7.5. ミラーホストの準備


oc-mirror プラグインを使用してイメージをミラーリングする前に、プラグインをインストールし、コンテナーイメージレジストリーの認証情報ファイルを作成して、Red Hat からお使いのミラーへのミラーリングを許可する必要があります。

7.5.1. oc-mirror OpenShift CLI プラグインのインストール

非接続環境でイメージセットを管理するには、oc-mirror OpenShift CLI プラグインをインストールします。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。完全な非接続環境でイメージセットをミラーリングする場合は、次の点を確認してください。

    • インターネットにアクセスできるホストに oc-mirror プラグインをインストールした。
    • 非接続環境のホストが、ターゲットミラーレジストリーにアクセスできる。
  • oc-mirror を使用するオペレーティングシステムで、umask パラメーターを 0022 に設定した。
  • 使用している RHEL バージョンに適したバイナリーをインストールした。

手順

  1. oc-mirror CLI プラグインをダウンロードします。

    1. Red Hat Hybrid Cloud Console の Downloads ページに移動します。
    2. OpenShift disconnected installation tools セクションで、ドロップダウンメニューから OpenShift Client (oc) mirror pluginOS typeArchitecture type を選択します。
    3. Download をクリックしてファイルを保存します。
  2. 次のコマンドを実行してアーカイブを展開します。

    $ tar xvzf oc-mirror.tar.gz
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  3. 必要に応じて、次のコマンドを実行し、プラグインファイルを更新して実行可能にします。

    $ chmod +x oc-mirror
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    注記

    oc-mirror ファイルの名前を変更しないでください。

  4. 次のコマンドを実行して、PATH (例: /usr/local/bin) にファイルを配置し、oc-mirror CLI プラグインをインストールします。

    $ sudo mv oc-mirror /usr/local/bin/.
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検証

  • 次のコマンドを実行して、oc-mirror プラグイン v1 が正常にインストールされていることを確認します。

    $ oc mirror help
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7.5.2. イメージのミラーリングを可能にする認証情報の設定

Red Hat からミラーへのイメージのミラーリングを可能にするコンテナーイメージレジストリー認証情報ファイルを作成します。

警告

クラスターのインストール時に、このイメージレジストリー認証情報ファイルをプルシークレットとして使用しないでください。クラスターのインストール時にこのファイルを指定すると、クラスター内のすべてのマシンにミラーレジストリーへの書き込みアクセスが付与されます。

前提条件

  • 非接続環境で使用するミラーレジストリーを設定した。
  • イメージをミラーリングするミラーレジストリー上のイメージリポジトリーの場所を特定している。
  • イメージのイメージリポジトリーへのアップロードを許可するミラーレジストリーアカウントをプロビジョニングしている。
  • ミラーレジストリーへの書き込みアクセス権がある。

手順

インストールホストで以下の手順を実行します。

  1. registry.redhat.io プルシークレットを Red Hat OpenShift Cluster Manager からダウンロードします。
  2. 次のコマンドを実行して、プルシークレットのコピーを JSON 形式で作成します。

    $ cat ./pull-secret | jq . > <path>/<pull_secret_file_in_json> 
    1
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    1
    プルシークレットを保存するフォルダーへのパスおよび作成する JSON ファイルの名前を指定します。

    プルシークレットの例

    {
      "auths": {
        "cloud.openshift.com": {
          "auth": "b3BlbnNo...",
          "email": "you@example.com"
        },
        "quay.io": {
          "auth": "b3BlbnNo...",
          "email": "you@example.com"
        },
        "registry.connect.redhat.com": {
          "auth": "NTE3Njg5Nj...",
          "email": "you@example.com"
        },
        "registry.redhat.io": {
          "auth": "NTE3Njg5Nj...",
          "email": "you@example.com"
        }
      }
    }
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  3. ファイルを、~/.docker/config.json または $XDG_RUNTIME_DIR/containers/auth.json として保存します。

    1. .docker または $XDG_RUNTIME_DIR/containers ディレクトリーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。

      $ mkdir -p <directory_name>
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      この場合の <directory_name> は、~/.docker または $XDG_RUNTIME_DIR/containers のいずれかです。

    2. 次のコマンドを入力して、プルシークレットを適切なディレクトリーにコピーします。

      $ cp <path>/<pull_secret_file_in_json> <directory_name>/<auth_file>
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      この場合の <directory_name>~/.docker または $XDG_RUNTIME_DIR/containers<auth_file>config.json または auth.json のいずれかです。

  4. 次のコマンドを実行して、ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名とパスワードまたはトークンを生成します。

    $ echo -n '<user_name>:<password>' | base64 -w0 
    1
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    1
    <user_name> および <password> には、レジストリーに設定したユーザー名およびパスワードを指定します。

    出力例

    BGVtbYk3ZHAtqXs=
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  5. JSON ファイルを編集し、レジストリーを記述するセクションをこれに追加します。

      "auths": {
        "<mirror_registry>": { 
    1
    
          "auth": "<credentials>", 
    2
    
          "email": "you@example.com"
        }
      },
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    1
    ミラーレジストリーがコンテンツを提供するために使用するレジストリーのドメイン名およびポート (オプション) を指定します。例: registry.example.com または registry.example.com:8443
    2
    ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名およびパスワードを指定します。

    変更済みのプルシークレットの例

    {
      "auths": {
        "registry.example.com": {
          "auth": "BGVtbYk3ZHAtqXs=",
          "email": "you@example.com"
        },
        "cloud.openshift.com": {
          "auth": "b3BlbnNo...",
          "email": "you@example.com"
        },
        "quay.io": {
          "auth": "b3BlbnNo...",
          "email": "you@example.com"
        },
        "registry.connect.redhat.com": {
          "auth": "NTE3Njg5Nj...",
          "email": "you@example.com"
        },
        "registry.redhat.io": {
          "auth": "NTE3Njg5Nj...",
          "email": "you@example.com"
        }
      }
    }
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