3.12. Multiarch Tuning Operator のリリースノート
Multiarch Tuning Operator は、マルチアーキテクチャークラスター内およびマルチアーキテクチャー環境に移行するシングルアーキテクチャークラスター内のワークロード管理を最適化します。
これらのリリースノートでは、Multiarch Tuning Operator の開発を追跡します。
詳細は、Multiarch Tuning Operator を使用してマルチアーキテクチャークラスター上のワークロードを管理する を参照してください。
3.12.1. Multiarch Tuning Operator 1.2.0 のリリースノート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2025 年 10 月 22 日
3.12.1.1. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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このリリースでは、Multiarch Tuning Operator の exec フォーマットエラーモニター プラグインを有効にできます。このプラグインは、Pod がノードのアーキテクチャーと互換性のないバイナリーを実行しようとしたときに発生する
ENOEXEC
エラーを検出します。このプラグインを有効にするには、ClusterPodPlacementConfig
オブジェクトでplugins.execFormatErrorMonitor.enabled
パラメーターをtrue
に設定します。詳細は、ClusterPodPlacementConfig オブジェクトの作成 を参照してください。
3.12.1.2. バグ修正 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- 以前は、Multiarch Tuning Operator は Operator バンドルイメージインスペクターを不適切に処理し、それを単一のアーキテクチャーに制限していたため、Operator のインストール時に OLM が失敗する可能性がありました。この更新により、MTO はバンドルイメージをすべてのアーキテクチャーに対応するように設定するようになりました。これにより、Multiarch Tuning Operator がデプロイされている場合も、Operator をシングルアーキテクチャーのクラスターに正常にインストールできるようになりました。(MULTIARCH-5546)
- 以前は、クラスターのグローバルプルシークレットが変更されると、古い認証情報が Multiarch Tuning Operator キャッシュに残る可能性がありました。この更新により、クラスターのグローバルプルシークレットが変更されるたびにキャッシュがクリアされるようになりました。(MULTIARCH-5538)
- 以前は、イメージ参照にタグとダイジェストの両方が含まれている場合、Multiarch Tuning Operator が Pod の処理に失敗していました。この更新により、両方とも存在する場合に、イメージインスペクターによってダイジェストが優先されるようになりました。(MULTIARCH-5584)
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以前は、ワークロードイメージでレジストリー URL が指定されていない場合、Multiarch Tuning Operator が
config.openshift.io/Image
カスタムリソースの.spec.registrySources.containerRuntimeSearchRegistries
フィールドを考慮していませんでした。この更新により、Operator がこのケースを処理できるようになり、明示的なレジストリー URL のないワークロードイメージを正常にプルできるようになりました。(MULTIARCH-5611) -
以前は、
ClusterPodPlacementConfig
オブジェクトが作成後 1 秒以内に削除された場合、一部のファイナライザーが時間内に削除されず、特定のリソースが残っていました。この更新により、ClusterPodPlacementConfig
オブジェクトが削除されると、すべてのファイナライザーが適切に削除されるようになりました。(MULTIARCH-5372)
3.12.2. Multiarch Tuning Operator 1.1.1 のリリースノート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2025 年 5 月 27 日
3.12.2.1. バグ修正 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以前は、Pod 配置オペランドが、プルシークレットのホスト名にワイルドカードエントリーを使用してレジストリーを認証することをサポートしていませんでした。そのため、イメージをプルするときの Kubelet の動作に一貫性がありませんでした。Kubelet はワイルドカードエントリーをサポートしていましたが、オペランドにはホスト名の正確なマッチが必要であったためです。その結果、レジストリーがワイルドカードホスト名を使用する場合にイメージのプルが予期せず失敗する可能性がありました。
このリリースでは、Pod 配置オペランドはワイルドカードホスト名を含むプルシークレットをサポートしています。これにより、イメージ認証とプルの一貫性と信頼性が確保されます。
以前は、すべての再試行の実行後にイメージ検査が失敗し、
nodeAffinityScoring
プラグインが有効である場合、Pod 配置オペランドによって誤ったnodeAffinityScoring
ラベルが適用されていました。このリリースでは、イメージ検査が失敗した場合でも、オペランドは
nodeAffinityScoring
ラベルを正しく設定します。このラベルは、スケジュールの正確性と一貫性を確保するために、必要なアフィニティープロセスとは別に適用されます。
3.12.3. Multiarch Tuning Operator 1.1.0 のリリースノート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2024 年 3 月 18 日
3.12.3.1. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- Multiarch Tuning Operator は、ROSA with Hosted Control Plane (HCP) やその他の HCP 環境など、マネージドサービスでサポートされるようになりました。
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このリリースでは、
ClusterPodPlacementConfig
オブジェクトの新しいplugins
フィールドを使用して、アーキテクチャーを考慮したワークロードスケジューリングを設定できます。plugins.nodeAffinityScoring
フィールドを使用して、Pod 配置用のアーキテクチャー優先設定を指定できます。nodeAffinityScoring
プラグインを有効にすると、スケジューラーによって、まず Pod の要件を満たさないノードが除外されます。次に、nodeAffinityScoring.platforms
フィールドで定義されたアーキテクチャースコアに基づいて、残りのノードに優先順位が付けられます。
3.12.3.1.1. バグ修正 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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このリリースでは、Multiarch Tuning Operator は、デーモンセットによって管理される Pod の
nodeAffinity
フィールドを更新しません。(OCPBUGS-45885)
3.12.4. Multiarch Tuning Operator 1.0.0 のリリースノート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2024 年 10 月 31 日
3.12.4.1. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- このリリースでは、Multiarch Tuning Operator はカスタムネットワークシナリオとクラスター全体のカスタムレジストリー設定をサポートします。
- このリリースでは、Multiarch Tuning Operator が新しく作成された Pod に追加する Pod ラベルを使用して、アーキテクチャーの互換性に基づき Pod を識別できます。
- このリリースでは、Cluster Monitoring Operator に登録されているメトリクスとアラートを使用して、Multiarch Tuning Operator の動作を監視できます。