8.2.5. グランドマスタークロックの PtpConfig 設定リファレンス


このリファレンスでは、linuxptp サービス (ptp4lphc2systs2phc) をグランドマスタークロックとして設定する PtpConfig カスタムリソース (CR) の設定オプションを説明します。

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表8.1 PTP グランドマスタークロックの PtpConfig 設定オプション
PtpConfig CR フィールド説明

plugins

grandmaster クロック動作用に NIC を設定する .exec.cmdline オプションの配列を指定します。grandmaster クロック設定では、特定の PTP ピンを無効にする必要があります。

プラグインメカニズムにより、PTP Operator は自動ハードウェア設定を行うことができます。Intel Westport Channel NIC または Intel Logan Beach NIC では、enableDefaultConfig フィールドが true に設定されていると、PTP Operator はハードコードされたスクリプトを実行して、NIC に必要な設定を実行します。

ptp4lOpts

ptp4l サービスのシステム設定オプションを指定します。ネットワークインターフェイス名とサービス設定ファイルが自動的に追加されるため、オプションには、ネットワークインターフェイス名 -i <interface> およびサービス設定ファイル -f /etc/ptp4l.conf を含めないでください。

ptp4lConf

ptp4l をグランドマスタークロックとして起動するために必要な設定を指定します。たとえば、ens2f1 インターフェイスは、ダウンストリームに接続されたデバイスを同期します。グランドマスタークロックの場合、clockClass6 に設定し、clockAccuracy0x27 に設定します。Global Navigation Satellite System (GNSS) からタイミング信号を受信する場合は、timeSource0x20 に設定します。

tx_timestamp_timeout

データを破棄する前に、送信者からの送信 (TX) タイムスタンプを待機する最大時間を指定します。

boundary_clock_jbod

JBOD 境界クロック時間遅延値を指定します。この値は、ネットワーク時間デバイス間で受け渡される時間値を修正するために使用されます。

phc2sysOpts

phc2sys サービスのシステム設定オプションを指定します。このフィールドが空の場合、PTP Operator は phc2sys サービスを開始しません。

注記

ここにリストされているネットワークインターフェイスがグランドマスターとして設定されており、ts2phcConf および ptp4lConf フィールドで必要に応じて参照されていることを確認してください。

ptpSchedulingPolicy

ptp4l および phc2sys プロセスのスケジューリングポリシーを設定します。デフォルト値は SCHED_OTHER です。FIFO スケジューリングをサポートするシステムでは、SCHED_FIFO を使用してください。

ptpSchedulingPriority

ptpSchedulingPolicySCHED_FIFO に設定されている場合に、ptp4l および phc2sys プロセスの FIFO 優先順位を設定するには、1 ~ 65 の整数値を設定します。ptpSchedulingPriority フィールドは、ptpSchedulingPolicySCHED_OTHER に設定されている場合は使用されません。

ptpClockThreshold

オプション: ptpClockThreshold スタンザが存在しない場合には、ptpClockThreshold フィールドにデフォルト値が使用されます。スタンザはデフォルトの ptpClockThreshold 値を示します。ptpClockThreshold 値は、PTP マスタークロックが切断されてから PTP イベントが発生するまでの時間を設定します。holdOverTimeout は、PTP マスタークロックが切断されたときに、PTP クロックイベントの状態が FREERUN に変わるまでの時間値 (秒単位) です。maxOffsetThreshold および minOffsetThreshold 設定は、CLOCK_REALTIME (phc2sys) またはマスターオフセット (ptp4l) の値と比較するナノ秒単位のオフセット値を設定します。ptp4l または phc2sys のオフセット値がこの範囲外の場合、PTP クロックの状態が FREERUN に設定されます。オフセット値がこの範囲内にある場合、PTP クロックの状態が LOCKED に設定されます。

ts2phcConf

ts2phc コマンドの設定を設定します。

leapfile は、PTP Operator コンテナーイメージ内の現在のうるう秒定義ファイルへのデフォルトパスです。

ts2phc.nmea_serialport は、NMEA GPS クロックソースに接続されているシリアルポートデバイスです。設定すると、/dev/gnss<id> で GNSS 受信機にアクセスできるようになります。ホストに複数の GNSS 受信機がある場合は、次のいずれかのデバイスを列挙することで正しいデバイスを見つけることができます。

  • /sys/class/net/<eth_port>/device/gnss/
  • /sys/class/gnss/gnss<id>/device/

ts2phcOpts

ts2phc コマンドのオプションを設定します。

recommend

profile がノードに適用される方法を定義する 1 つ以上の recommend オブジェクトの配列を指定します。

.recommend.profile

profile セクションで定義されている .recommend.profile オブジェクト名を指定します。

.recommend.priority

0 から 99 までの整数値で priority を指定します。数値が大きいほど優先度が低くなるため、99 の優先度は 10 よりも低くなります。ノードが match フィールドで定義されるルールに基づいて複数のプロファイルに一致する場合、優先順位の高いプロファイルがそのノードに適用されます。

.recommend.match

.recommend.match ルールを nodeLabel または nodeName の値に指定します。

.recommend.match.nodeLabel

oc get nodes --show-labels コマンドを使用して、ノードオブジェクトの node.Labels フィールドの keynodeLabel を設定します。例: node-role.kubernetes.io/worker

.recommend.match.nodeName

oc get nodes コマンドを使用して、nodeName をノードオブジェクトの node.Name フィールドの値に設定します。compute-1.example.com はその例です。

8.2.5.1. グランドマスタークロッククラスの同期状態のリファレンス

次の表は、PTP グランドマスタークロック (T-GM) の gm.ClockClass の状態を示しています。

クロッククラスの状態では、Primary Reference Time Clock (PRTC) またはその他のタイミングソースに関連する精度と安定性に基づいて T-GM クロックが分類されます。

ホールドオーバー仕様とは、PTP クロックがプライマリータイムソースから更新を受信せずに同期を維持できる時間です。

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表8.2 T-GM クロッククラスの状態
クロッククラスの状態説明

gm.ClockClass 6

T-GM クロックは LOCKED モードで PRTC に接続しています。たとえば、PRTC は GNSS タイムソースまで追跡できます。

gm.ClockClass 7

T-GM クロックは HOLDOVER モードであり、ホールドオーバー仕様の範囲内にあります。クロックソースはカテゴリー 1 の周波数ソースまで追跡できない場合があります。

gm.ClockClass 248

T-GM クロックは FREERUN モードです。

詳細は、"Phase/time traceability information", ITU-T G.8275.1/Y.1369.1 Recommendations を参照してください。

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