17.10. チュートリアル: 自動スケーリング
クラスターオートスケーラー は、Pod リソースに基づいてクラスターにワーカーノードを追加または削除します。
クラスターオートスケーラーは、次の場合にクラスターのサイズを増やします。
- リソースが不足しているため、Pod を現在のノードでスケジュールできない場合。
- デプロイメントのニーズを満たすために、別のノードが必要な場合。
クラスターオートスケーラーは、指定の制限を超えてクラスターリソースを拡大することはありません。
クラスターオートスケーラーは、次の場合にクラスターのサイズを減らします。
- 一部のノードが長期間続けて必要とされない場合。たとえば、ノードのリソース使用量が低く、そのノードの重要な Pod がすべて他のノードに収まる場合です。
17.10.1. CLI を使用した既存マシンプールの自動スケーリングの有効化
クラスターの自動スケーリングは、クラスターの作成時、および新しいマシンプールを作成するときに、--enable-autoscaling
オプションを使用して有効にできます。
自動スケーリングは、マシンプールの可用性に基づいて設定されます。どのマシンプールが自動スケーリングに使用できるかを確認するには、次のコマンドを実行します。
$ rosa list machinepools -c <cluster-name>
出力例
ID AUTOSCALING REPLICAS INSTANCE TYPE LABELS TAINTS AVAILABILITY ZONES Default No 2 m5.xlarge us-east-1a
次のコマンドを実行して、利用可能なマシンプールに自動スケーリングを追加します。
$ rosa edit machinepool -c <cluster-name> --enable-autoscaling <machinepool-name> --min-replicas=<num> --max-replicas=<num>
入力の例
$ rosa edit machinepool -c my-rosa-cluster --enable-autoscaling Default --min-replicas=2 --max-replicas=4
上記のコマンドは、リソースに応じて 2 - 4 ノードの間でスケーリングするワーカーノードのオートスケーラーを作成します。
17.10.2. UI を使用した既存マシンプールの自動スケーリングの有効化
マシンプールの作成時に Enable autoscaling チェックボックスをオンにすることで、クラスターの作成時にクラスターの自動スケーリングを有効にできます。
- Machine pools タブに移動し、右側の 3 つの点をクリックします。
- Scale をクリックし、Enable autoscaling をクリックします。
次のコマンドを実行して、自動スケーリングが追加されたことを確認します。
$ rosa list machinepools -c <cluster-name>
出力例
ID AUTOSCALING REPLICAS INSTANCE TYPE LABELS TAINTS AVAILABILITY ZONES Default Yes 2-4 m5.xlarge us-east-1a