第50章 クラスターリソースの管理
クラスターリソースの表示、変更、および管理に使用できるコマンドは複数あります。
50.1. 設定されているリソースの表示
設定されているリソースのリストを表示する場合は、次のコマンドを使用します。
pcs resource status
例えば、VirtualIP
と言う名前のリソースと WebSite
という名前のリソースでシステムを設定していた場合、pcs resource status
コマンドを実行すると次のような出力が得られます。
# pcs resource status
VirtualIP (ocf::heartbeat:IPaddr2): Started
WebSite (ocf::heartbeat:apache): Started
リソースに設定されているパラメーターを表示する場合は、次のコマンドを使用します。
pcs resource config resource_id
たとえば、次のコマンドは、現在設定されているリソース VirtualIP
のパラメーターを表示します。
# pcs resource config VirtualIP
Resource: VirtualIP (type=IPaddr2 class=ocf provider=heartbeat)
Attributes: ip=192.168.0.120 cidr_netmask=24
Operations: monitor interval=30s
RHEL 8.5 では、個々のリソースのステータスを表示するのに、次のコマンドを使用します。
pcs resource status resource_id
たとえば、システムが VirtualIP
という名前のリソースで設定されていると、pcs resource status VirtualIP
コマンドは以下の出力を表示します。
# pcs resource status VirtualIP
VirtualIP (ocf::heartbeat:IPaddr2): Started
RHEL 8.5 では、特定のノードで実行されているリソースのステータスを表示するのに、以下のコマンドを使用します。このコマンドを使用すると、クラスターとリモートノードの両方でリソースのステータスを表示できます。
pcs resource status node=node_id
たとえば、node-01
が VirtualIP
および WebSite
という名前のリソースを実行している場合、pcs resource status node=node-01
コマンドは以下の出力を表示します。
# pcs resource status node=node-01
VirtualIP (ocf::heartbeat:IPaddr2): Started
WebSite (ocf::heartbeat:apache): Started