67.8. RHEL クラスターでの仮想マシンの移行
Support Policies for RHEL High Availability Clusters - General Conditions with Virtualized Cluster Members の説明にあるように、Red Hat ではハイパーバイザーまたはホスト全体でのアクティブなクラスターノードのライブマイグレーションはサポートしていません。ライブマイグレーションを実行する必要がある場合は、まず仮想マシンでクラスターサービスを停止してクラスターからノードを削除し、移行後にクラスターのバックアップを開始する必要があります。以下の手順では、クラスターから仮想マシンを削除し、仮想マシンを移行し、クラスターに仮想マシンを復元する手順の概要を説明します。
以下の手順では、クラスターから仮想マシンを削除し、仮想マシンを移行し、クラスターに仮想マシンを復元する手順の概要を説明します。
以下の手順では、全クラスターノードとして使用する仮想マシンが対象で、特別な配慮なしでライブマイグレーションが可能なクラスターリソースとして管理される仮想マシン (例: ゲストノードとして使用する仮想マシン) は対象外です。RHEL High Availability および Resilient Storage Add-On を設定するパッケージを更新するのに必要な一般的な手順は、RHEL 高可用性またはレジリエントストレージクラスターにソフトウェア更新を適用するのに推奨されるプラクティス を参照してください。
この手順を実行する前に、クラスターノードを削除するクラスターのクォーラムへの影響を考慮してください。たとえば、3 ノードクラスターがあり、ノードを 1 つ削除すると、クラスターが対応できる障害数はあと 1 つだけになります。3 ノードクラスターの 1 つのノードがすでにダウンしている場合は、2 番目のノードを削除するとクォーラムが失われます。
手順
- 移行する仮想マシンで実行しているリソースやソフトウェアの停止または移動を行う前に準備を行う必要がある場合は、以下の手順を実行します。
仮想マシンで以下のコマンドを実行し、仮想マシン上のクラスターソフトウェアを停止します。
# pcs cluster stop
- 仮想マシンのライブマイグレーションを実行します。
仮想マシンでクラスターサービスを起動します。
# pcs cluster start