12.4. 仮想マシンのクラスター間のライブマイグレーションを有効にする


クラスター間のライブマイグレーションにより、ユーザーは仮想マシンのワークロードを、ある OpenShift Container Platform クラスターから別のクラスターに中断を発生させることなく移動できます。OpenShift Virtualization および Migration Toolkit for Virtualization (MTV) でクラスターフィーチャーゲートを設定することで、クラスター間のライブマイグレーションを有効にします。

前提条件

  • OpenShift Virtualization 4.20 以降がインストールされている。
  • OpenShift Container Platform と OpenShift Virtualization のマイナーリリースバージョンが一致している。たとえば、OpenShift Container Platform のバージョンが 4.20.0 の場合、OpenShift Virtualization も 4.20.0 である必要があります。
  • OpenShift Container Platform クラスターが 2 つあり、両方のクラスターの移行ネットワークが同じ L2 ネットワークセグメントに接続されている。
  • 両方のクラスター上の仮想マシンを管理するための、クラスター管理特権と適切な RBAC 特権を持っている。
重要

クラスター間のライブマイグレーションはテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

クラスター間のライブマイグレーションを有効にするには、OpenShift Virtualization の 2 つのクラスターのそれぞれに、フィーチャーゲートを設定する必要があります。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • クラスター管理者権限がある。
  • virt-synchronization-controller Pod が実行されている。

手順

  • 各クラスターに対して次のコマンドを実行して、フィーチャーゲートを設定します。

    $ oc patch hyperconverged kubevirt-hyperconverged -n openshift-cnv --type json -p '[{"op":"replace", "path": "/spec/featureGates/decentralizedLiveMigration", "value": true}]'
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検証

  • 各クラスターでフィーチャーゲートが正常に有効化されたことを確認するには、OpenShift Virtualization namespace で次のコマンドを実行して同期 Pod を見つけます。

    $ oc get -n {CNVNamespace} pod | grep virt-synchronization
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    出力例:

    virt-synchronization-controller-898789f8fc-nsbsm      1/1     Running   0               5d1h
    virt-synchronization-controller-898789f8fc-vmmfj      1/1     Running   0               5d1h
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Migration Toolkit for Virtualization (MTV) で OpenShift Container Platform ライブマイグレーションフィーチャーゲートを有効にして、クラスター間のライブマイグレーション中に仮想マシンがクラスター間で移行できるようにします。このフィーチャーゲートは、移行に参加する両方のクラスターで有効にする必要があります。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • クラスター管理者権限がある。
  • virt-synchronization-controller Pod が実行されている。

手順

  • 次のコマンドを実行して、CR を変更してフィーチャーゲートを有効にします。

    $ oc patch ForkliftController forklift-controller -n openshift-mtv --type json -p '[{"op": "add", "path": "/spec/feature_ocp_live_migration", "value": "true"}]'
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検証

  • ForkliftController カスタムリソース (CR) をチェックして、フィーチャーゲートが有効になっていることを確認します。以下のコマンドを実行します。

    $ oc get ForkliftController forklift-controller -n openshift-mtv -o yaml
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    次の例に示すように、feature_ocp_live_migration キー値が true に設定されていることを確認します。

    apiVersion: forklift.konveyor.io/v1beta1
    kind: ForkliftController
    metadata:
      name: forklift-controller
      namespace: openshift-mtv
    spec:
      feature_ocp_live_migration: "true"
      feature_ui_plugin: "true"
      feature_validation: "true"
      feature_volume_populator: "true"
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