6.4. etcd、ネットワーク、ストレージの要件


複数のデータセンターをまたぐクラスターの場合は、次の要件を考慮してください。

6.4.1. etcd の要件

etcd クラスターのデプロイメントを計画する際には、検討すべき要素と考慮事項が多数あります。複数のデータセンターをまたぐ OpenShift Container Platform クラスターを計画する場合、etcd に負荷がかかったり、etcd の運用限界に達したりする可能性のある状況に備える必要があります。

運用能力を維持し、サービスに影響するイベントやクラスターの不安定性を軽減する方法の詳細は、etcd とパフォーマンスに影響する調整可能なパラメーター/条件について を参照してください。

6.4.2. ネットワーク要件

選択したネットワークトポロジーでは、ノード間の直接 IP 接続が可能である必要があります。インフラストラクチャー全体の最小有効 MTU は、デプロイメントに使用される最大 MTU である必要があります。それより低い MTU も使用できます。

詳細は、OpenShift Container Platform 4.x での MTU 設定についての理解と検証 を参照してください。レイテンシーの必要性は、最終的にはネットワークを使用するサービスによって決まります。要件の詳細は、etcd およびストレージに関連するセクションを参照してください。

基本的なネットワーク要件に加えて、アプリケーションにアクセスする方法についても考慮する必要があります。外部トラフィックが OpenShift Container Platform コントロールプレーンサービスおよび Ingress コントローラーに接続するためには、OpenShift Container Platform の外部でトップレベルの Global Service Load Balancing (GSLB) メソッドが必要になります。

6.4.3. ストレージ要件

複数のデータセンターをまたぐクラスターデプロイメントを検討する場合、選択したストレージ統合が、すべてのサイトからのアクセス性、フォールトトレランス、高可用性などにかかわるマルチサイト要件も満たすように、特に配慮する必要があります。

レジストリーにはオブジェクトストレージソリューションを使用する必要があります。このストレージソリューションは、アプリケーションボリュームまたはワークロードに使用される PV ストレージ統合に加えて使用する必要があります。このオブジェクトストレージソリューションでも同様に、すべてのサイトからのアクセス性、フォールトトレランス、高可用性などについて考慮する必要があります。

ディスク I/O は etcd データベースの健全性において重要な要素であるため、高速かつ低レイテンシーのメディアにデプロイする必要があります。満たすべき正確な要件の詳細は、etcd ピアの往復時間etcd データベースサイズ に関する etcd ガイダンスを参照してください。

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