5.13. oc-mirror プラグイン v2 のコマンドリファレンス


次の表は、oc-mirror プラグイン v2 の oc mirror サブコマンドとフラグを説明しています。

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表5.5 oc-mirror プラグイン v2 のサブコマンドとフラグ
サブコマンド説明

help

サブコマンドに関するヘルプを表示します。

version

oc-mirror バージョンを出力します。

delete

リモートレジストリーとローカルキャッシュ内のイメージを削除します。

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表5.6 oc mirror フラグ
フラグ説明

--authfile

認証ファイルの文字列パスを表示します。デフォルトは ${XDG_RUNTIME_DIR}/containers/auth.json です。

-c--config <string>

イメージセット設定ファイルへのパスを指定します。

--cache-dir <string>

このフラグを使用して、oc-mirror プラグインがミラーリング操作中に使用するイメージブロブとマニフェストの永続キャッシュを保存するディレクトリーを指定します。oc-mirror プラグインは、disk-to-mirror および mirror-to-disk ワークフローでキャッシュを使用しますが、mirror-to-mirror ワークフローではキャッシュを使用しません。プラグイン、増分ミラーリングを実行して変更されていないイメージの再ミラーリングを回避するためにキャッシュを使用するため、時間が短縮され、ネットワーク帯域幅の使用量が減少します。デフォルトのキャッシュディレクトリーは $HOME です。詳細は、「--cache-dir および --workspace フラグについて」を参照してください。

--dest-tls-verify

コンテナーレジストリーまたはデーモンにアクセスするには HTTPS が必要であり、証明書が検証されます。デフォルト値は true です。

--dry-run

イメージをミラーリングせずにアクションを出力します。

--from <string>

oc-mirror プラグイン v2 を実行してターゲットレジストリーをロードすることで生成されたイメージセットアーカイブへのパスを指定します。

-h--help

ヘルプを表示します。

--image-timeout duration

イメージのミラーリングのタイムアウト。デフォルトは 10m0s です。有効な時間単位は、nsus または µsmssm、および h です。

--log-level <string>

文字列のログレベルを表示します。サポートされる値には、info、debug、trace、error などがあります。デフォルト値は info です。

-p--port

oc-mirror プラグイン v2 のローカルストレージインスタンスが使用する HTTP ポートを指定します。デフォルト値は 55000 です。

--parallel-images <unit>

並行してミラーリングするイメージの数を指定します。値は 1 - 10 の範囲に指定する必要があります。デフォルト値は 4 です。

--parallel-layers <unit>

並行してミラーリングするイメージレイヤーの数を指定します。値は 1 - 10 の範囲に指定する必要があります。デフォルト値は 5 です。

--max-nested-paths <int>

ネストされたパスを制限する宛先レジストリーのネストされたパスの最大数を指定します。デフォルト値は 0 です。

--secure-policy

デフォルト値は false です。デフォルト以外の値を設定すると、コマンドは署名検証を有効にします。これは、署名検証のセキュアなポリシーです。

--since

指定した日付以降のすべての新しいコンテンツが含まれます (形式: yyyy-mm-dd)。指定しない場合は、前回のミラーリング以降の新しいコンテンツがミラーリングされます。

--src-tls-verify

コンテナーレジストリーまたはデーモンにアクセスするには HTTPS が必要であり、証明書が検証されます。

--strict-archive

デフォルト値は false です。値を設定すると、コマンドは imageSetConfig カスタムリソース (CR) で設定された archiveSize よりも厳密に小さいアーカイブを生成します。アーカイブされるファイルが archiveSize (GB) を超える場合、ミラーリングはエラーになります。

-v--version

oc-mirror プラグイン v2 のバージョンを表示します。

--workspace

--workspace フラグを使用して、oc-mirror プラグインがミラーリング操作中に作成する作業ファイル (例: ImageDigestMirrorSet および ImageTagMirrorSet マニフェスト) を保存するディレクトリーを指定できます。このディレクトリーを使用して、生成された設定をクラスターに適用し、ミラーリング操作を繰り返します。詳細は、「--cache-dir および --workspace フラグについて」を参照してください。

--retry-delay duration

2 回の再試行間の遅延。デフォルト値は 1s です。

--retry-times <int>

再試行する回数。デフォルト値は 2 です。

--rootless-storage-path <string>

デフォルトのコンテナールートレスストレージパス (通常は etc/containers/storage.conf 内) をオーバーライドします。

--remove-signatures

ソースイメージから署名をコピーしません。

--registries.d

レジストリー設定ファイルが含まれるディレクトリーを指定します。

--secure-policy=true

すべてのイメージの署名検証を有効にします。

--policy

署名検証ポリシーファイルへのパスを指定します。

5.13.1. イメージ削除のコマンドリファレンス

次の表は、イメージを削除するための oc mirror サブコマンドとフラグを説明しています。

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表5.7 イメージ削除用のサブコマンドとフラグ
サブコマンド説明

--authfile <string>

認証ファイルのパス。デフォルト値は ${XDG_RUNTIME_DIR}/containers/auth.json です。

--cache-dir <string>

このフラグを使用して、oc-mirror プラグインがミラーリング操作中に使用するイメージブロブとマニフェストの永続キャッシュを保存するディレクトリーを指定します。oc-mirror プラグインは、disk-to-mirror および mirror-to-disk ワークフローでキャッシュを使用しますが、mirror-to-mirror ワークフローではキャッシュを使用しません。プラグイン、増分ミラーリングを実行して変更されていないイメージの再ミラーリングを回避するためにキャッシュを使用するため、時間が短縮され、ネットワーク帯域幅の使用量が減少します。デフォルトのキャッシュディレクトリーは $HOME です。詳細は、「--cache-dir および --workspace フラグについて」を参照してください。

-c <string>--config <string>

削除イメージセット設定ファイルへのパス。

--delete-id <string>

削除機能によって作成されたファイルのバージョンを区別するために使用されます。

--delete-v1-images

以前に oc-mirror プラグイン v1 でミラーリングしたイメージをターゲットにするために、移行時に --generate とともに使用されます。

--delete-yaml-file <string>

設定されている場合、生成または更新された yaml ファイルを使用してコンテンツを削除します。

--dest-tls-verify

コンテナーレジストリーまたはデーモンと通信するときに HTTPS を要求し、証明書を検証します。デフォルト値は true です。

--force-cache-delete

ローカルキャッシュマニフェストと Blob を強制的に削除するために使用されます。

--generate

ローカルキャッシュおよびリモートレジストリーから削除するときに使用されるマニフェストと Blob のリスト用の削除 yaml を生成するために使用されます。

-h--help

ヘルプを表示します。

--log-level <string>

infodebugtraceerror のいずれかのログレベル。デフォルト値は info です。

--parallel-images <unit>

並行して削除するイメージの数を示します。値は 1 - 10 の範囲に指定する必要があります。デフォルト値は 4 です。

--parallel-layers <unit>

並行して削除されたイメージレイヤーの数を示します。値は 1 - 10 の範囲に指定する必要があります。デフォルト値は 5 です。

-p <unit>--port <unit>

oc-mirror のローカルストレージインスタンスによって使用される HTTP ポート。デフォルト値は 55000 です。

--retry-delay

2 回の再試行間の遅延時間。デフォルト値は 1s です。

--retry-times <int>

再試行する回数。デフォルト値は 2 です。

--src-tls-verify

コンテナーレジストリーまたはデーモンと通信するときに HTTPS を要求し、証明書を検証します。デフォルト値は true です。

--workspace <string>

--workspace フラグを使用して、oc-mirror プラグインがミラーリング操作中に作成する作業ファイル (例: ImageDigestMirrorSet および ImageTagMirrorSet マニフェスト) を保存するディレクトリーを指定できます。このディレクトリーを使用して、生成された設定をクラスターに適用し、ミラーリング操作を繰り返します。詳細は、「--cache-dir および --workspace フラグについて」を参照してください。

5.13.2. --cache-dir および --workspace フラグについて

--cache-dir フラグを使用して、oc-mirror プラグインがミラーリング操作中に使用するイメージブロブとマニフェストの永続キャッシュを保存するディレクトリーを指定します。

oc-mirror プラグインは、mirror-to-disk および disk-to-mirror ワークフローでキャッシュを使用しますが、mirror-to-mirror ワークフローではキャッシュを使用しません。プラグイン、増分ミラーリングを実行して変更されていないイメージの再ミラーリングを回避するためにキャッシュを使用するため、時間が短縮され、ネットワーク帯域幅の使用量が減少します。

キャッシュディレクトリーには、最後に成功したミラーリング操作までのデータのみが含まれます。キャッシュディレクトリーを削除または破損した場合、oc-mirror プラグインはイメージブロブとマニフェストを再度プルします。これにより、完全な再ミラーリングが強制されてネットワーク使用量を増える可能性があります。

--workspace フラグを使用して、oc-mirror プラグインがミラーリング操作中に作成する作業ファイル (例: ImageDigestMirrorSet および ImageTagMirrorSet マニフェスト) を保存するディレクトリーを指定できます。ワークスペースディレクトリーを使用して、次のアクションを実行することもできます。

  • リリースおよび Operator イメージの展開されたメタデータを保存します。
  • disk-to-mirror ワークフローで使用するための tar アーカイブを生成します。
  • 生成された設定をクラスターに適用します。
  • 前のミラーリング操作を繰り返すか再開します。

ワークスペースディレクトリーを削除または変更すると、それ以降のミラーリング操作が失敗したり、クラスターで一貫性のないイメージソースが使用される可能性があります。

警告

キャッシュまたはワークスペースディレクトリーの内容を削除または変更すると、次の問題が発生する可能性があります。

  • ミラーリング操作が失敗するか、完了しない。
  • 増分ミラーリングデータを失う。
  • 完全な再ミラーリングが必要になり、ネットワークオーバーヘッドが増加する。

影響について十分に理解しないまま、これらのディレクトリーを変更、再配置、または削除しないでください。ミラーリング操作が成功した後は、キャッシュディレクトリーを定期的にバックアップする必要があります。ワークスペースディレクトリーの内容はミラーリングサイクルを実行するたびに再生成されるため、ワークスペースディレクトリーをバックアップする必要はありません。

キャッシュとワークスペースディレクトリーを効果的に管理できるように、次のベストプラクティスの適用を検討してください。

  • 永続ストレージを使用する: キャッシュとワークスペースディレクトリーを、信頼性が高くバックアップされたストレージに配置します。
  • 操作が成功した後にバックアップする: 特にミラーリングサイクルの完了後は、定期的にキャッシュディレクトリーをバックアップします。
  • 必要に応じて復元する: データが失われた場合は、完全な再ミラーリングは実行せず、バックアップからキャッシュとワークスペースディレクトリーを復元してミラーリング操作を再開します。
  • 環境を分離する: 競合を防ぐために、異なる環境ごとに専用のディレクトリーを使用します。

oc-mirror コマンドの実行時にキャッシュおよびワークスペースディレクトリーを指定するには、次のサンプルを使用します。

$ oc mirror --config=imageset-config.yaml \
    file://local_mirror \
    --workspace /mnt/mirror-data/workspace \
    --cache-dir /mnt/mirror-data/cache
    --v2
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ミラーリング操作が完了すると、ディレクトリー構造は次のようになります。

/mnt/mirror-data/
├── cache/
│   ├── manifests/
│   ├── metadata.db
│   └── previous-mirror-state.json
└── workspace/
    ├── imageset-config-state.yaml
    ├── manifests/
    └── icsp/
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ミラーリング操作が成功するたびに、/mnt/mirror-data/cache ディレクトリーをバックアップする必要があります。

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