21.3. 共有マウントポイントの複製の作成
マウントポイントを共有マウントとして複製します。複製後に、元のディレクトリーまたは複製にマウントしたファイルシステムは、他方のマウントポイントに常に反映されます。
手順
元のマウントポイントから仮想ファイルシステム (VFS) ノードを作成します。
# mount --bind original-dir original-dir
元のマウントポイントを共有としてマークします。
# mount --make-shared original-dir
あるいは、選択したマウントポイントとその下のすべてのマウントポイントのマウントタイプを変更する場合は、
--make-shared
ではなく、--make-rshared
オプションを使用します。複製を作成します。
# mount --bind original-dir duplicate-dir
例21.2 共有マウントポイントとして /mnt に /media を複製
/media
ディレクトリーと /mnt
ディレクトリーが同じコンテンツを共有するようにするには、次の手順を行います。
/media
ディレクトリーから VFS ノードを作成します。# mount --bind /media /media
/media
ディレクトリーを共有としてマークします。# mount --make-shared /media
そのコピーを
/mnt
に作成します。# mount --bind /media /mnt
これで、
/media
内のマウントが/mnt
にも現れていることを確認できます。たとえば、CD-ROM ドライブに空でないメディアがあり、/media/cdrom/
ディレクトリーが存在する場合は、以下のコマンドを実行します。# mount /dev/cdrom /media/cdrom # ls /media/cdrom EFI GPL isolinux LiveOS # ls /mnt/cdrom EFI GPL isolinux LiveOS
同様に、
/mnt
ディレクトリー内にマウントされているファイルシステムが/media
に反映されていることを確認することもできます。たとえば、/dev/sdc1
デバイスを使用する、空でない USB フラッシュドライブをプラグインしており、/mnt/flashdisk/
ディレクトリーが存在する場合は、次のコマンドを実行します。# mount /dev/sdc1 /mnt/flashdisk # ls /media/flashdisk en-US publican.cfg # ls /mnt/flashdisk en-US publican.cfg
関連情報
-
システム上の
mount(8)
man ページ