2.7. OVN-Kubernetes の論理アーキテクチャー


OVN はネットワーク仮想化ソリューションです。OVN は論理スイッチとルーターを作成します。これらのスイッチとルーターは相互接続され、任意のネットワークトポロジーを作成します。ログレベルを 2 または 5 に設定して ovnkube-trace を実行すると、OVN-Kubernetes 論理コンポーネントが公開されます。以下の図は、ルーターとスイッチが OpenShift Container Platform でどのように接続されているかを示しています。

図2.2 OVN-Kubernetes のルーターおよびスイッチコンポーネント

OVN-Kubernetes の論理アーキテクチャー

パケット処理に関係する主要なコンポーネントは次のとおりです。

ゲートウェイルーター
L3 ゲートウェイルーターとも呼ばれるゲートウェイルーターは、通常、分散ルーターと物理ネットワークの間で使用されます。論理パッチポートを含むゲートウェイルーターは、(分散されていない) 物理的な場所またはシャーシにバインドされます。このルーターのパッチポートは、ovn-southbound データベース (ovn-sbdb) では l3gateway ポートと呼ばれます。
分散論理ルーター
分散論理ルーターと、仮想マシンとコンテナーが接続されるその背後にある論理スイッチは、事実上、各ハイパーバイザーに常駐します。
結合ローカルスイッチ
結合ローカルスイッチは、分散ルーターとゲートウェイルーターを接続するために使用されます。これにより、分散ルーターで必要な IP アドレスの数が減ります。
パッチポートを備えた論理スイッチ
パッチポートを備えた論理スイッチは、ネットワークスタックを仮想化するために使用されます。これらは、トンネルを介してリモート論理ポートを接続します。
localnet ポートを備えた論理スイッチ
localnet ポートを備えた論理スイッチは、OVN を物理ネットワークに接続するために使用されます。これらは、localnet ポートを使用して直接接続された物理 L2 セグメントにパケットをブリッジすることにより、リモート論理ポートを接続します。
パッチポート
パッチポートは、論理スイッチと論理ルーターの間、およびピア論理ルーター間の接続を表します。1 つの接続には、このような接続ポイントごとに、両側に 1 つずつ、1 組のパッチポートがあります。
l3gateway ポート
l3gateway ポートは、ゲートウェイルーターで使用される論理パッチポートの ovn-sbdb 内のポートバインディングエントリーです。これらのポートは、ゲートウェイルーター本体と同様にシャーシにバインドされているという事実を表すために、パッチポートではなく l3gateway ポートと呼ばれます。
localnet ポート
localnet ポートは、各 ovn-controller インスタンスからローカルにアクセス可能なネットワークへの接続を可能にするブリッジ論理スイッチに存在します。これは、論理スイッチから物理ネットワークへの直接接続をモデル化するのに役立ちます。論理スイッチに接続できる localnet ポートは 1 つだけです。

2.7.1. ローカルホストへの network-tools のインストール

ローカルホストに network-tools をインストールして、OpenShift Container Platform クラスターネットワークの問題をデバッグするための一連のツールを使用できるようにします。

手順

  1. 次のコマンドを使用して、network-tools リポジトリーのクローンをワークステーションに作成します。

    $ git clone git@github.com:openshift/network-tools.git
  2. クローン作成したリポジトリーのディレクトリーに移動します。

    $ cd network-tools
  3. オプション: 使用可能なすべてのコマンドをリストします。

    $ ./debug-scripts/network-tools -h
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