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30.3. 共有マウントポイントの複製の作成

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この手順では、マウントポイントを共有マウントとして複製します。複製後に、元のディレクトリーまたは複製にマウントしたファイルシステムは、他方のマウントポイントに常に反映されます。

手順

  1. 元のマウントポイントから仮想ファイルシステム (VFS) ノードを作成します。

    # mount --bind original-dir original-dir
  2. 元のマウントポイントを共有としてマークします。

    # mount --make-shared original-dir

    あるいは、選択したマウントポイントとその下のすべてのマウントポイントのマウントタイプを変更する場合は、--make-shared ではなく、--make-rshared オプションを使用します。

  3. 複製を作成します。

    # mount --bind original-dir duplicate-dir

例30.2 共有マウントポイントとして /mnt に /media を複製

/media ディレクトリーと /mnt ディレクトリーが同じコンテンツを共有するようにするには、次の手順を行います。

  1. /media ディレクトリーから VFS ノードを作成します。

    # mount --bind /media /media
  2. /media ディレクトリーを共有としてマークします。

    # mount --make-shared /media
  3. そのコピーを /mnt に作成します。

    # mount --bind /media /mnt
  4. これで、/media 内のマウントが /mnt にも現れていることを確認できます。たとえば、CD-ROM ドライブに空でないメディアがあり、/media/cdrom/ ディレクトリーが存在する場合は、以下のコマンドを実行します。

    # mount /dev/cdrom /media/cdrom
    # ls /media/cdrom
    EFI  GPL  isolinux  LiveOS
    # ls /mnt/cdrom
    EFI  GPL  isolinux  LiveOS
  5. 同様に、/mnt ディレクトリー内にマウントされているファイルシステムが /media に反映されていることを確認することもできます。たとえば、/dev/sdc1 デバイスを使用する、空でない USB フラッシュドライブをプラグインしており、/mnt/flashdisk/ ディレクトリーが存在する場合は、次のコマンドを実行します。

    # mount /dev/sdc1 /mnt/flashdisk
    # ls /media/flashdisk
    en-US  publican.cfg
    # ls /mnt/flashdisk
    en-US  publican.cfg

関連情報

  • mount(8) の man ページ
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