3.8. OpenShift Container Platform の etcd 用に調整可能なタイマー項目
OpenShift Container Platform は、各プラットフォームに最適化された etcd タイマーを維持します。OpenShift Container Platform には、それぞれのプラットフォームプロバイダーに最適化された検証済みの値が定められています。platform=none または platform=metal が設定されている場合のデフォルトの etcd タイマーは次のとおりです。
- name: ETCD_ELECTION_TIMEOUT value: "1000" ... - name: ETCD_HEARTBEAT_INTERVAL value: "100"
- name: ETCD_ELECTION_TIMEOUT
value: "1000"
...
- name: ETCD_HEARTBEAT_INTERVAL
value: "100"
etcd の観点から見ると、2 つの重要な値は選出タイムアウトとハートビート間隔です。
- ハートビートの間隔
- リーダーがフォロワーに対して、自分がまだリーダーであることを通知する頻度。
- 選出タイムアウト
- このタイムアウトは、フォロワーがリーダーになるまでの、ハートビートを受信しない期間です。
これらの値は、コントロールプレーンや etcd の全体像を示すものではありません。etcd クラスターは、ディスクのレイテンシーの影響を受けます。etcd は提案をログに保持する必要があるため、他のプロセスからのディスクアクティビティーによって fsync 待ち時間が長くなる可能性があります。その結果、etcd がハートビートを逃し、要求のタイムアウトや一時的なリーダーの喪失が発生する可能性があります。リーダーの喪失と再選出の間、Kubernetes API は、サービスに影響を与えるイベントやクラスターの不安定性を引き起こす要求を処理できません。