールとポリシーの ARN パス。 |
--permissions-boundary 文字列 | OCM ロールのアクセス許可の境界を設定するために使用されるポリシーの ARN。 |
--prefix 文字列 |
生成されたすべての AWS リソースのユーザー定義の接頭辞。デフォルトは |
--profile 文字列 | 認証情報ファイルから特定の AWS プロファイルを使用します。 |
-y, --yes | 自動的に Yes と回答して操作を確定します。 |
rosa create ocm-role
コマンドで作成された OCM ロールの詳細には、アカウント全体の IAM ロールとポリシー参照 を参照してください。
2.3.8. user-role の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターに必要なユーザーロールリソースを作成します。
構文
rosa create user-role [flags]
$ rosa create user-role [flags]
オプション | 定義 |
---|---|
--debug | デバッグモードを有効化します |
-i, --interactive | 対話モードを有効にします。 |
-m, --mode string | 操作の実行方法。有効なオプションは以下のとおりです。
|
--path 文字列 | ユーザーロールとポリシーの ARN パス。 |
--permissions-boundary 文字列 | ユーザーロールのアクセス許可の境界を設定するために使用されるポリシーの ARN。 |
--prefix 文字列 |
生成されたすべての AWS リソースのユーザー定義の接頭辞。デフォルトは |
--profile 文字列 | 認証情報ファイルから特定の AWS プロファイルを使用します。 |
-y, --yes | 自動的に Yes と回答して操作を確定します。 |
rosa create user-role
コマンドで作成されたユーザーロールの詳細は、AWS アカウントの関連付けについて を参照してください。