10.5. 個々のユーザーおよびグループへの追加の権限の付与
初めてログインすると、権限が非常に制限されていることがわかります。デフォルトでは、Red Hat OpenShift Service on AWS はクラスター内に新しいプロジェクトまたは namespace を作成する権限のみを付与します。他のプロジェクトの表示は制限されています。
このような追加の権限を個々のユーザーおよびグループに付与する必要があります。
個々のユーザーに追加の権限を付与する
Red Hat OpenShift Service on AWS には、クラスターに対する完全なアクセスと制御を付与する cluster-admin
ロールなど、事前設定済みの多数のロールが組み込まれています。
手順
次のコマンドを実行して、ユーザーに
cluster-admin
ロールへのアクセス権を付与します。$ rosa grant user cluster-admin \ --user=<USERNAME> 1 --cluster=${CLUSTER_NAME}
- 1
- cluster-admin 権限を付与する Entra ID ユーザー名を指定します。
個々のグループに追加の権限を付与する
グループクレームを有効にすることを選択した場合、クラスター OAuth プロバイダーによって、ユーザーのグループメンバーシップがグループ ID を使用して自動的に作成または更新されます。クラスター OAuth プロバイダーは、作成されたグループの RoleBinding
と ClusterRoleBindings
を自動的に作成しません。これらのバインディングは、ユーザーが独自のプロセスを使用して作成する必要があります。
自動生成されたグループに cluster-admin
ロールへのアクセス権を付与するには、グループ ID への ClusterRoleBinding
を作成する必要があります。
手順
次のコマンドを実行して、
ClusterRoleBinding
を作成します。$ oc create clusterrolebinding cluster-admin-group \ --clusterrole=cluster-admin \ --group=<GROUP_ID> 1
- 1
- cluster-admin 権限を付与する Entra ID グループ ID を指定します。
これで、指定したグループ内のすべてのユーザーに
cluster-admin
アクセス権が自動的に付与されます。