5.4. Web コンソールを使用してロギングと Loki Operator をインストールする


Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターにロギングをインストールして設定するには、ログストレージ用の Loki Operator などの Operator を最初にインストールする必要があります。これは、Web コンソールの OperatorHub から実行できます。

前提条件

  • サポートされているオブジェクトストア (AWS S3、Google Cloud Storage、Azure、Swift、Minio、OpenShift Data Foundation) にアクセスできる。
  • 管理者権限がある。
  • Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールにアクセスできる。

手順

  1. Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールの Administrator パースペクティブで、Operator OperatorHub に移動します。
  2. Filter by keyword フィールドに Loki Operator と入力します。使用可能な Operator のリストで Loki Operator をクリックし、Install をクリックします。

    重要

    Community Loki Operator は Red Hat ではサポートされていません。

  3. Update channel として stable または stable-x.y を選択します。

    注記

    stable チャネルは、Logging の最新リリースを対象とする更新のみを提供します。以前のリリースの更新を引き続き受信するには、サブスクリプションチャネルを stable-x.y に変更する必要があります。x.y は、インストールしたログのメジャーバージョンとマイナーバージョンを表します。たとえば、stable-5.7 です。

    Loki Operator はグローバルオペレーターグループ namespace である openshift-operators-redhat にデプロイする必要があるため、Installation modeInstalled Namespace がすでに選択されています。この namespace がない場合は、自動的に作成されます。

  4. Enable Operator-recommended cluster monitoring on this namespace. を選択します。

    このオプションは、Namespace オブジェクトに openshift.io/cluster-monitoring: "true" ラベルを設定します。クラスターモニタリングが openshift-operators-redhat namespace を収集できるように、このオプションを選択する必要があります。

  5. Update approvaAutomatic を選択し、Install をクリックします。

    サブスクリプションの承認ストラテジーが Automatic に設定されている場合、アップグレードプロセスは、選択したチャネルで新規 Operator バージョンが利用可能になるとすぐに開始します。承認ストラテジーが Manual に設定されている場合は、保留中のアップグレードを手動で承認する必要があります。

  6. Red Hat OpenShift Logging Operator をインストールします。

    1. Red Hat OpenShift Service on AWS Web コンソールで、Operator OperatorHub をクリックします。
    2. 利用可能な Operator のリストから Red Hat OpenShift Logging を選択し、Install をクリックします。
    3. A specific namespace on the clusterInstallation Mode で選択されていることを確認します。
    4. Operator recommended namespaceInstalled Namespaceopenshift-logging になっていることを確認します。
    5. Enable Operator recommended cluster monitoring on this namespace を選択します。

      このオプションは、namespace オブジェクトに openshift.io/cluster-monitoring: "true" ラベルを設定します。クラスターモニタリングが openshift-logging namespace を収集できるように、このオプションを選択する必要があります。

    6. Update Channel として stable-5.y を選択します。
    7. Approval Strategy を選択します。

      • Automatic ストラテジーにより、Operator Lifecycle Manager (OLM) は新規バージョンが利用可能になると Operator を自動的に更新できます。
      • Manual ストラテジーには、Operator の更新を承認するための適切な認証情報を持つユーザーが必要です。
    8. Install をクリックします。
  7. Operators Installed Operators ページに移動します。All instances タブをクリックします。
  8. Create new ドロップダウンリストから、LokiStack を選択します。
  9. YAML view を選択し、次のテンプレートを使用して LokiStack CR を作成します。

    LokiStack CR の例

    apiVersion: loki.grafana.com/v1
    kind: LokiStack
    metadata:
      name: logging-loki 1
      namespace: openshift-logging 2
    spec:
      size: 1x.small 3
      storage:
        schemas:
        - version: v12
          effectiveDate: "2022-06-01"
        secret:
          name: logging-loki-s3 4
          type: s3 5
          credentialMode: 6
      storageClassName: <storage_class_name> 7
      tenants:
        mode: openshift-logging 8

    1
    logging-loki という名前を使用します。
    2
    openshift-logging namespace を指定する必要があります。
    3
    デプロイメントサイズを指定します。ロギング 5.8 以降のバージョンでは、Loki の実稼働インスタンスでサポートされているサイズオプションは 1x.extra-small1x.small、または 1x.medium です。
    4
    ログストアシークレットの名前を指定します。
    5
    対応するストレージタイプを指定します。
    6
    任意のフィールド、Logging 5.9 以降。サポートされているユーザー設定値は、次のとおりです。static は、シークレットに保存された認証情報を使用する、サポートされているすべてのオブジェクトストレージタイプで使用できるデフォルトの認証モードです。token は、認証情報ソースから取得された有効期間の短いトークンです。このモードでは、オブジェクトストレージに必要な認証情報が静的設定に格納されません。代わりに、実行時にサービスを使用して認証情報が生成されるため、有効期間が短い認証情報の使用と、よりきめ細かい制御が可能になります。この認証モードは、すべてのオブジェクトストレージタイプでサポートされているわけではありません。token-cco は、Loki がマネージド STS モードで実行し、STS/WIF クラスターで CCO を使用している場合のデフォルト値です。
    7
    一時ストレージのストレージクラスの名前を指定します。最適なパフォーマンスを得るには、ブロックストレージを割り当てるストレージクラスを指定します。クラスターで使用可能なストレージクラスは、oc get storageclasses コマンドを使用してリスト表示できます。
    8
    LokiStack はデフォルトでマルチテナントモードで実行されます。このデフォルト設定は変更できません。ログの種類 (監査ログ、インフラストラクチャーログ、アプリケーションログ) ごとに 1 つのテナントが提供されます。これにより、個々のユーザーおよびユーザーグループのさまざまなログストリームのアクセス制御が可能になります。
    重要

    デプロイメントサイズの 1x の数は変更できません。

  10. Create をクリックします。
  11. OpenShift Logging インスタンスを作成します。

    1. Administration Custom Resource Definitions ページに切り替えます。
    2. Custom Resource Definitions ページで、ClusterLogging をクリックします。
    3. Custom Resource Definition details ページで、Actions メニューから View Instances を選択します。
    4. ClusterLoggings ページで、Create ClusterLogging をクリックします。

      データを読み込むためにページの更新が必要になる場合があります。

    5. YAML フィールドで、コードを以下に置き換えます。

      apiVersion: logging.openshift.io/v1
      kind: ClusterLogging
      metadata:
        name: instance 1
        namespace: openshift-logging 2
      spec:
        collection:
          type: vector
        logStore:
          lokistack:
            name: logging-loki
          retentionPolicy:
            application:
              maxAge: 7d
            audit:
              maxAge: 7d
            infra:
              maxAge: 7d
          type: lokistack
        visualization:
          type: ocp-console
          ocpConsole:
            logsLimit: 15
      
        managementState: Managed
      1
      名前は instance にする必要があります。
      2
      namespace は openshift-logging にする必要があります。

検証

  1. Operators Installed Operators に移動します。
  2. openshift-logging プロジェクトが選択されていることを確認します。
  3. Status 列に、緑色のチェックマークおよび InstallSucceeded と、Up to date というテキストが表示されていることを確認します。
注記

インストールが完了する前に、Operator に Failed ステータスが表示される場合があります。InstallSucceeded メッセージが表示されて Operator のインストールが完了した場合は、ページを更新します。

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