1.3.2. カーネルモジュールの OpenShift Container Platform へのプロビジョニング


OpenShift Container Platform クラスターの初回起動時にカーネルモジュールを有効にする必要があるかどうかに応じて、以下のいずれかの方法でデプロイするようにカーネルモジュールを設定できます。

  • クラスターインストール時のカーネルモジュールのプロビジョニング (day-1): コンテンツを MachineConfig として作成し、これをマニフェストファイルのセットと共に組み込み、これを openshift-install に提供できます。
  • Machine Config Operator によるカーネルモジュールのプロビジョニング (day-2): カーネルモジュールを追加する際にクラスターが稼働するまで待機できる場合は、Machine Config Operator (MCO) を使用してカーネルモジュールソフトウェアをデプロイできます。

いずれの場合も、各ノードは、新しいカーネルが検出された際に、カーネルパッケージおよび関連するソフトウェアパッケージを取得できるようにする必要があります。該当するコンテンツを取得できるように各ノードをセットアップする方法はいくつかあります。

  • 各ノードに RHEL エンタイトルメントを提供します。
  • /etc/pki/entitlement ディレクトリーから、既存 RHEL ホストの RHEL エンタイトルメントを取得し、それらを Ignition 設定の作成時に提供する他のファイルと同じ場所にコピーします。
  • Dockerfile 内で、カーネルおよびその他のパッケージを含む yum リポジトリーへのポインターを追加します。これには、新たにインストールされたカーネルと一致させる必要があるため、新規のカーネルパッケージが含まれている必要があります。

1.3.2.1. MachineConfig オブジェクトを介したカーネルモジュールのプロビジョニング

MachineConfig オブジェクトでカーネルモジュールソフトウェアをパッケージ化することで、インストール時に、または Machine Config Operator を使用して、そのソフトウェアをワーカーノードまたはコントロールプレーンノードに配信できます。

手順

  1. RHEL 8 システムを登録します。

    # subscription-manager register
  2. RHEL 8 システムにサブスクリプションを割り当てます。

    # subscription-manager attach --auto
  3. ソフトウェアのビルドに必要なソフトウェアをインストールします。

    # yum install podman make git -y
  4. カーネルモジュールおよびツールをホストするディレクトリーを作成します。

    $ mkdir kmods; cd kmods
  5. kmods-via-containers ソフトウェアを取得します。

    1. kmods-via-containers リポジトリーのクローンを作成します。

      $ git clone https://github.com/kmods-via-containers/kmods-via-containers
    2. kvc-simple-kmod リポジトリーのクローンを作成します。

      $ git clone https://github.com/kmods-via-containers/kvc-simple-kmod
  6. モジュールソフトウェアを取得します。この例では、kvc-simple-kmod が使用されます。
  7. 先ほどクローン作成したリポジトリーを使用して、fakeroot ディレクトリーを作成し、Ignition 経由で配信するファイルをそのディレクトリーに追加します。

    1. ディレクトリーを作成します。

      $ FAKEROOT=$(mktemp -d)
    2. kmod-via-containers ディレクトリーに移動します。

      $ cd kmods-via-containers
    3. KVC フレームワークインスタンスをインストールします。

      $ make install DESTDIR=${FAKEROOT}/usr/local CONFDIR=${FAKEROOT}/etc/
    4. kvc-simple-kmod ディレクトリーに移動します。

      $ cd ../kvc-simple-kmod
    5. インスタンスを作成します。

      $ make install DESTDIR=${FAKEROOT}/usr/local CONFDIR=${FAKEROOT}/etc/
  8. fakeroot ディレクトリーのクローンを作成し、以下のコマンドを実行してシンボリックリンクをターゲットのコピーに置き換えます。

    $ cd .. && rm -rf kmod-tree && cp -Lpr ${FAKEROOT} kmod-tree
  9. カーネルモジュールツリーを埋め込む Butane 設定ファイル (99-simple-kmod.bu) を作成し、systemd サービスを有効にします。

    注記

    Butane の詳細は、「Butane を使用したマシン設定の作成」を参照してください。

    variant: openshift
    version: 4.20.0
    metadata:
      name: 99-simple-kmod
      labels:
        machineconfiguration.openshift.io/role: worker 
    1
    
    storage:
      trees:
        - local: kmod-tree
    systemd:
      units:
        - name: kmods-via-containers@simple-kmod.service
          enabled: true
    1
    コントロールプレーンノードでデプロイするには、workermaster に変更します。コントロールプレーンおよびワーカーノードの両方にデプロイするには、それぞれのノードのタイプに対してこれらの残りの手順を 1 回ずつ実行します。
  10. Butane を使用して、配信されるファイルおよび設定を含むマシン設定 YAML ファイルの 99-simple-kmod.yaml を生成します。

    $ butane 99-simple-kmod.bu --files-dir . -o 99-simple-kmod.yaml
  11. クラスターがまだ起動していない場合は、マニフェストファイルを生成し、そのファイルを openshift ディレクトリーに追加します。クラスターがすでに実行中の場合は、ファイルを以下のように適用します。

    $ oc create -f 99-simple-kmod.yaml

    ノードは kmods-via-containers@simple-kmod.service サービスを起動し、カーネルモジュールがロードされます。

  12. カーネルモジュールがロードされていることを確認するには、ノードにログインすることができます (oc debug node/<openshift-node> を使用してから chroot /host を使用します)。モジュールをリスト表示するには、lsmod コマンドを使用します。

    $ lsmod | grep simple_

    出力例

    simple_procfs_kmod     16384  0
    simple_kmod            16384  0

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