第6章 oc-mirror プラグイン v1 から v2 への移行
oc-mirror v2 プラグインは、イメージのミラーリングワークフローに大きな変更をもたらします。このガイドでは、oc-mirror プラグイン v2 との互換性を確保しながら移行する手順を段階的に説明します。
API バージョンを変更し、非推奨のフィールドを削除して、設定を手動で更新する必要があります。詳細は、「oc-mirror プラグイン v1 から v2 への変更点」を参照してください。
6.1. oc-mirror プラグイン v1 から v2 への変更点 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
oc-mirror プラグイン v1 から v2 に移行する前に、以下に示す oc-mirror プラグイン v1 と v2 の違いを確認してください。
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明示的なバージョン選択:
oc-mirror
を使用する場合、ユーザーは--v2
を明示的に指定する必要があります。バージョンが指定されていない場合は、デフォルトで v1 が実行されます。この動作は今後のリリースで変更される予定です。今後のリリースでは--v2
がデフォルトになります。 コマンドの更新: ミラーリングワークフローのコマンドが、oc-mirror プラグイン v2 の新しいワークフローに合わせて変更されました。
ミラーからディスクへのミラーリングの場合は、次のコマンドを実行します。
oc-mirror --config isc.yaml file://<directory_name> --v2
$ oc-mirror --config isc.yaml file://<directory_name> --v2
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ディスクからミラーへのミラーリングの場合は、次のコマンドを実行します。
oc-mirror --config isc.yaml --from file://<directory_name> docker://<remote_registry> --v2
$ oc-mirror --config isc.yaml --from file://<directory_name> docker://<remote_registry> --v2
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ミラーからミラーへのミラーリングの場合は、次のコマンドを実行します。
oc-mirror --config isc.yaml --workspace file://<directory_name> docker://<remote_registry> --v2
$ oc-mirror --config isc.yaml --workspace file://<directory_name> docker://<remote_registry> --v2
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記ミラー間の操作には
--workspace
が必須になりました。
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API バージョンの更新:
ImageSetConfiguration
の API バージョンがv1alpha2
(v1) からv2alpha1
(v2) に変更されます。移行前に設定ファイルを手動で更新する必要があります。 設定の変更:
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oc-mirror プラグイン v2 では
storageConfig
を削除する必要があります。 - 増分ミラーリングが、作業ディレクトリーまたはローカルキャッシュを通じて自動的に処理されるようになりました。
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oc-mirror プラグイン v2 では
結果ディレクトリーの変更: 非接続クラスターに適用されるすべてのカスタムリソースが、移行後に
<workspace_path>/working-dir/cluster-resources
ディレクトリーに生成されます。- oc-mirror プラグイン v2 の出力は、oc-mirror プラグイン v1 と同じ場所には保存されません。
作業ディレクトリー配下の
cluster-resources
フォルダーで次のリソースを確認する必要があります。-
ImageDigestMirrorSet
(IDMS) -
ImageTagMirrorSet
(ITMS) -
CatalogSource
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ClusterCatalog
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UpdateService
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ワークスペースとディレクトリーの命名: バージョン間の移行時に潜在的なデータの不整合が発生しないように、oc-mirror v2 の新しい規則に従ってください。
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oc-mirror プラグイン v1 の
oc-mirror-workspace
ディレクトリーは不要になりました。 - 競合を避けるために、oc-mirror プラグイン v2 用の新しいディレクトリーを使用します。
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oc-mirror プラグイン v1 の
ImageContentSourcePolicy
(ICSP) リソースと IDMS/ITMS の置き換え:重要すべての
ImageContentSourcePolicy
(ICSP) リソースを削除すると、oc-mirror に関係のない設定が削除される可能性があります。意図しない削除を回避するために、oc-mirror によって生成された ICSP リソースを、削除する前に特定してください。不明な場合は、クラスター管理者に確認してください。詳細は、「oc-mirror プラグイン v2 を使用した非接続インストールのイメージのミラーリング」を参照してください。
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oc-mirror プラグイン v2 では、ICSP リソースは
ImageDigestMirrorSet
(IDMS) およびImageTagMirrorSet
(ITMS) リソースに置き換えられます。
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oc-mirror プラグイン v2 では、ICSP リソースは