25.2. UNIX 拡張機能のサポート
Samba は、SMB プロトコルの CAP_UNIX
機能ビットを使用して UNIX 拡張機能を提供します。この拡張機能は、cifs.ko
カーネルモジュールにも対応しています。ただし、Samba とカーネルモジュールはいずれも、SMB 1 プロトコルでのみ UNIX 拡張機能に対応します。
UNIX 拡張機能を使用するには、以下の手順を実行します。
-
/etc/samba/smb.conf
ファイルの[global]
セクションにあるserver min protocol
パラメーターをNT1
に設定します。 マウントコマンドに
-o vers=1.0
オプションを指定し、SMB 1 プロトコルを使用して共有をマウントします。以下に例を示します。# mount -t cifs -o vers=1.0,username=user_name //server_name/share_name /mnt/
デフォルトで、カーネルモジュールは、SMB 2 またはサーバーでサポートされている最新のプロトコルバージョンを使用します。
-o vers=1.0
オプションをmount
コマンドに渡すと、UNIX 拡張機能の使用に必要な SMB 1 プロトコルをカーネルモジュールが使用することが強制されます。
UNIX 拡張機能が有効になっているかどうかを確認するには、マウントされた共有のオプションを表示します。
# mount
...
//server/share on /mnt type cifs (...,unix
,...)
マウントオプションのリストに unix
エントリーが表示されている場合は、UNIX 拡張機能が有効になっています。