16.6. チュートリアル: クラスターストレージの永続ボリューム
Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA) (Classic アーキテクチャー) および Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA) は、Amazon Web Services (AWS) Elastic Block Store (EBS) または AWS Elastic File System (EFS) のいずれかを使用した永続ボリュームの保存をサポートしています。
16.6.1. 永続ボリュームの使用
以下の手順に従ってファイルを作成し、クラスター内の永続ボリュームに保存し、Pod の障害と再作成後もファイルが存在することを確認します。
16.6.1.1. 永続ボリューム要求の表示
- クラスターの OpenShift Web コンソールに移動します。
- 左側のメニューで Storage をクリックし、PersistentVolumeClaims をクリックして、すべての永続ボリューム要求のリストを表示します。
永続ボリューム要求をクリックすると、サイズ、アクセスモード、ストレージクラス、その他の要求の詳細が表示されます。
注記アクセスモードは
ReadWriteOnce
(RWO) です。つまり、ボリュームは 1 つのノードにのみマウントでき、Pod または複数の Pod がボリュームの読み取りと書き込みを行うことができます。
16.6.1.2. ファイルの保存
- OSToy アプリケーションコンソールで、左側のメニューで Persistent Storage をクリックします。
-
Filename ボックスに、
.txt
拡張子が付いたファイル名 (test-pv.txt
など) を入力します。 -
File contents ボックスに、テキストの文を入力します (例:
OpenShift is the greatest thing since sliced bread!
)。 Create file をクリックします。
- OSToy アプリケーションコンソールで 既存のファイル までスクロールします。
作成したファイルをクリックすると、ファイル名と内容が表示されます。
16.6.1.3. Pod のクラッシュ
- OSToy アプリケーションコンソールで、左側のメニューの Home をクリックします。
- Crash Pod をクリックします。
16.6.1.4. 永続ストレージの確認
- Pod が再作成されるまで待機します。
- OSToy アプリケーションコンソールで、左側のメニューで Persistent Storage をクリックします。
作成したファイルを見つけて開き、内容を表示して確認します。
検証
デプロイメント YAML ファイルには /var/demo_files
ディレクトリー が永続ボリューム要求にマウントされたことが示されています。
次のコマンドを実行して、フロントエンド Pod の名前を取得します。
$ oc get pods
次のコマンドを実行して、コンテナー内でセキュアシェル (SSH) セッションを開始します。
$ oc rsh <pod_name>
次のコマンドを実行してディレクトリーに移動します。
$ cd /var/demo_files
オプション: 次のコマンドを実行して、作成したすべてのファイルを表示します。
$ ls
次のコマンドを実行して、ファイルを開いてコンテンツを表示します。
$ cat test-pv.txt
出力が OSToy アプリケーションコンソールに入力したテキストであることを確認します。
端末の例
$ oc get pods NAME READY STATUS RESTARTS AGE ostoy-frontend-5fc8d486dc-wsw24 1/1 Running 0 18m ostoy-microservice-6cf764974f-hx4qm 1/1 Running 0 18m $ oc rsh ostoy-frontend-5fc8d486dc-wsw24 $ cd /var/demo_files/ $ ls lost+found test-pv.txt $ cat test-pv.txt OpenShift is the greatest thing since sliced bread!
16.6.1.5. セッションの終了
-
ターミナルで
exit
と入力してセッションを終了し、CLI に戻ります。
16.6.2. 関連情報
- 永続ボリュームストレージの詳細は、永続ストレージについて を参照してください。
- ROSA ストレージオプションの詳細は、ストレージの概要 を参照してください。