11.4. ファイルシステムオーバーヘッドの PVC 領域の確保


仮想マシン (VM) 用の DataVolume カスタムリソース (CR) を作成する際に、spec.storage.volumeMode 属性を Filesystem に設定すると、OpenShift Virtualization はファイルシステムのオーバーヘッドを自動的に考慮します。

DataVolume CR の spec.pvc 属性を使用してストレージタイプを指定すると、OpenShift Virtualization はファイルシステムのオーバーヘッドを追加せず、要求されたサイズが Kubernetes に直接渡されます。

デフォルトのファイルシステムオーバーヘッド値は 6% です。たとえば、10 GiB のディスクを要求し、spec.storage.volumeMode 属性が FileSystem に設定されている場合、Kubernetes は約 10.6 GiB の PVC をプロビジョニングし、仮想マシンが 10 GiB の容量をすべて利用できるようにします。

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表11.1 データボリュームのファイルシステムオーバーヘッドの例
要求された仮想ディスクサイズ計算された間接費 (6%)PVC スペースの総確保量

10 GiB

0.6 GiB

10.6 GiB

100 GiB

6 GiB

106 GiB

注記

HyperConverged CR を編集することで、デフォルトのファイルシステムオーバーヘッド値を変更できます。

11.4.1. デフォルトのファイルシステムオーバーヘッド値のオーバーライド

HCO オブジェクトの spec.filesystemOverhead 属性を編集することで、OpenShift Virtualization がファイルシステムオーバーヘッド用に予約する永続ボリューム要求 (PVC) 領域の量を変更します。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、HCO オブジェクトを編集用に開きます。

    $ oc edit hyperconverged kubevirt-hyperconverged -n openshift-cnv
  2. spec.filesystemOverhead フィールドを編集して、選択した値でデータを設定します。

    # ...
    spec:
      filesystemOverhead:
        global: "<new_global_value>"
        storageClass:
          <storage_class_name>: "<new_value_for_this_storage_class>"
    • spec.filesystemOverhead.global は、値が設定されていないストレージクラスに使用されるデフォルトのファイルシステムオーバーヘッドの割合を指定します。たとえば、global: "0.07" は、ファイルシステムのオーバーヘッド用に PVC の 7% を確保します。
    • spec.filesystemOverhead.storageClass は、指定されたストレージクラスのファイルシステムオーバーヘッドの割合を指定します。たとえば、mystorageclass: "0.04" は、mystorageclass ストレージクラスの PVC のデフォルトオーバーヘッド値を 4% に変更します。
  3. エディターを保存して終了し、HCO オブジェクトを更新します。

検証

  • 次のいずれかのコマンドを実行して、CDIConfig ステータスを表示し、変更を確認します。

    CDIConfig への変更を全般的に確認するには、以下を実行します。

    $ oc get cdiconfig -o yaml

    上記の手順で行った CDIConfig への変更を表示するには、以下を実行します。

    $ oc get cdiconfig -o jsonpath='{.items..status.filesystemOverhead}'
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