9.11. 仮想マシンの状態の制御
virtctl を使用して仮想マシンの状態を管理し、CLI から他のアクションを実行できます。たとえば、virtctl を使用して仮想マシンを強制停止したり、ポートを公開したりできます。
Web コンソールから仮想マシンを停止、起動、再起動、一時停止、一時停止解除できます。
9.11.1. Web コンソールを使用して仮想マシンの状態を管理するための RBAC 権限を設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ユーザーが OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して仮想マシン (VM) の状態を管理できるようにするには、RBAC クラスターロールとクラスターロールバインディングを作成する必要があります。クラスターロールは、subresources.kubevirt.io API を使用して、特定のユーザーまたはグループが制御できるリソースを定義します。
前提条件
- OpenShift Virtualization がインストールされている OpenShift Container Platform クラスターへのクラスター管理者アクセス権を持っている。
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。
手順
ターゲットユーザーまたはグループが仮想マシンの状態を管理できるようにする
ClusterRoleオブジェクトを作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターロールを適用するには、次のコマンドを実行します。
oc apply -f <filename>.yaml
$ oc apply -f <filename>.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して出力をチェックし、クラスターロールが作成されたことを確認します。
oc get clusterrole <name>
$ oc get clusterrole <name>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例:
NAME AGE vm-manager-access 15s
NAME AGE vm-manager-access 15sCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターロールの詳細を検査し、
subresources.kubevirt.ioの目的のルール (具体的には、virtualmachines/startおよびvirtualmachines/stopサブリソース) が存在することを確認します。次のコマンドを実行し、出力を確認します。
oc describe clusterrole <name>
$ oc describe clusterrole <name>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例:
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成したクラスターロールをターゲットユーザーまたはグループにバインドするための
ClusterRoleBindingオブジェクトを作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターロールバインディングを適用するには、次のコマンドを実行します。
oc apply -f <filename>.yaml
$ oc apply -f <filename>.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して出力をチェックし、クラスターロールバインディングが作成されたことを確認します。
oc get clusterrolebinding <name>
$ oc get clusterrolebinding <name>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例:
NAME AGE vm-manager-access-binding 15s
NAME AGE vm-manager-access-binding 15sCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
次のコマンドを実行して、ユーザーが仮想マシンを起動できるかどうかを確認します。
oc auth can-i update virtualmachines/start --namespace=<namespace> --as=<user_name> --subresource=subresources.kubevirt.io
$ oc auth can-i update virtualmachines/start --namespace=<namespace> --as=<user_name> --subresource=subresources.kubevirt.ioCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例:
yes
yesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、ユーザーが仮想マシンを停止できるかどうかを確認します。
oc auth can-i update virtualmachines/stop --namespace=<namespace> --as=<user_name> --group=subresources.kubevirt.io
$ oc auth can-i update virtualmachines/stop --namespace=<namespace> --as=<user_name> --group=subresources.kubevirt.ioCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例:
yes
yesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
9.11.2. 仮想マシンの動作の確認を有効にする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
確認が有効になっている場合、Stop、Restart、Pause のアクションで確認ダイアログを表示できます。デフォルトでは、確認は無効になっています。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールの Virtualization セクションで、Overview
Settings Cluster General settings に移動します。 - VirtualMachine actions confirmation 設定をオンに切り替えます。
9.11.3. 仮想マシンの起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Web コンソールから仮想マシン (VM) を起動できます。
手順
-
サイドメニューから Virtualization
VirtualMachines をクリックします。 - ツリービューで、起動する仮想マシンを含むプロジェクトを選択します。
ユースケースに応じて適切なメニューに移動します。
このページに留まり、複数の仮想マシンに対してアクションを実行するには、次の手順を実行します。
-
行の右端にある Options メニュー
をクリックして、Start VirtualMachine をクリックします。
-
行の右端にある Options メニュー
ツリービューから仮想マシンを起動するには、以下を実行します。
- プロジェクト名の横にある > アイコンをクリックして、仮想マシンのリストを開きます。
- 仮想マシンの名前を右クリックし、Start を選択します。
選択した仮想マシンを起動する前に、その仮想マシンに関する包括的な情報を表示するには、以下を実行します。
- 仮想マシンの名前をクリックして、VirtualMachine details ページにアクセスします。
Actions
Start をクリックします。 注記URLソースからプロビジョニングされた仮想マシンを初めて起動すると、OpenShift Virtualization が URL エンドポイントからコンテナーをインポートする間、仮想マシンのステータスは Importing になります。このプロセスは、イメージのサイズによって数分の時間がかかる可能性があります。
9.11.4. 仮想マシンの停止 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Web コンソールから仮想マシン (VM) を停止できます。
手順
-
サイドメニューから Virtualization
VirtualMachines をクリックします。 - ツリービューで、停止する仮想マシンを含むプロジェクトを選択します。
ユースケースに応じて適切なメニューに移動します。
このページに留まり、複数の仮想マシンに対してアクションを実行するには、次の手順を実行します。
-
行の右端にある Options メニュー
をクリックして、Stop VirtualMachine をクリックします。
- アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログで Stop をクリックします。
-
行の右端にある Options メニュー
ツリービューから仮想マシンを停止するには、以下を実行します。
- プロジェクト名の横にある > アイコンをクリックして、仮想マシンのリストを開きます。
- 仮想マシンの名前を右クリックし、Stop を選択します。
- アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログで Stop をクリックします。
選択した仮想マシンを停止する前にその包括的な情報を表示するには、以下を実行します。
- 仮想マシンの名前をクリックして、VirtualMachine details ページにアクセスします。
-
Actions
Stop をクリックします。 - アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログで Stop をクリックします。
9.11.5. 仮想マシンの再起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実行中の仮想マシン (VM) を Web コンソールから再起動できます。
エラーを回避するには、ステータスが Importing の間は仮想マシンを再起動しないでください。
手順
-
サイドメニューから Virtualization
VirtualMachines をクリックします。 - ツリービューで、再起動する仮想マシンを含むプロジェクトを選択します。
ユースケースに応じて適切なメニューに移動します。
このページに留まり、複数の仮想マシンに対してアクションを実行するには、次の手順を実行します。
-
行の右端にある Options メニュー
をクリックして、Restart をクリックします。
- アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログで Restart をクリックします。
-
行の右端にある Options メニュー
ツリービューから仮想マシンを再起動するには、以下を実行します。
- プロジェクト名の横にある > アイコンをクリックして、仮想マシンのリストを開きます。
- 仮想マシンの名前を右クリックし、Restart を選択します。
- アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログで Restart をクリックします。
選択した仮想マシンを再起動する前に、その仮想マシンに関する包括的な情報を表示するには、以下を実行します。
- 仮想マシンの名前をクリックして、VirtualMachine details ページにアクセスします。
-
Actions
Restart をクリックします。 - アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログで Restart をクリックします。
9.11.6. 仮想マシンの一時停止 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Web コンソールから仮想マシン (VM) を一時停止できます。
手順
-
サイドメニューから Virtualization
VirtualMachines をクリックします。 - ツリービューで、一時停止する仮想マシンを含むプロジェクトを選択します。
ユースケースに応じて適切なメニューに移動します。
このページに留まり、複数の仮想マシンに対してアクションを実行するには、次の手順を実行します。
-
行の右端にある Options メニュー
をクリックして、Pause VirtualMachine をクリックします。
- アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログで Pause をクリックします。
-
行の右端にある Options メニュー
ツリービューから仮想マシンを一時停止するには、以下を実行します。
- プロジェクト名の横にある > アイコンをクリックして、仮想マシンのリストを開きます。
- 仮想マシンの名前を右クリックし、Pause を選択します。
- アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログで Pause をクリックします。
選択した仮想マシンを一時停止する前に、その仮想マシンに関する包括的な情報を表示するには、以下を実行します。
- 仮想マシンの名前をクリックして、VirtualMachine details ページにアクセスします。
-
Actions
Pause をクリックします。 - アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログで Pause をクリックします。
9.11.7. 仮想マシンの一時停止の解除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
一時停止中の仮想マシン (VM) を Web コンソールから一時停止解除できます。
前提条件
- 少なくとも 1 つの仮想マシンのステータスが Paused である必要があります。
手順
-
サイドメニューから Virtualization
VirtualMachines をクリックします。 - ツリービューで、一時停止を解除する仮想マシンを含むプロジェクトを選択します。
ユースケースに応じて適切なメニューに移動します。
このページに留まり、複数の仮想マシンに対してアクションを実行するには、次の手順を実行します。
-
行の右端にある Options メニュー
をクリックして、Unpause VirtualMachine をクリックします。
-
行の右端にある Options メニュー
ツリービューから仮想マシンの一時停止を解除するには、以下を実行します。
- プロジェクト名の横にある > アイコンをクリックして、仮想マシンのリストを開きます。
- 仮想マシンの名前を右クリックし、Unpause を選択します。
選択した仮想マシンの一時停止を解除する前に、その仮想マシンに関する包括的な情報を表示するには、以下を実行します。
- 仮想マシンの名前をクリックして、VirtualMachine details ページにアクセスします。
-
Actions
Unpause をクリックします。
9.11.8. 複数の仮想マシンの状態を制御する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Web コンソールから複数の仮想マシン (VM) を起動、停止、再起動、一時停止、一時停止解除できます。
手順
-
Web コンソールで Virtualization
VirtualMachines に移動します。 - オプション: 表示されるプロジェクトを制限するには、ツリービューの上にある Show only projects with VirtualMachines オプションを有効にします。
- ツリービューから関連するプロジェクトを選択します。
ユースケースに応じて適切なメニューに移動します。
選択したプロジェクト内のすべての仮想マシンの状態を変更するには、以下を実行します。
- ツリービューでプロジェクトの名前を右クリックし、メニューから目的のアクションを選択します。
- アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログでアクションを確認します。
特定の仮想マシンの状態を変更するには、以下を実行します。
- 使用する仮想マシンの横にあるチェックボックスを選択します。すべての仮想マシンを選択するには、VirtualMachines テーブルヘッダーのチェックボックスをクリックします。
- Actions をクリックし、メニューから目的のアクションを選択します。
- アクションの確認が有効になっている場合は、確認ダイアログでアクションを確認します。