第5章 oc-mirror プラグイン v2 を使用した非接続インストールのイメージのミラーリング
プライベートレジストリー内のミラーリングされた OpenShift Container Platform コンテナーイメージのセットからクラスターをインストールすると、非接続環境でクラスターを実行できます。このレジストリーは、クラスターが実行中の場合は常に実行されている必要があります。
oc-mirror プラグイン v2 を使用すると、完全なまたは部分的な非接続環境のミラーレジストリーにイメージをミラーリングできます。公式の Red Hat レジストリーから必要なイメージをダウンロードするには、インターネットに接続されたシステムから oc-mirror プラグイン v2 を実行する必要があります。
5.1. oc-mirror プラグイン v2 について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror OpenShift CLI (oc
) プラグインは、必要なすべての OpenShift Container Platform コンテンツとその他のイメージをミラーレジストリーにミラーリングする単一のツールです。
新しいバージョンの oc-mirror を使用するには、oc-mirror プラグイン v2 コマンドラインに --v2
フラグを追加します。
oc-mirror プラグイン v2 には次の機能があります。
- OpenShift Container Platform のリリース、Operator、Helm チャート、およびその他のイメージをミラーリングするための一元化された方法を提供します。
- イメージが以前にミラーリングされたかどうかに関係なく、イメージセット設定ファイルで指定されたすべてのイメージセットが、ミラー先のレジストリーにミラーリングされていることを確認します。
- メタデータの代わりにキャッシュシステムを使用します。そのため、プロセスの 1 つのステップで障害が発生した場合でも、ミラーリングプロセスを最初からやり直す必要がなくなります。
- 新しいイメージのみをアーカイブに組み込むことで、アーカイブのサイズを最小限に抑えます。
- ミラーリングの日付で選択したコンテンツを含むミラーリングアーカイブを生成します。
-
ImageContentSourcePolicy
(ICSP) リソースではなく、イメージセット全体をカバーするImageDigestMirrorSet
(IDMS) およびImageTagMirrorSet
(ITMS) リソースを生成できます。v1 では、ICSP リソースにより、各ミラーリング操作のイメージセットへの増分変更だけがカバーされていました。 -
自動プルーニングを実行しません。v2 では
Delete
機能が使用されるようになり、ユーザーがイメージの削除をより細かく制御できるようになりました。 -
registries.conf
ファイルのサポートを導入します。この変更により、同じキャッシュを使用しつつ複数のエンクレーブに容易にミラーリングできます。
5.1.1. ワークフローの概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の手順は、oc-mirror プラグイン v2 を使用してイメージをミラーレジストリーにミラーリングする方法の概要を示しています。
- イメージセット設定ファイルを作成します。
次のいずれかのワークフローを使用して、イメージセットをターゲットミラーレジストリーにミラーリングします。
- イメージセットをターゲットミラーレジストリーに直接 (ミラーからミラーに) ミラーリングします。
-
イメージセットをディスクにミラーリングし (ミラーからディスクへのミラーリング)、
tar
ファイルをターゲット環境に転送してから、イメージセットをターゲットミラーレジストリーにミラーリングします (ディスクからミラーへのミラーリング)。
- oc-mirror プラグイン v2 が生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
- 必要に応じてこれらの手順を繰り返して、ターゲットミラーレジストリーを更新します。
5.1.2. oc-mirror プラグイン v2 の互換性とサポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror プラグイン v2 は、OpenShift Container Platform でサポートされています。
aarch64
、ppc64le
、および s390x
アーキテクチャーでは、oc-mirror プラグイン v2 は OpenShift Container Platform 4.14 以降でのみサポートされます。
ミラーリングする必要がある OpenShift Container Platform のバージョンに関係なく、使用可能な最新バージョンの oc-mirror プラグイン v2 を使用してください。