2.3.5. Ingress Controller のシャーディング
Ingress シャーディング (ルーターシャーディング とも呼ばれる) を使用すると、ルート、名前空間、またはその両方にラベルを追加することで、一連のルートを複数のルーターに分散させることができます。
Ingress Controller は、対応する一連のセレクターを使用して、指定されたラベルが含まれるルートのみを許可します。各 Ingress シャードは、特定の選択式を使用してフィルタリングされたルートで構成されます。
トラフィックがクラスターに送信される主要なメカニズムとして、Ingress Controller への要求が大きくなる可能性があります。クラスター管理者として、以下のコンポーネントにルートをシャーディングできます。
- Ingress Controller またはルーターを複数のルートに分散し、変更に対する応答を高速化する。
- 特定のルートに、他のルートとは異なる信頼性保証を割り当てる。
- 特定の Ingress Controller に異なるポリシーを定義することを許可します。
- 特定のルートのみが追加機能を使用することを許可します。
- たとえば、異なるアドレスで異なるルートを公開し、内部ユーザーおよび外部ユーザーが異なるルートを認識できるようにします。
- Blue-Green デプロイ時に、あるバージョンのアプリケーションから別のバージョンにトラフィックを転送する。
Ingress Controller がシャーディングされると、特定のルートがグループ内の 0 個以上の Ingress Controller に受け入れられます。ルートのステータスから、Ingress Controller がルートを許可したかどうかがわかります。Ingress Controller は、ルートがシャードに固有のものである場合にのみルートを許可します。
シャーディングを使用すると、ルートのサブセットを複数の Ingress Controller に分散できます。ルートのサブセットは、重複なし (従来 のシャーディング) にすることも、重複あり (オーバーラップ シャーディング) にすることもできます。
次の表に、3 つのシャーディング方法の概要を示します。
| シャーディング方法 | 説明 |
|---|---|
| namespace セレクター | Ingress Controller に namespace セレクターを追加すると、namespace セレクターに一致するラベルを持つ namespace 内のすべてのルートが Ingress シャードに追加されます。namespace 内に作成されたすべてのルートを Ingress Controller で提供する場合は、この方法を検討してください。 |
| ルートセレクター | Ingress Controller にルートセレクターを追加すると、ルートセレクターに一致するラベルを持つすべてのルートが Ingress シャードに追加されます。ルートのサブセットのみ、または namespace 内の特定のルートのみを Ingress Controller で提供する場合は、この方法を検討してください。 |
| namespace およびルートセレクター | namespace セレクターとルートセレクター両方の方法で Ingress Controller のスコープを指定します。namespace セレクターとルートセレクター両方の方法の柔軟性が必要な場合は、この方法を検討してください。 |
2.3.5.1. 従来のシャーディングの例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
従来のシャーディングを理解するには、キーの値が finance と ops に設定されたラベルセレクター spec.namespaceSelector.matchExpressions を持つ設定済みの Ingress Controller finops-router の例を参照してください。
finops-router の YAML 定義の例
apiVersion: operator.openshift.io/v1
kind: IngressController
metadata:
name: finops-router
namespace: openshift-ingress-operator
spec:
namespaceSelector:
matchExpressions:
- key: name
operator: In
values:
- finance
- ops
キー値が dev に設定されたラベルセレクター spec.namespaceSelector.matchLabels.name を持つ、設定済みの Ingress Controller dev-router の例:
dev-router の YAML 定義の例
apiVersion: operator.openshift.io/v1
kind: IngressController
metadata:
name: dev-router
namespace: openshift-ingress-operator
spec:
namespaceSelector:
matchLabels:
name: dev
すべてのアプリケーションルートが、それぞれ name:finance、name:ops、name:dev などのラベルが付けられた別々の namespace にある場合は、設定によって 2 つの Ingress Controller 間でルートが効果的に分散されます。コンソール、認証、およびその他の目的の OpenShift Container Platform ルートは処理しないでください。
前のシナリオでは、シャーディングは重複するサブセットを持たないパーティション設定の特別なケースとなります。ルートは複数のルーターシャード間で分割されます。
デフォルト の Ingress Controller は、namespaceSelector または routeSelector フィールドに除外対象のルートが含まれていない限り、引き続きすべてのルートを提供します。デフォルトの Ingress Controller からルートを除外する方法の詳細は、この Red Hat ナレッジベースのソリューション と「デフォルトの Ingress Controller のシャーディング」のセクションを参照してください。