56.5. pacemaker_remote ノードを含むシステムのアップグレード
アクティブな Pacemaker リモートノードで pacemaker_remote
サービスが停止すると、クラスターは、ノードの停止前に、リソースをノードから正常に移行します。これにより、クラスターからノードを削除せずに、ソフトウェアのアップグレードやその他の定期的なメンテナンスを実行できるようになりました。ただし、pacemaker_remote
がシャットダウンすると、クラスターは即座に再接続を試みます。リソースの監視タイムアウトが発生する前に pacemaker_remote
が再起動しないと、クラスターは監視操作が失敗したと判断します。
アクティブな Pacemaker リモートノードで、pacemaker_remote
サービスが停止したときに監視が失敗しないようにするには、以下の手順に従って、pacemaker_remote
を停止する可能性があるシステム管理を実行する前に、ノードをクラスターから削除します。
手順
ノードからすべてのサービスを除去する
pcs resource disable resourcename
コマンドを使用して、ノードの接続リソースを停止します。接続リソースは、リモートノードの場合はocf:pacemaker:remote
リソース、通常はゲストノードの場合はocf:heartbeat:VirtualDomain
リソースになります。ゲストノードの場合、このコマンドは VM も停止するため、メンテナンスを実行するには、クラスターの外部で (たとえば、virsh
を使用して) VM を起動する必要があります。pcs resource disable resourcename
- 必要なメンテナンスを実行します。
ノードをクラスターに戻す準備ができたら、
pcs resource enable
コマンドでリソースを再度有効にします。pcs resource enable resourcename